2006全国高校総体 北沢(岡谷東)が5位入賞 |
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全国高校総体(インターハイ)は第5日の5日、大阪府を中心に16競技を行った。滋賀県琵琶湖漕艇場のボートは準決勝、決勝があり、男子シングルスカルの北沢泰彦(岡谷東)が5位入賞を果たした。
諏訪清陵の男女かじ付きクオドルプルは男子が準決勝の組4位で、女子が組6位で敗退した。 精神面 大きく成長 男子シングルスカル 国体に向けレベルアップを 県勢で唯一決勝に残ったのは、敗者復活戦を回って勝ち上がった男子シングルスカルの北沢だった。6人中5位でゴールすると「もっと上位争いをしたかった」と悔しがったが、天野監督は「今までで一番のスピードが出ていた。本当によく頑張った」と健闘をたたえた。 琵琶湖漕艇場は、湖から瀬田川に向かうコースのため、独特の流れがある。普段練習する諏訪湖とは異なり「オールで水をキャッチする感覚がつかめなくて、そごく漕(こ)ぎにくかった」と北沢。持ち味の切れ味のあるスタートダッシュが決まらず、慣れない暑さも加わって予選は思った以上に苦しんだ。 だが、敗者復活戦に回ってから、コースに合った戦い方に変えた。これまではスタートでを奪い、逃げ切る展開が多かったが、琵琶湖の流れの特徴に合わせて勝負所を後半に切り替え、ラストスパートではこれまで以上のピッチで力を爆発させた。 「コースに苦しみながらも敗復を含めて5レースを戦い抜き、精神面も大きく成長した」と天野監督。全国レベルで初めて入賞した北沢は「苦しくなった時に前よりも強い気持ちを持てるようになった。少し自信もついた」と手応えを口にし、高校最後のレースとなる秋の国体に向けて「競り合いで勝てる力をつけて、もっと上を目指したい」とレベルアップを誓った。 (宮坂麻里) 男女とも準決勝で涙 かじ付きクオドルプル・諏訪清陵
男子:混戦 4位と惜敗
上位入賞が期待された男子かじ付きクオドルプルの諏訪清陵だったが、各組3位までが決勝に進む準決勝で4位と惜敗。クルーキャプテンの小松は「厳しい戦いになる覚悟はしていたけど、こんなに小差の戦いになるとは思っていなかった」と唇をかんだ。苦手意識のあるスタートでうまくスピードに乗り、後半の強さが持ち味の清陵にとっては好展開のレースだった。美方(福井)がトップ争いを一歩抜け出したが、清陵も粘り強く追い掛け、「いけると思った」とコックス青木。だが、終盤は予想以上の混戦に。2クルーにかわされ、青木は「もっと自分が漕手を盛り上げる言葉をかけていれば…」と悔しげに振り返った。 今春の全国選抜大会は5位入賞。それ以降、「全国制覇」を目標に厳しい練習に励んできた。今大会は予選、準々決勝とも組1位で順当に勝ち上がり、周囲の期待も高かった。秋の国体は県選抜クルーを組む予定で、清陵で臨む全国大会はこれが最後。「全力は出し切れたけど、やっぱり決勝にいきたかった」という小松の言葉に無念さがにじんだ。(宮坂麻里)
女子:追い上げ及ばず
女子かじ付きクオドルプルの諏訪清陵は、準決勝で組6位に終わった。スタートでやや後れをとると、力強いストロークでじわじわと追い上げを図ったが、先行する3艇の争いには加われなかった。メンバー5人中4人が2年生の若いクルー。今大会は持ち前の明るさで勢いに乗り、勝ち上がるごとに大きく成長した。準々決勝ではライバル猿投農林(愛知)を破る会心のレース。組1位で通過し、橋本監督が「こんなにいい形で最終日に残れるとは思わなかった」と話す上出来の内容だった。 唯一3年生の竹原は「そのままの勢いで優勝争いに加わりたかったけど、準決勝のレベルはもう1ランク高かった」と悔しさをにじませながらも、全力を出し切った結果を受け止めた。秋には同じクルーで全国に再挑戦する・「今回ここまでやれたことを自信に、国体ではもっと上を目指したい」と力を込めた。(宮坂麻里)
<2006/08/05付 長野日報より>
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2006全国高校総体 北沢(シングルスカル) 奮闘の5位 |
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全国高校総体(インターハイ)は第5日の5日、大阪府を中心に16競技い、…<中略> 県勢はボートの男子シングルスカルで北沢泰彦(岡谷東)が5位に入り、男女とも諏訪清陵が準決勝に進んだ、かじ付き四人スカルはともに決勝進出を逃した。…<以下略> 最後尾から猛追 男子シングルスカル決勝。岸から1番離れた1レーンの北沢は、700メートル付近では3番手をうかがう好位置で艇を進めていた。2番手とも小差。後半更に伸びれば上位に食い込むチャンスがあったが、そこから体力が続かず、5位でフィニッシュした。 湖と川の境に設けられたコース。艇は下流に向かうため、緩やかな流れに乗る。スタートダッシュで先行し、他の艇の動きを見ながらのレースが得意だが、「(流れのせいで)水がつかみにくくて、スタートに失敗した」。最後尾から追う展開になった。 半分の500メートル地点も最下位。「焦った」といい、少し早かったがスパートをかけた。700メートル過ぎまではぐいぐいと押し出して順位も上げたが、やはり明らかにオーバーペース。最後はピッチを上げたもののスピードが伸びなかった。 2位までが準々決勝に進める初日の予選で3位。敗者復活に回りながらも決勝まで勝ち残った。「苦しい時ほど、自分自身に勝とうと集中できた」と北沢。準決勝、決勝も「持っている力は出した」と言い切り、「今後は勝てるための底力をつけたい」と話した。 清陵 男女とも準決勝で敗退 かじ付き4人スカル ○…かじ付き四人スカルの諏訪清陵は男女とも準決勝で敗退した。特に男子は、今春の全国高校選抜で5位に入っていただけに、選手は悔しさをあらわにしていた。 男子は準々決勝から採り入れたという細かなピッチでスタートダッシュ。苦手の序盤を無難に乗り切り、得意の後半のペースアップにつなげる予定だったが、「他校のスピードが落ちず、最後までそのままいってしまった」とコックスの青木。整調の小松は「だんご状態になるとは思っていたが、最後で及ばなかった」と力なく話した。 女子は、3年生がバウ(編者注:シート変更したため実際のポジションは3番です)の竹原1人だけで、それ以外の4人は2年生。成長途上のチームはどこまで通用するか計算できない部分があったが、竹原は「仲間を信じれば結果が出ると分かった」と一定の評価。橋本監督は「男子も女子も力は出し切ったと思う他の艇もきっちり力を出した、ということだろう」と受け止めていた。 <2006/08/05付 信濃毎日新聞より>
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