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琵琶湖周航を謳歌
清陵高OBボートの旅終え絆深く

 諏訪清陵高校の先輩小口太郎(十六回生、岡谷市湊出身)ゆかりの琵琶湖をフィックス艇で周航しよう−と二十六日までの五日間、滋賀県を訪れていた同校のOB有志三十五人が、全長六十キロ強のコースを無事完走した。「琵琶湖周航の歌」の景勝をたどり、力を合わせてボートを漕いだ湖上の旅を終え、「達成感と充足感でいっぱい。仲間のきずなが深まった」と笑顔で話している。

 周航メンバーは、五年前から「漕陵会」のクルー名で各地のボート大会に出場している一九五八、五九年度の卒業生(六十二、六十三回生)の有志など。小口太郎の足跡とボートの歴史をたどろうと一昨年から計画し、母校が保管する古い木艇を修理して諏訪湖で練習を重ね、本番に望んだ。

 コースは、琵琶湖西岸の高島市今津漁港を出発し、湖を横断して対岸の長浜市を経由。彦根市へ南下し、再度湖上を横断して安曇川漁港、今津港へ戻る六十キロ強。十四人のメンバーが交代でオールを握り、他のメンバーも漁船で伴走した。

 晴天と、波の静かな絶好のコンディションに恵まれ、挑戦は順調に進んだ。メンバーは「目の前に『周航の歌』の景色があると思うと感慨ひとしおだった」「十キロの長丁場も体験し、忘れていた達成感を思い出した」と振り返った。疲れてペースが落ちると、伴走の仲間がハンドマイクで「周航の歌」を合唱。そのペースでオールを動かしたという。

 挑戦を聞きつけ、最寄りの同窓生などが応援に駆け付けたほか、「周航の歌」を愛唱する地元の人も、小口太郎生誕地からの挑戦を激励してくれたという。

 代表の石城祐吉さん(六七)=諏訪市湖岸通り=は「目標を達成し、きずなを深められたいい旅だった。今後も、年3回の大会出場や練習などの活動を継続し、新しい目標も探していきたい」と話した。(宮沢みどり)

【写真】大先輩である小口太郎ゆかりの琵琶湖を周航した漕陵会メンバー

<2007/07/29付 長野日報より>

長野日報HPの元記事(http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=7883)


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