9月27日から新潟県にて開催される「トキめき新潟国体」の北信越代表を決定するブロック予選大会が7月19日、石川県・津幡町にて開催されました。
今年の開催県・新潟を除く北信越4県による本戦出場枠を懸けたレースでしたが、大会当日は朝から地元関係者が「こんな風はめったに吹かない」という強風コンディション。決勝1回目の全11種目をなんとか実施したものの、高まる白波と時折吹きつける雨のためにレースを中断。午後まで天候の回復が見込めないとの気象情報により2回目の決勝レースを取りやめ、1回目の結果をもって本戦出場権が確定する、という結末になりました。
長野県勢は、今大会で実施された全11種目のうち、成年女子1X,少年男子2X,少年女子4X+の3種目で国体切符を獲得。全県出場の成年男子2Xとあわせ、4種目が本国体出場権を獲得いたしました。今年は開催県の強豪・新潟を除く4県に対して、ほとんどの種目で出場枠2を与えられ比較的恵まれた条件ではありましたが、昨年の本戦出場ゼロを雪辱すべく、成年・少年勢とも一丸となって素晴らしい健闘を見せてくれました。
中でも少年女子舵手付きクオドルプルは、毎年全国での優勝争いに絡む強豪・福井選抜を抑えてのトップ通過。平成以降の国体ブロック予選で、少年女子県勢が福井に勝ったのは、おそらく1996年の女子1X・岩本亜希子選手以来。チーム種目では1992年の舵手付きフォア以来。(ただしこの年は本戦でも優勝した八尾高に次ぐ2位通過。よってトップ通過は、おそらく初の快挙ではないかと思われます。)
その一方で、今大会に出場しなかった開催県・新潟には強豪の新潟選抜が控えています。しかし長野クルーはメンバー5人のうち4人が2年生という伸び盛りクルー。5月の信毎レガッタで例年より早めに始動し、いきなり準優勝で発進。今大会ではラフコンディションに翻弄されながらも着実な進化をアピールしてくれました。本戦に向けてまだまだ伸びしろタップリ。楽しみな存在です。少年勢は男子も大健闘でした。諏訪清陵・岡谷東の選手で組む男子ダブルスカルは軽量クルーの強みを存分に発揮。順風に上手く乗り、強豪・福井とコンマ差のデッドヒートを繰り広げました。見事2位となり本戦切符を獲得。
舵手付きクオドルプルは、ジュニア選手権Bファイナル進出の岡谷南・杉田選手を中核に据えた3校による混成クオドが700m過ぎまで福井を抑え、富山に食らいつく展開。ここで痛恨のミスオールで艇が止まるアクシデントで3位。しかしここで手応えを掴んだ選手・スタッフは自信を持って2レース目に臨むつもりでしたが、無念の中止となってしまいました。国体本戦には届きませんでしたが、出場メンバーにとっては再来週からのインターハイ、そして今後に向けた貴重な経験になったことでしょう。また成年女子のシングルスカルで渡辺香織選手が2位となり予選突破。この種目では2004年の小泉選手(岡谷南高-東経大)以来、5年ぶりの本戦出場となります。
今シーズンはここまで全体的に苦しい成績が続いてきましたが、特に混成クルーが組める国体に向けて、県ボ強化部と高校の先生方との連携や強化トレーニングが比較的うまく行ったのではないかと感じています。また武良コーチの指導はピンポイントながら着実に選手と地元指導陣に良い影響となって現れてきていると感じます。今後もこのつながりを強め、一体感あるチーム作りで国体本戦、そして来年以降のシーズンにつなげていきたいものです。
なお、今大会での北信越ブロック他県勢は、福井が11種目すべてで出場権を獲得する相変わらずの強さを発揮。残りの8枠を富山4,長野3,石川1で分け合う結果となりました。
- レース結果[PDF]
- 石川県ボート協会サイト レース記録(IEでのみ開けます)
新潟国体 北信越ブロックからの出場クルー(開催県除く) | |
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成年男子ダブルスカル | 石川 富山 福井 長野 |
成年男子舵手付フォア | 富山 福井 |
成年女子ダブルスカル | 福井 |
成年男子シングルスカル | 福井 石川 |
成年女子舵手付クオドルプル | 福井 富山 |
成年女子シングルスカル | 福井 長野 |
少年男子舵手付クオドルプル | 富山 福井 |
少年男子ダブルスカル | 福井 長野 |
少年男子シングルスカル | 福井 |
少年女子舵手付クオドルプル | 長野 福井 |
少年女子ダブルスカル | 福井 |
少年女子シングルスカル | 富山 福井 |