祝:アテネ五輪 LW2X 出場

岩本亜希子
こんな時代もありました編


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【解説】1996年。前年のインターハイで2年生ながら決勝に進出。Fコーチの英才指導でメキメキ力をつけた岩本選手が、世界ジュニア選手権の派遣選考会で2位となり、初めて日本代表に選ばれた時の新聞記事です。1面トップは、さすがに地元紙ならではの扱い・・・というところでしょうか?(笑)。
岡谷南高の岩本選手(諏訪)
ジュニア選手権に出場
ボートの世界舞台へ

県内15年ぶり、女子は初

 ボートの世界ジュニア選手権(八月六−十一日、英国ストラスクライト)に、岡谷南高校三年の岩本亜希子選手(一七〉=諏訪市渋崎=が出場する。県内の選手が同選手権に出るのは十五年ぶりで、県内女子としては初めて。「目標だったのでうれしい。自分の世界を広げてみたい」と張り切っている。

 ボートを始めたのは高校に入学してから。中学時代は水泳をやっていて筋力のバランスに優れているうえ、171センチ、60キロの恵まれた体格。一年生当時から「素質を伸ばすにはシングルスカルで」という周囲の勧めでスカルの練習を続けてきた。

 昨年のインタハイは六位、今月初めの信毎諏訪湖レガッタは優勝し、着実に力を伸ばした。今年は諏訪湖が結氷して乗艇できない冬場に、週末を利用しては埼玉県戸田市に通って積極的に練習。「いつもはオフに忘れがちになる水上の感覚を大切にできた。他県の人をたくさん見て勉強もできた」という。

 選考会は今月十八、十九の両日、埼玉県戸田市で開いた。本番と同じ二千bレースのため、長距離をじっくりこぎ切る長所も生き、シングルスカルで準優勝。見事に男女合わせて八人の日本代表枠に入った。

 七月中旬の国内合宿を経て英国に向かう。出場種目はクオドルプル(四人乗りスカル)かシングルスカルになる見込み。「世界のトップにはとても及ばないかもしれないが、海外のレベルをじっくり体験してみたい」といい、周囲も「長野県から久しぶりに出た大型スカラー。世界ジュニアの経験や実績が後に生きるよう頑張ってきてほしい」(青木県漕艇協会強化部長)と期待している。

【写真】県内女子として初めて世界ジュニア代表に決まった岩本選手

(長野日報:1996年5月26日掲載)


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