2005千葉きらめき総体


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大会第4日目(最終日)の新聞記事
大健闘 女子かじ付きクオド 清陵入賞 県勢で8年ぶり
 全国高校総体(インターハイ)第7日は7日、千葉県各地で13競技が行われた。最終日のボートは小見川町で男女6種目の準決勝、決勝があり、女子かじ付きクオドルプルの諏訪清陵(山崎、河西、岩波、山口、竹原)が6位入賞を果たした。

 ボート県勢の入賞は1997年に5位に入った男子ダブルススカルの岡谷東(柿沢、牛尼)以来8年ぶり。女子では96年に準優勝したダブルスカルの諏訪清陵(宮坂、下鳥)以来となる。

 上位入賞が期待された男子シングルスカルの東城正芳(岡谷南)は準決勝組4位で惜しくも決勝進出を逃し、男子かじ付きクオドルプル、ダブルスカルの岡谷東2クルーも準決勝で涙をのんだ。<以下略>


準決勝 猛追で組3位 〜「全員があきらめずに漕いだ」〜

 準決勝は劇的だった。後半、それまで5位だった諏訪清陵が猛追。800メートル付近で5艇が横一線に並ぶ大接戦になった。そこで1艇がオールのコントロールミスで脱落。4艇がわずか1秒の間に立て続けにゴールに飛び込んだ。

 決勝に進めるのは各組3艇。ゴールした直後はしばらく順位が分からず、清陵の選手たちは不安そうな表情だった。結果は4位と0秒21差の3位。記録を告げるアナウンスが流れると、「やったー」と抱き合って喜んだ。

 約2時間後に行われた決勝。「最後のインターハイ。死ぬ気でやるしかない」と気持ちを高める3年生4人に、唯一の2年生竹原も「同じ気持ちでこのレースに懸けたい」と心を一つに臨んだ。作戦はない。「千メートルすべてをスパートのように全力でいく」(河西)とただただ懸命に漕(こ)いだ。

 だが34度を超す猛暑の中、疲労はピークに達していた。序盤から出遅れると、順位をひっくり返すことができないまま6位でゴール。今大会初めて経験する1日2レースは、予想以上に過酷だった。目標だった決勝を終えて選手たちの目は涙で真っ赤に染まり、2番山口は「決勝に進んだことはすごくうれしかった。でも上には上がいることを痛感させられた」と悔しさをにじませた。

 それでも決勝進出は県勢としては8年ぶり。清陵クルーは大会入りしてから大きく成長した。勝ち上がるごとに厳しさが増すレースを「全員があきらめずに漕いだからこそ結果が出た」とOBの平林コーチ。「決勝に行くことが難しい中で、こうなればと思い描いていたストーリー通り、よくやってくれた」と選手をたたえた。 (宮坂麻里)


<2005/08/09付 長野日報より>
悔しさ 決勝進出ならず
切れを欠き無念の東城(男子シングル)

 男子シングルスカルの東城はゴール後、しばらくうつむいたまま動かなかった。「負けたのか、って思ったほかは、感情がわいてこなかった」。目標の決勝を前に敗れたショックは大きかった。

 300メートル近くまではトップ3艇と小差だったが、その後のスパートに本来の切れがなかった。レースを終え、ほかのクルーから遅れて無言で桟橋に艇をつけると、野沢監督や牛山コーチに「お疲れさん」と迎えられた。その瞬間、険しかった顔はくしゃくしゃになり、目に涙があふれた。

 周囲への感謝の気持ちが大きく。大会前には「一人乗りの種目だけど一人じゃない。先生やコーチや家族、いろんな人のお陰で毎日頑張れる」と話していた。「結果を出して喜んでもらいたかったのに…」。時間が経つにつれ、悔しさは大きくなる一方だった。 (宮坂麻里)


男子ダブル 岡谷東 後半失速 〜2年生2人 来年見据え〜

 男子ダブルスカル準決勝で、岡谷東は後半に失速し、組6位に終わった。目標だった準決勝進出は果たしたものの、整調北沢は「6位では満足できない。レースの内容が悪かった」とくちびるをかんだ。

 スタートから積極的に飛ばしたが、トップ争いには加われなかった。中盤からは「疲れが出て、水中の強度を上げたつもりなのに落ちていってしまった」とバウの加藤。決勝へ進む上位3艇に後れをとり、最後は残り3艇の競り合いも粘れなかった。

 2人ともまだ2年生。悔しさを来期に生かすチャンスがある。加藤は「来年は決勝で勝負したい」ときっぱり。北沢も「中盤で落ちないスタミナをつけて、もう一度挑戦したい」と話し、しっかりと1年後を見据えていた。 (宮坂麻里)


<2005/08/09付 長野日報より>

諏訪清陵(女子かじ付き四人スカル) 成長6位
「まだチャンスある」

 全組を通じてトップタイムだった予選で自信をつけ、前日の準々決勝では初めてという接戦を経験。今大会に入って着実に成長したボート女子かじ付き四人スカルの諏訪清陵が、準決勝を突破した。県勢の決勝進出は8年ぶり、女子では9年ぶりとなった。

 だが、6艇で争った決勝は6位。最後まで競った準決勝で力を使い切る展開になり、現実は厳しかった。レース序盤のスピードが乗ってきた時に、1人の選手の手からオールが離れてしまい、リズムが狂ったという。実力が伯仲している決勝で、失速を取り戻すのは簡単にはいかなかった。

 「悔しい気持ちはあるけれど、決勝まで進めて良かったという気持ちも大きい」とストロークの河西。主将の3番岩波と河西は昨年もインターハイに出場したが、予選、敗者復活戦を勝ち上がれなかった。岩波は「すべてが後悔だった」と1年前を振り返り、それをバネにしてきた。

 「この大会で自分たちのレベルが分かった。まだチャンスがあるので」と選手たちが口をそろえた、同じメンバーで今月下旬の北信越国体に臨む。クルーは「力を出し切れたとは言えない。ここまできたんだから、とことんやるだけ」と前を見た。


準決勝4位 東城悔し涙

○…4艇が準決勝に進んだボート県勢で、決勝進出は1艇にとどまった。期待が大きかった男子シングルスカルの東城は、3位まで通過できる準決勝B組で4位。「予想していた通り、前半からほかの選手が速かった。追い上げたが、前半のリードで余裕を持った選手たちにはかなわなかった」と悔し涙だった。

 敗者復活戦から勝ち上がってきた男子ダブルスカルの岡谷東は準決勝A組で6位。「いつも以上にハイペースで入ったが、その分、中盤からばてて、じわじわと離された」とバウの加藤。メンバー2人はともに2年生で、ストロークの北沢は「筋力がまだ足りない。中盤で落ちないスタミナをつけたい」と課題を挙げた。


<2005/08/09付 信濃毎日新聞より>


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