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成年男子フォア 入賞決める
日々の進化 実感
 成年男子かじ付きフォアの長野は、予選で6秒近く差をつけられた実業団のNTT東日本東京(東京)と再び同じ組になった。クルーを引っ張る牛山(細川商店)が「自分たちは常に挑戦者。1秒でも1艇身でも差を詰めよう」とレース前にメンバーに話した通り、上だけを見て挑んだという。

 中間点で約3秒離された長野は、後半に逆風の中でさらにスピードを上げてきたNTTに歯が立たず、4秒差で2位。相手は五輪選手も乗る強豪。力負けに終わった結果に悔しさは残ったが、積極的なレースで昨年に続く入賞は確保した。

 社会人3人と大学生2人の選抜クルーがそろって練習を開始したのはわずか1ヶ月前。「練習ごと、レースごとに成長する」という目標通りに日ごとに前進。準決勝では「予選よりもクルーとしてのまとまりがよかった」と好感触もあった。

 今夏、エイトでインカレ優勝を経験した最年少21歳の小松(日大、諏訪清陵高出)が「長野代表で漕(こ)ぐのを楽しみにしていた。日々進化するこのクルーは楽しい」と話せば、最年長37歳の北沢(下諏訪町役場)も「互いに刺激を与え合っている」と充実感をにじませる。5−8位決定戦に向け、メンバーは「もちろん全力でトップを狙う」。7位だった昨年以上の成績を目指す。(宮坂麻里)

少年男子シングルスカル・北沢
がむしゃらに攻めた
夏に続く5位狙う

 少年男子シングルスカルの北沢は準決勝で組2位。今夏のインターハイに続く入賞を決めた。インターハイは不在だった世界ジュニア代表が出場している今大会はレベルが高く、予選から厳しい戦いを強いられているが、「スタートからがむしゃらに攻めた」と全力を出し切って最終日に残った。

 予選は世界ジュニア代表や全国選抜2位の強豪が集まる組に入り、4着で敗者復活戦に回った。その敗者復活戦ではレース前に強い風と波にオールをとられて艇から落ちるハプニングもあったが、びしょぬれのまま臨んだレースで断トツのトップで準決勝に進んだ。

 北沢には「国体は高校最後の集大成。少しでも上位に入りたい」との思いがある。最終日の順位決定戦で1着になれば、夏と同じ5位。「最後だから納得のいく漕ぎをしたい」と悔いのないレースをするつもりだ。(宮坂麻里)


【写真上】成年男子かじ付きフォア準決勝で、NTT東日本東京(奥)に続いて2着でゴールした長野選抜(左から北沢、小松、牛山、林)=3日、円山川城崎漕艇場
【写真上】少年男子シングルスカル準決勝で力漕する北沢泰彦(岡谷東高)=3日、円山川城崎漕艇場
<2006/10/04付 長野日報より>

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