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浮き防波堤が完成
下諏訪の諏訪湖畔 人工なぎさ侵食防止

<写真>下諏訪町の諏訪湖沖に完成した浮き防波堤

 県諏訪建設事務所が、下諏訪町赤砂の諏訪湖畔にある町漕艇場沖で進めていた浮き防波堤の設置工事が完成した。一帯の湖岸に整備する人工なぎさの侵食を防ぐ目的の施設で、漕艇場への横波を防ぐ効果もある。  防彼堤は総延長千二百メートル。護岸から二百−三百メートル沖に、漕艇場と平行して設けた。高さ二メートル、幅四メートルのコンクリートブロックをピアノ線で連結して長さ百八十五メートルの防波施設をつくり、十メートル間隔で六基並べた。コンクリート内部に発泡スチロールを抱え、湖面に浮く仕組み。堤はおもりで湖底に固定する。漁船の進入路を二カ所設けた。  防波埴は、高さ四十センチの波を十五センチ以下に抑える効果があり、なぎさが波で侵食されるのを防ぐ。同町の漕艇場は強風で過去に競技大会がたびたび中止になっており、漕艇場への横波防止効果も期待されている。

 今後、堤体上部にヨシやショウブなどの水生植物を植栽する。施設前後に浮かべるいかだにも水生植物を植え、岸からコンクリートの構造物が見えないようにする。野鳥や魚類の生息場所にもなるという。

 一九九七(平成九)年度から六年がかりで完成させた。総事業費は約十五億四千万円。同建設事務所は「諏訪湖の水辺整備マスタープラン」で、漕艇場一帯の湖岸を「水上スポーツを楽しむ湖畔」と位置付け、遠浅の人工なぎさなどを整備する。今年度から一部工事に着手する。


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