祝:アテネ五輪 LW2X 出場

内山佳保里
こんなモノ発掘してみました編


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【解説】内山選手は、静岡県・二俣高校の出身。高校時代は「超高性能エンジン」と言われた心肺能力の高さで2年連続のジュニア日本代表となった実績があります。93年の全国選抜大会の時に、中日新聞が編集した大会特集記事です。地元期待のホープと言うこともありトップの扱いですね。いやぁ、懐かしいですワ・・・

 ちなみにこの大会で内山選手は、前評判通りの強さを発揮して優勝。第1回のジュニアオリンピックカップを受賞しました。

シングルスカル 女子
青山(岐阜東濃実)鋭い出足 伊藤(京都堀川)風祭(埼玉南稜)も紙一重
 優勝候補の一番手として期待が膨らむのが昨年の世界ジュニア選手権代表の内山。内山は高校に入ってオールを握った。静岡県下有数の層の厚さを誇る同校だけに一年のときは出番がなかったものの、二年のインタハイ県予選で優勝し頭角を現した。昨年は代表に選ばれた世界ジュニア選手権でライバル青山とダブルスカルを組み7位入賞。山形県での国体でも少年女子シングルスカルで5位に入るなど、順調に力をつけている。

 レース展開は強い心肺機能を生かした後半勝負型。バランスのいい漕(こ)ぎで前半ついていき、ラスト三百bあたりからスパートをかけ逆転する。ライバルの青山がスタートダッシュで飛び出すタイプだけに、前半いかに離されないかが勝負のポイント。この冬は山道でのダッシュ、ランニングなどで持久力に磨きをかけ「今年の目標は昨年に続く世界ジュニア代表。そのためにも今回は絶対にタイトルを取っておきたい」と意欲的に練習を続けている。

 内山の最大のライバルとみられるのが青山。同じ世界ジュニア代表でパワーを生かして前半からグイグイ飛ばす小気味のいいレース展開が持ち味。昨年の本大会では一年生ながら5位に入っている。風が強く波が荒い最悪のコンディションだった今大会中部地区予選では体力を生かした力強い漕ぎで内山を下して優勝。練習場所の飛騨川で冬の間も週二回ほど乗艇を続け今大会でも不安はない。この冬の陸上トレーニングで持久力アップを図り「内山さんには絶対負けたくない」と闘志をかき立てている。

 身長一七一増、体重六三`の体格で大型スカラーとして注目されるのが伊藤。昨年のインタハイでは予選落ちしたが、秋以降急速に力をつけた。ピッチがやや遅く、スタートダッシュに不安を残すものの、後半の枯りは一級品。水野成行監督は「相手が世界ジュニア代表だけに駆け引きなどキャリアの差が心配」と話す。ラスト勝負に持ち込めるかが勝敗を分けそう。

 風祭は昨年の本大会ダブルスカルのバウとして3位に入っている。一六六センチの身長を生かした大きなストロークと豊富なレース経験で優勝争いに加わる勢い。千五百bコースでの争いに不可欠な持久力も冬季練習で鍛えており、内山、青山らを最後まで苦しめそう。

 このほか、身長一八三センチのパワーに精神面の強さを兼ね備えた好選手が富士原恵(富山・八尾)。春先のこの時期だけに乗艇練習不足も心配されるが、力から見て上位候補からは外せない。さらに小柄ながら切れのいいスタートダッシュを見せる嶋田恵子(福 井・美方)、レベルの高い近畿大会でもまれ、持久力がある今堀こずえ(滋賀・八幡商)らも上位戦線に食い込む力を持つとみられ、注目される。

【写真】有力な優勝候補として活躍が期待される内山選手(二俣)=天竜市の相津マリーナで

(中日新聞:1993年3月25日 全国高校選抜競争大会特集記事)


【解説】92年に山形県酒田市・最上川で開催された「べにばな国体」夏季大会 ボート競技2日目の長野県クルーの活躍を報じる地元紙(信毎)の記事。とはいってもここで注目すべきは、長野県勢の動向ではなく、下の写真。少年女子1Xの敗者復活戦を1位通過した村田選手の写真で、手前に写っているのは・・・?

そう、何を隠そう内山選手なのであります☆
ちなみにこのレースで村田選手に次いで2位となった内山選手は、準決勝も2位となり最終日の順位決定戦に進出。見事に5位入賞を果たしました。(一方の村田選手は準決落ちでしたが)

「べにばな国体」信毎記事

(信濃毎日新聞:1992年9月8日 べにばな国体@山形の記事)

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