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ボートかじ付きクオド準決勝
少年男子 無念の敗退
 第62回国民体育大会「秋田わか杉国体」第9日は7日、秋田県各地で17競技が行われた。
 ボートは準決勝があり、少年男子かじ付きクオドルプルの長野(佐藤、小口、金原、宮坂、金沢)は3分34秒69の組4位、少年女子シングルスカルの長岡ちあき(岡谷南高)も4分18秒65の組4位で敗退した。

 ボートはこれで4クルーすべてが姿を消し、県勢は7年ぶりに入賞なしに終わった。
 陸上は塚原直貴、新村−守(ともに東海大、東海大三高出)が成年少年男子共通四百bリレーに出場。40秒78の予選組1位で準決勝に進んだ。(以下略)


前半のアクシデント響く

 少年男子かじ付きクオドルプルの長野は、入賞が確定する2着以内を狙った準決勝で無念の敗退。他艇に大きく水を開けられてゴールした選手たちは顔を手で覆い、しばらく動けなかった。その姿にショックの大きさがうかがえた。

 浜監督が「4艇の力は互角」と踏んでいたレース。クルーキャプテンの金原は「500bまで食らい付いて、後半に抜け出す」展開を思い描いていた。スタートは悪くなかった。だが200b付近で1本のオールが水から抜けなくなり、艇が止まった。この日の会場は横から吹き付ける風が強く、その影響を受けたのが原因だった。

 諏訪清陵、岡谷東、岡谷南の3高校の選抜クルー。シングルスカルで全国大会を経験した金原と小口の3年生を中心にまとまり、8月中旬からほぼ毎日、朝夕の合同練習でコンビネーションを高めてきた。現地入り後の調子も上向きで、上位入賞への手応えを感じていたという。

 前半のアクシデントで長野は完全に取り残され、中間点で2位の岐阜とは10秒近い大差をつけられた。それでも勝負をあきらめず、最後まで全力で漕(こ)ぎ切った。そんな選手たちに、浜監督は「よく頑張ってくれた」とねぎらいの言葉をかけた。(守屋商臣)


少年女子シングル 長岡も準決敗退「力出し切った」

 ○…少年女子シングルスカルの長岡は今国体が高校最後のレース。準決勝は「悔いを残したくない」とスタートから飛ばした。世界ジュニア代表など強豪ぞろいの3艇に敗れはしたが、「全力を出し切ったので」と後悔の色はなかった。

 2度目のインターハイに出場した夏以降、仲間が引退するなど「国体に向けてモチベーションを高めることができなかった」という。それでも大会が近づくにつれて意欲を呼び起こし、本番でも全力レースを展開。前日の敗者復活戦は組1位で突破し「いいレースができた」と胸を張った。

 高校3年間はシングルスカルで活躍したが、仲間と苦楽を共にできるクルーボートに「ずっとあこがれがあった」と明かした。大学進学後も競技を続ける長岡は「クルーボートで上を目指す。インカレ優勝が目標」と誓っていた。

【写真】少年男子かじ付きクオドルプル準決勝で敗退し、ゴール後に悔しさをにじませる長野クルー=7日、秋田県大潟漕艇場


<2007/10/08付 長野日報より>

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