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県ボート 50年の歩み
節目で協会が記念誌発行

  県ボート協会(新村益雄会長)が創立50年を迎え、過去の歴史や成績などをまとめた記念誌「一艇ありて 一人なし」を発行した。ボートにかかわった人たちの思い出や貴重な写真を多数掲載した。5日午後6時から、下諏訪町のホテル輝山荘で記念祝賀会を開く。

 記念誌は、三十周年記念年誌「漕姿三十年−長野県漕艇協会のあゆみ」に続き二冊目の発行で、五十周年記念誌は三十年誌を補完する内容とした。

 過去にボートにかかわった多くの人に登場してもらう狙いで約八十人の寄稿を掲載。五輪や各種国際大会に出場した選手の体験談では、諏訪湖育ちの選手の活躍や、大会に参加した感想などが寄せられている。

 そのほか、国体やインターハイでの県内選手の全成績、諏訪湖開催の下諏訪レガッタなど各種大会の記録も網羅した。

 表題「一艇ありて 一人なし」は、ボート選手の息のあった動きや強い結束力を象徴させる言葉。諏訪湖を中心に発展したボート競技が、多くの選手や指導者、家族、協会役員ら関係者の歩みに支えられてきたことを踏まえて付けられた。  二〇〇一(平成十三)年十月から発行作業を進めてきたが、完成に当たって青木成雄理事長は「この記念誌が、ボート競技と協会のさらなる発展につながれば」と話している。

 B5判、百六十七坪で五百冊発行。長野日報が編集協力した。購入の申し込み、問い合わせは同協会事務局(下諏訪体育館内、電話27・1455)へ。

 [写真]県ボート協会50年記念誌「一艇ありて一人なし」を手にする青木成雄理事長

諏訪実・朝倉選手 ジュニア強化選手に
全国高校ボートで2位
 諏訪実業高校ボート部の朝倉大貴選手(一七)=茅野市北山=が、静岡県天竜市で二十二−二十三日に開かれた第十四回全国高校選抜ボート大会の男子シングルスカルで二位になり、日本ボート協会からジュニア強化選手に指定された。三十一日、諏訪市役所に山田勝文市長を訪れ、「アテネの世界選抜出場を目指したい」と夢を語った。

 朝倉選手は同大会で初の二千メートルに挑んだ。予選では六艇中五位と大きく出遅れたものの、敗者復活戦で一位となり準決勝へ進出。後半に伸びる粘りのレース展開で準決勝でも一位通過し、敗者復活から決勝進出した選手としては初めて、銀メダルを獲得した。

 朝倉選手は「どこまでいけるか挑戦だった。いまだに二位という実感が沸いてこない」と素直に感想を話す。世界選抜に向けての選考レースになる全日本ジュニア選手権(六月、熊本県)への出場が目標だ。
 山田市長は「世界を目指して欲しい」と、さらなる活躍を期待した。

[写真]山田諏訪市長に銀メダルをみせて大会報告をした朝倉選手(諏訪市役所で)

<2003/4/1付 長野日報より>

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