ボート諏訪勢 4クルー準決へ |
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全国高校総体(インターハイ)第6日は6日、千葉県各地で12競技が行われた。小見川町のボートは男女6種目の準々決勝があり、諏訪勢の6クルーのうち4クルーが7日の準決勝へ進んだ。 男子シングルスカルの東城正芳(岡谷南)は持ち味の持久力を生かしたレース運びで快勝。男子ダブルスカルの岡谷東も組1位で突破した。かじ付きクオドルプルは男子の岡谷東、女子の諏訪清陵とも組2位に入った。<以下略> 男子シングルスカル 東城(岡谷南) 会心 〜ライバル下し手応え〜 絶対に負けられない意地があった。男子シングルスカルの東城にとって、今大会は春の全国選抜の雪辱戦。準々決勝はライバル視する浦山(佐賀・唐津東)と佐藤(大分・日田)との競り合いになった。狙い通りのスパートで2人をかわすと、そのままトップでゴール。その瞬間、思わずガッツポーズが出ていた。 もともと持久力がある後半型。ハードな練習で自信を深め、課題だったスタートの練習も多くこなしてきた。前半は2艇に離されない位置につけて粘り、いつもより早い600メートル地点から一気にスパート。「余力があったから絶対にいけると思った」。激しいトップ争いはまず佐藤が脱落し、東城が一本一本力強いストロークで浦山を引き離した。 今春、世界ジュニア選手権の代表選考を兼ねた全日本ジュニア選手権の出場選手から漏れた。169センチ、61キロの小柄な体格に加え、陸上で力を測定するエルゴメーターの記録が伸びず、選ばれるには不利だった。その後、上位を狙った全国選抜で予選敗退。一方で浦山と佐藤は全日本ジュニアに参加し、世界を目指して厳しいレースを経験していた。 そのライバルを会心のレースで破り「目標の決勝に向けて、納得いくレースができた」と東城。大きな手応えをつかみ「次も今日のような展開に持ち込んで、絶対に決勝で戦いたい」と力強く決意を話した。 (宮坂麻里) 男子かじ付きクオドルプル 岡谷東 ラスト250メートルの追い上げ 男子かじ付きクオドルプルの岡谷東は組2位で準決勝進出を決めた。トップ争いに懸命に食らいつき、強豪・関西(岡山)はかわせなかったものの、3分18秒89でゴール。天野監督は「厳しい戦いになると思ったが、いいレースをしてくれた」と評価した。 接戦を想定してスタートから飛ばしたが、序盤は関西、慶応(神奈川)に続く3位。450メートル地点でミドルスパートを入れたが、簡単には前へ出れず、勝負は後半にもつれた。「苦しい時こそ力を合わせてスピードを上げよう」。そうレース前に確認していた通り、ラスト250メートルの必死の追い上げで2位に食い込んだ。 「準決勝に行くことしか考えていなかった」とクルーキャプテンの林。2年のコックス東野以外、漕手4人は3年生で「最後の夏にかける気持ちが去年とは全然違う」という。3番守屋は「明日も前半から飛ばして後悔のないレースにしたい」と意気込んでいた。 (宮坂麻里) 女子クオドルプル 「次につながる」清陵接戦の2位 女子かじ付きクオドルプルの諏訪清陵は洲本(兵庫)と0秒17差の2位。ゴール後、しばらく順位が分からないほどの接戦で、コックス山崎は「これまでこんな競り合いを経験したことがなかった。次につながるいい経験になった」と笑顔で収穫を口にした。 前日の予選は総合トップタイムで通過した。「レースごとに成長できている」とクルーキャプテンの3番岩波。「目標は決勝進出。明日は今日以上に苦しいところで踏ん張れるレースをしたい」と健闘を誓っていた。 (宮坂麻里) <2005/08/07付 長野日報より>
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東城(男子シングルスカル)準決勝に進出 |
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東城「狙い通りのレース」
○…「今日は思い通りのレースになりました」。ボート男子シングルスカルの準々決勝D組で1位になった東城は、汗まみれになりながら会心の表情を見せた。 ダッシュ力が不足しているので、前半は出遅れないように注意し、ライバル艇に食い下がった。中間点はトップと0秒67差の2番通過。600メートルからスパートをかけて750メートル付近で首位へ。「最後は余力があったので、大丈夫だと思っていた」自信ありげに振り返った。 5月の信毎諏訪湖レガッタでは、全国高校選抜大会優勝者に勝って自信をつかんだ。休日には1500メートルを10本漕ぐなど、インターハイに向けて厳しい練習を積んできた。「良くやったと思える練習ができた。あとは気持ちです」。歯切れのいい口調で、準決勝への抱負を語った。 かじ付き4人スカル 岡谷東(男子)清陵(女子)も ○…ボートかじ付き四人スカルで男子の岡谷東と女子の諏訪清陵がそろって準決勝に駒を進めた。 女子の諏訪清陵は準々決勝A組で、中間点を3番手で通過してからが強かった。「ここ1ヶ月は中盤で勝負できるように練習してきた」と主将の3番岩波。早めのスパートで2位に浮上、最後は洲本(兵庫)とトップを争い、0秒17差の2位通過だった。 今年の県大会は出場が1艇だけだったように、日ごろから競り合いを経験することが少ない。岩波は「最後まで緊張感が続いたレースは初めて。明日はもっと接戦になると思うので、いい経験になった」と収穫を挙げた。 男子の岡谷東は準々決勝C組で慶応(神奈川)と2位争い。0秒20差で先着し、準決勝進出を決めた。「前半から飛ばしていく」と心掛けたレースは、やや出遅れたものの、焦らなかったという。 選手たちは「取りあえずいい感じで、予定通りにきている。明日も大きな漕ぎをして前半から勝負をかけていく」と威勢がよかった。 <2005/08/07付 信濃毎日新聞より>
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