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'05インターハイ 夏にかける!!
[7]ボート 男子シングルスカル 東城 正芳(岡谷南3年)
悔しさをバネに厳しい練習重ねる

 1年の夏にボート部に入部してから、一人乗りのシングルスカルが専門。169センチ、61キロ。決して恵まれた体格ではないが、効率良く艇を進めるセンスがある。目標は決勝進出。今春の全国選抜で予選落ちした雪辱を期す。

 今年3月に県内選手で唯一、全国選抜に出場した。だが結果は予選敗退。全国の壁にぶつかり、悔しさをバネに厳しい練習に励んだ。

 朝は諏訪湖で1時間、技術面を意識しながら全力で漕(こ)ぐ。放課後は日替わりでランニングやウエートトレーニング、エルゴメーターの練習をこなし、強くなりたい一心で体力の限界まで自分を追い込んできた。「目標があったからきつい練習も頑張れた」。真っ黒に日焼けした表情に充実感がにじむ。

 全国の強豪を迎えた5月の諏訪湖レガッタは3分44秒41の好タイムで準優勝し、好感触をつかんだ。県総体は3分47秒70で優勝、北信越総体は準優勝した。レース経験を積むにつれ、理想に掲げる「強く漕ぐだけでなく、艇の動きを止めないスムーズな漕ぎ」のイメージに近づきつつある。

 持ち前の持久力を生かした後半型。序盤の出遅れを克服するため、春以降はスタート練習にも力を入れてきた。「競り合いになったら負ける気はしない。そのためにも前半から積極的に飛ばしていきたい」。やってきたことを信じ、強気のレースで上位を目指す。 (宮坂麻里)

 ◇ ◇ ◇

 ボートではほかに男子のかじ付きクオドルプルとダブルスカルの岡谷東、女子のかじ付きクオドルプルの諏訪清陵、ダブルスカルの下諏訪向陽、シングルスカルの関優里香(諏訪清陵)が出場する。

【写真】春の雪辱に燃え、シングルスカルで上位を目指す東城正芳(岡谷南)


<2005/07/30付 長野日報より>

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