諏訪清陵高端艇部へダブルスカル女子艇 OB会が寄贈、進水 |
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貸艇の老朽化や部員の増加などで練習に支障があるとして、諏訪清陵高校端艇部OB会(茅野嘉利会長)が二日、ダブルスカル一艇を同部に寄贈。安全祈願祭や進水式などで新艇の導入を祝った。同部では女子選手用として使用するという。 同部はインターハイ、国体で正式種目となる三年前の一九八八年からダブルスカルを導入していたが、十年ほど前に廃艇。以後は県ボート協会の貸艇を利用していた。しかし、練習に支障がではじめたため、男子艇は昨年六月、積立金で購入。女子艇についてはOB会に寄贈要請が行われていた。 これを受けOB会では今年三月に寄付を募り、メンバー百人が協力し目標金額を集めた。伝統で校歌から引用した名前は「朝霞」。女性らしさをと名づけられた。 式にはOB会メンバー約三十人、部員約五十人が出席。神事で安全を祈願し目録が渡された後、塩とお神酒で清められた新艇は湖上に浮かべられ模範漕も。茅野会長は「私たちには伝統を維持し次世代へ引き継ぐ義務がある。寄贈した新艇で好成績を」とあいさつ。部員を代表し三村佳久部長が「大切に使い、これからも練習に励みたい」と礼を述べた。 同部は、この日行われたインターハイ予選で六種目中、四種目で出場権を獲得しており、新艇の寄贈で二重の喜びとなった。 (浜安司) 【写真】塩とお神酒で寄贈された新艇「朝霞」を清める部員ら 注:記事中の艇名は「朝霞」となっていますが、正しくは「花霞(はながすみ)」です。第一校歌二番の「春城上の花霞 白帆のかげもほのかなる…」にちなんだもので、もちろん埼玉県朝霞市とは何の関係もありません。 <2007/06/03付 長野日報より>
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