全国に挑む1年生コンビ |
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ボート女子岡谷東高 過去にない練習量 3月に静岡県天竜町で行うボートの全国高校選抜のダブルスカルに出場する、岡谷東高校ボート部の野村清香(一六)、直井希望(一六)の一年生コンビが、下諏訪町漕艇庫で陸上トレーニングに励んでいる。「大会では力試しをして二年目につなげたい」と目標を掲げ、男子部員との練習が続いている。 二人は、昨年十月に愛知・愛知池で行った中部高校選抜の同種目で、北信越地区二位となり、県内からは唯一、全国選抜への出場権を得た。 大会後は、天野修一監督のアドバイスで例年よりも遅い十一月下旬まで諏訪湖上で練習した。通常、中部選抜が終わるころに乗艇練習は、放課後の陸上トレに切り替えるが、今年は他校クルーが早朝の諏訪湖から姿を消しても、同校は冬の直前までオールを握った。 現在、直井、野村コンビは、同校クルーとしては過去にない量の練習量に取り組んでいる。今までは二日間分だった練習量を一日でこなすこともあり、体力を高めるため、諏訪湖一週マラソンやエルゴメーター漕に汗を流している。 野村選手は「練習はつらいが、男子の勢いに乗ってやる気が出る」、直井選手は「声を掛け合いながら練習すると疲れが吹っ飛ぶし、練習量は自信になる」としている。 陸上練習は、水上で勝つ体力をつけるためのもので、「やっぱり水の上の練習が好き」「早く諏訪湖で漕ぎたいな」と口々に話し、春の乗艇を楽しみに冬場の練習に励んでいる。
天野監督は「二人とも筋肉の質が良く、見た目以上にパワーがある。集中力も抜群にいい」と期待している。
<2002/1/10付 長野日報より>
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注:文中「静岡県天竜町」は、「静岡県天竜市」の誤りです。