「力試すのが楽しみ」

　全国マシンローイング大会は二千メートルでタイムを測定。花岡は昨年12月の長野大会で自己ベストの7分34秒をマーク。男子13−15歳の全国ランキングで353人中13位となり、上位30人に与えられる選抜切符をつかんだ。「長い距離は苦手だけど、持久力が前よりついてきた。選抜に出場できるのは白信になる」と笑顔で話す。

　小学生のころは少年野球に打ち込み、中学進学後、友達に誘われてボート部に入部。県協会の藤森武コーチから「恵まれた体格を生かせる」と勧められてシングルスカルで技術を伸ばしてきた。昨夏は全国中学選手権で準決勝敗退。中学最後のシーズンに向け「決勝に進んで優勝争いをしたい」と飛躍を誓い、この冬はローイングマシンや10�`ランニングなど地道な練習に励んだ。

　シングルスカルは体力だけでなく水上の技術も試される。「今の力を全国の高いレベルの中で試すのが楽しみ」と花岡。藤森コーチは「春の選抜という貴重な経験を、夏の全国大会につなげてほしい」と期待している。

【写真】ボートの全国中学選抜大会に初出場する男子シングルスカルの花岡諒一郎（下諏訪）