ボートの第31回諏訪湖ロングレース（県ボート協会主催、長野日報社後援）は15日、下諏訪町漕艇場近くを発着点とする7キロのコースで行われた。男子かじ付きクオドルプルの岡谷東高（柳沢、小口、原田、坂本、中沢）が総合優勝し、最優秀クルーに贈られる長野日報社賞を受けた。

　諏訪湖にボートシーズンの到来を告げる大会。今年は諏訪地方を中心に、県外のクルーも参加。中学生から社会人まで47クルーが、男女のかじ付きクオドルプル、ダブルスカルなど計13種目でタイムを競った。

　晴天に恵まれ、波のない穏やかなコンディション。選手たちは漕艇場前を一斉にスタートし、諏訪市沖の初島を折り返して下諏訪町の湖岸沖を通るコースを力漕。冬場の練習成果を試し、懸命にオールを漕（こ）いでゴールを目指した。

【写真】総合優勝し、長野日報社賞を受けた男子かじ付きクオドルプルの岡谷東

　○…総合は男子かじ付きクオドルプルの岡谷東高が5連覇。スタートダッシュでリードを奪うと、力強いストロークで7キロを漕ぎ切り、昨年の優勝タイムを上回る25分14秒7でゴールした。シーズン開幕レースを狙い通りに制し、クルーキャプテンの小口は「去年よりいいタイムで優勝することが目標だったからうれしい」と笑顔を見せた。

　男子部員は現在7人。冬場に競い合いながら厳しい練習を積み、部全体の力が向上した。その成果が結果に表れ、「シーズンのいいスタートを切れたので、この流れでさらに上を目指したい」と小口。今季の最大目標に「インターハイ上位入賞」を掲げる。クルーを再編成して臨む6月の県総体に向け、メンバーはさらなるレベルアップを誓っていた。　　（宮坂麻里）