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清陵A収穫の4位 信毎諏訪湖レガッタ
終盤まで「一番の内容」
 ボートの第29回信毎諏訪湖レガッタと第7回全国ナックルフォア大会最終日は14日、下諏訪町漕艇場(千メートルコース)で23種目を行った。県勢は成年男子舵手付きフォアの全諏訪が3連覇し、同シングルスカルは牛山英俊(全諏訪A)が2年ぶり2度目の優勝を果たした。

 少年男子舵手付きクオドルプルは、全国高校選抜5位の諏訪清陵高Aが優勝争いをしていた終盤にミスがあり4位にとどまった。同シングルスカルは北沢泰彦(岡谷東高)がゴール前で競り負けて3位、同ダブルスカルは岡谷東高が5位。成年男子ダブルスカルの全諏訪はスタートの失敗で3位だった。中学男子シングルスカルは3月の全国中学選抜大会4位の西沢武尊(下諏訪中)が順当勝ちした。

 大会最優秀クルーに贈られる小口太郎賞は、少年男子舵手付きクオドルプルを3分12秒57の好タイムで制した福井高校選抜(福井)が獲得した。


残り50メートル、無念のミス

 少年男子舵手付きクオドルプルの決勝。福井高校選抜に食い下がっていた諏訪清陵高Aは、残り50メートル付近で突然ブレーキがかかった。4人の連動していたこぎのタイミングが狂い、1本のオールが水から抜けなくなったからだ。いったん止まってしまったクルーは4位に終わった。

 波打っていた水面での技術力不足が原因という。選手たちのショックは大きかったが、確かな収穫はあった。「ミスをするまでの内容は、今までで一番良かった」とコックスの小松。大きく力強くこぎ、残り300メートルからのラストスパートも伸びていた。好タイムを出して大会最優秀クルーに選ばれた福井高校選抜と終盤まで競り合えた経験は大きい。

 今年の諏訪清陵高は舵手付きクオドルプルを最重要視。2、3年生の男子部員15人で各種選考を行い、上位4人で編成した。3月の全国高校選抜大会5位のメンバーから入れ替えもあり、チーム内の競争は激しい。

 近年の高校県勢は選手数の減少もあり、シングルスカルやダブルスカルで活躍するクルーはあったが、こぎ手4人の種目で全国上位を狙えるクルーが現れたのは久しぶり。主将の小松は「目標はインターハイ優勝。そういうレベルにあると思う」と自負。今春は1年生が男子20人、女子8人と大量入部したこともあり、諏訪清陵高には活気がみなぎっている。


成年男子Sスカル 牛山 2年ぶりV

○…「昨日と今日は水面が波で荒れていたので余分な力が入ってしまい、最後まで修正できなかった」。成年男子シングルスカルを2年ぶりに制した牛山は、いつも通り厳しい自己評価だった。

 良かった部分もある。いつもは出遅れ気味になるスタートで、ほかの選手と並んで行けたことだ。国際大会で活躍した大学の先輩からアドバイスをもらい、「意識が変わったのが大きい」という。 

 「体のメンテナンスをしっかり考えなければいけなくなった」と話す32歳。今年も全日本選手権で挑戦する。ここ3年間の成績は4,5,7位と推移。「(アテネ五輪代表の)武田大作に10センチでも近づけるようになりたい」と目標を掲げた。


中学男子Sスカル 西沢が圧勝

○…中学男子シングルスカルの西沢は、中学生としては好タイムの4分1秒64をマークして圧勝。3月の全国中学選抜大会で4位になった175センチ56キロの3年生は「4分を切りたかったので、まだ納得していない」と振り返った。

 小学校では6年間、水泳をやっていた。下諏訪中に入学し、「ボート部の見学に行ったら、そのまま先輩に引きずり込まれた。水泳をやっていたので、ボートから落ちても大丈夫だと思った」と笑う。夏の全国中学選手権では、一歩前進の3位以内を狙う。


舵手付きフォア 全諏訪3連覇

○…成年男子舵手付きフォアの全諏訪は安定したレース運びで3連覇。リーダーの北沢は「今年は牛山が乗っていないので、ほかのクルーは優勝を狙ってきていた。その中で勝てて良かった」とひと安心。37歳の北沢と33歳の杉村はシングルスカルの準決勝、決勝レースの後だったため、疲労の色が濃かった。

 諏訪湖で練習する社会人選手たちの中で、今年は舵手付きフォアでも6月の全日本選手権に出場することを決め、例年より早めにクルーを編成して練習を始めた。その後、仕事の都合がつかない選手が出て同種目での出場は取りやめたが、重ねてきた練習の成果は出た。


※決勝成績は省略

<2006/5/15付 信濃毎日新聞>

下諏訪町職員チームV
全国ナックルフォア大会 500メートル女子

初出場 早朝練習など実る
信毎諏訪湖レガッタに合わせ、下諏訪町漕艇場で14日開いた全国ナックルフォア大会の500メートル女子に、下諏訪町職員組合チームが初めて出場し、優勝した。昨年6月から、仕事の合間に練習を重ねてきた選手たち。金メダルを胸に笑顔を見せていた。
 ナックルフォアは、かじ取り役のコックス一人と、オールを一本ずつ持ったこぎ手四人が幅広の艇をこぐ競技。赤のTシャツでそろえた町職員組合チームは、東京や愛知、富山の県外三チームとの決勝で、スタートからリード。息も合い、落ち着いたレース運びを見せ、最後にスパートして後続を引き離した。

 この日のメンバーは、町保健センターに勤める保健師の矢崎順子さん(33)と樋口麻寿美さん(26)、、古田典子さん(24)、会計課の望月香奈さん(24)、健康福祉課の滝脇正子さん(52)。今年春、こぎ手だった矢崎さんが腰を痛め、急きょ滝脇さんが加入。矢崎さんがコックスに。それまでコックスだった町教育委員会教育文化振興課の田中慎太郎さんが(32)が艇を降りた。

 チームを組んだのは二〇〇四年の下諏訪レガッタに出場した樋口さんが、ボートの魅力に取りつかれ同僚たちを誘ったのがきっかけ。幻のモスクワ五輪代表で町職員の岩波健児さん(49)の指導で、ベンチプレスや腹筋などの筋力トレーニングから始めた。

 午前五時から一時間程度の練習をした後、職場に向かったり、午後五時ごろから一時間ほど練習して仕事に戻ったり…。「いろいろな人が丁寧に教えてくれ、準備を手伝ってくれた。ボートをやろうとする人を大事にしてくれる環境がある」と矢崎さん。樋口さんも「チームワークっていいなと思った。今年一年はボートを頑張る」。最大の目標である今年秋に控えた下諏訪レガッタでの入賞に向け、練習は続く。


<2006/5/15付 信濃毎日新聞>

牛山(成年男子・全諏訪)
シングルスカルV ダブルスカル3位
 ボートの第29回諏訪湖レガッタと第7回全国ナックルフォア大会最終日は14日、下諏訪漕艇場(千メートル)で男女23種目の決勝を行った。成年男子シングルスカルで牛山英俊(全諏訪A)が2年ぶりの優勝を飾り、中学男子シングルスカルで西沢武尊(下諏訪)が快勝した。

 成年男子はかじ付きフォアで全諏訪(内田、両角、北沢、林、杉村)が3連覇。ダブルスカルの全諏訪(牛山、丸山)は、スタートの失敗が響き、3位だった。

 少年勢は男子シングルスカルで北沢泰彦(岡谷東高)が3位に入ったのが最高。優勝が期待されたかじ付きクオドルプルの諏訪清陵高A(矢島、小松、小林、金原、中嶋)はゴール手前でオールを水にとられるアクシデントがあり、4位に終わった。ダブルスカルの岡谷東高(東野、小口)は5位だった。

 大会最優秀クルーに贈られる小口太郎賞は少年男子かじ付きクオドルプルの制した福井選抜(福井)が受けた。


「信州のエース」上り調子

 成年男子は県ボート界のエース牛山が力を入れるシングルスカルで優勝。今季はわき腹のけがで出遅れていたが、6月の全日本選手権に向けて上り調子だ。「力みが減って、課題のスタートが改善されてきた」と好感触を得た。

 6人で争った決勝は、全諏訪が4位までを独占する「チーム内の争い」。顔ぶれを見れば勝って当たり前のレースだが、内容に収穫があった。予選から3レースすべてで、苦手だった前半にいいリズムを刻めた。目標は全日本選手権で3年ぶりの決勝進出。「自分と艇の動きをさらに安定させていきたい」とより上のレベルを目指す。

 シングルスカルを重視して4年目になる牛山には、自らを高める一方で「全諏訪を日本トップレベルのクラブチームにしたい」との思いがある。最新の技術を研究し、得た情報を他のメンバーや、後に続く高校生に伝えるなど、長野の競技力を引き上げようとしている。

 今大会は休む間もなくダブルスカルにも出場。今春からチームに加入した13歳年下の丸山との急造クルーで、ペアの奮起を促した。丸山は諏訪清陵高出身で、山梨大医学部2年生。「全諏訪で漕ぎたい」と週末に諏訪湖に通う19歳に「同じチームで上を目指す面白さを伝えたかった」と牛山。結果は3位だったが、丸山は「艇を進める感覚や技術、すべてが勉強だった」と大きな刺激を受け、シングルスカルでも堂々の4位に食い込んだ。(宮坂麻里)

【写真】成年男子シングルスカルを制した全諏訪の牛山英俊(左)。ダブルスカルでは丸山と組んで3位になった=14日、下諏訪町漕艇場


中学男子シングルスカル
西沢 大差でV

 中学男子シングルスカルは西沢が4分1秒64の好タイムで快勝。諏訪湖では初めてという4分一けた台の目標をクリアし、「思い通りのレースができた」と笑顔を見せた。

 スタートから軽快に飛び出し、300メートル地点で勝ちを意識。藤森コーチも「いい漕(こ)ぎをしていて、これはタイムが出るなと思った」という。2位とは20秒近い大差をつけてゴールした。

 2年春からシングルスカルを始め、マイペースに力を伸ばしてきた。3月の全国中学選抜は4位入賞。中学最後の今季は7月の全国中学選手権でのメダル獲得が目標だ。身長175センチの体格はまだ生かし切れておらず「大きな漕ぎができるようになればもっと速くなる」と藤森コーチ。西沢は「結果が出ると楽しい。次は4分を切りたい」と夏に向けてさらなる飛躍を誓った。(宮坂麻里)


終盤痛恨の失速
男子クオド・清陵

○…優勝を目指した少年男子かじ付きクオドルプルの諏訪清陵Aは、終盤にまさかの失速。トップの福井選抜と並びかけたところで、オールが水から抜けなくなり艇が止まってしまった。順位は4位に後退。小松主将は「すごくいい展開だったけど…仕方ないです」としんみりと話した。

 3月の全国高校選抜に県勢では唯一出場し、5位入賞と健闘した。夏のインターハイに向けたステップアップと位置づける今大会は、し烈な部内競争でメンバーを入れ替えて臨み、力を試すつもりだった。悔しい結果に終わったが、強豪の福井に前半から積極的に食らい付いたのは明るい材料。苦い経験は夏のインターハイへの糧になるはずだ。


強豪相手も悔しい3位
少年男子・北沢

○…少年男子シングルスカルの北沢は、持ち味のスピードを生かして中間点を2番手で通過したが、終盤の競り合いで順位を上げられなかった。敗れた相手は全国選抜などで好成績を残している県外の強豪選手。「強いのはわかっていたけれど、地元のレースだし負けたくなかった」と悔しさが残った。

 昨季はインターハイ、国体[注:ブロック予選です]にダブルスカルで出場。結果を出すことはできなかったが、きつい練習に励んだ冬を乗り越えて成長した。エルゴメータの記録を伸ばし、世界ジュニア選手権など国際大会の選考を兼ねる全日本ジュニア選手権(6月)の参加資格を得た。

 インターハイを前に挑戦する大舞台に向け「競り合いになった時に踏ん張れる力をつけたい」課題を挙げていた。

【写真】中学男子シングルスカル 4分1秒64の好タイムで快勝した西沢武尊(下諏訪)=14日、下諏訪町漕艇場


※決勝成績は省略
<2006/5/15付 長野日報>

信毎諏訪湖レガッタ
 ボートの第29回信毎諏訪湖レガッタと第7回全国ナックルフォア大会第1日は13日、下諏訪町漕艇場(千メートルコース)で予選があり、県勢は期待のかかるクルーがほぼ順当に14日の準決勝や決勝に進んだ。

 少年男子は舵手付きクオドルプルで全国高校選抜大会5位のメンバーが中心の諏訪清陵高Aが予選B組で福井選抜(福井)に続く2位になり準決勝進出。シングルスカルは前回5位の北沢泰彦(岡谷東高)、ダブルスカルは諏訪清陵高と岡谷東高が予選を突破した。

 成年男子はシングルスカルで2年ぶりの優勝を狙う牛山英俊(全諏訪A)が無難に勝ち上がり、ダブルスカルの全諏訪も決勝に駒を進めた。

 雨の中で行われたレースは、風と波の影響で途中2時間の中断があり、敗者復活戦は中止となった。予選を突破できなかったクルーの中から、タイム順で準決勝や決勝の進出を決めた。14日の競技は午前7時から行う。


ダブルスカル 全諏訪トップ通過 丸山・牛山組

○…諏訪清陵高出身の丸山(山梨大)が今年から地元の全諏訪に所属を変え、今大会は本県エースの牛山と組んで成年男子ダブルスカルに出場。予選はB組をトップ通過した。

 医学部で学ぶ2年生で、高校時代は舵手付きクオドルプルに乗り、インターハイで準決勝進出。昨年は大学のボート部でこいでいたが、「より高いレベルで練習したい」と、春先から週末は諏訪湖に戻って乗艇練習を始めた。「あこがれだった」という牛山に声を掛けられ、ペアを組んだ。

 この日は風雨の影響もあり、牛山は「バタバタしているうちにレースが終わっちゃった」。丸山は「牛山さんとはこぎの次元が違い、ついていくのが精いっぱいだった。明日も迷惑をかけないように頑張るだけ」と気を引き締めた。


少年男子Sスカル 北沢 1位で準決勝へ

○…「ほかの選手の力が分からなかったので不安だったが、イメージに近いレースができた」。少年男子シングルスカルで昨年5位の北沢が、予選A組1位で準決勝に進出。持ち味のスタートで飛び出し、逃げ切った。

 身長180センチと上背はあるが、こぎの技術や後半のスタミナが課題。天野監督は「まだ体の大きさを生かし切れていない」と話し、伸びる余地が大きいことを指摘する。

 昨年はダブルスカルでインターハイに出場し、準決勝で敗退。冬場はパワーアップと持久力強化に力を入れてきたが、「まだ成果が出ていないので、整調できたか分からない」。今大会は3位以内を目標に掲げる。


巻き返しを狙う清陵A 少年男子舵手付き

○…3月の全国高校選抜で5位になった少年男子舵手付きクオドルプルの諏訪清陵Aは、ライバル視していた福井選抜と予選で当たり、約8秒の大差をつけられた。相手は能力の高い選手を福井県内から集めたクルーだが、平林コーチは「予想以上に離されてしまった」とレース内容に課題を残した。

 ストロークの小松は「波がある中でのこぎに慣れていないので、要所要所でバランスを崩した」。ウォーミングアップ後に2時間の中断があり、その間に体を冷やしたようで、動きも鈍かった。

 平林コーチは「もっと競り合えるはず」と見ており、選手は決勝での巻き返しを目指す。



<2006/5/14付 信濃毎日新聞>

合同チーム 笑顔の選手
女子部員減の岡谷南 下諏訪向陽高

諏訪湖レガッタに出場

 諏訪郡下諏訪町漕艇場で13日始まった「信毎諏訪湖レガッタ」の少年女子舵手付きクオドルプルに、岡谷南高校(岡谷市)と下諏訪向陽高校(下諏訪町)合同の「チーム向南高」が出場した。岡谷南高は昨年、単独で出場できたが、今年は女子部員が減ったためチームを組めず、部員の少ない高校同士チームを組んだ。力を合わせた結果に笑顔の選手たちに、競技人口減少に悩む県ボート協会役員らは「何とか底辺拡大を」との思いを重ねていた。
県協会役員ら 底辺拡大願い

 舵手付きクオドルプルは、かじ取り役のコックスとオール2本ずつを持つこぎ手4人がボートに乗る。今大会の少年女子ではコックスが唯一出場できる種目で、岡谷南高のコックス小野可奈子さんが出場できるように長岡ちあきさん、栗岡愛さん=以上岡谷南高2年、植松美央さん=向陽高2年、藤森江美さん=同3年=でチームを組んだ。

 雨が降り、時折強い風も吹く中で、選手は声を合わせてゴールを目指した。結果は予選落ちだったが、昨秋以降、チームを組めずタイム計測などをしてきた小野さんは「水の上にいられることがうれしかった」と笑顔を見せた。

 県ボート協会普及部長の藤森武さん(47)によると、県内高校生の競技人口は、生徒数の減少もあって10年前の3分の2程度に減少。特に女子は「脚が太くなる」「早起きがつらい」などの理由で敬遠しがちという。シドニー、アテネ両五輪出場の岩本亜希子選手を輩出し、男子でインターハイ制覇もある岡谷南高も例外ではないという。

 「以前のように、どの学校も5人で組めればいいのだけれど…」と藤森さん。チーム監督の野沢誠一・岡谷南高教諭(43)は「この経験は小艇で出るインターハイ予選に生きる。可能なら、このチームで国体出場も目指してほしい」と話した。


【写真】諏訪湖レガッタ少年女子舵手付きクオドルプルに出場。レース後、健闘をたたえ合う岡谷南高と下諏訪向陽高の合同チーム「チーム向南高」
<2006/5/14付 信濃毎日新聞>

県内外から208クルー参加

諏訪湖レガッタ・全国ナックルフォア開幕

ボートの第29回諏訪湖ガッタと第7回全国ナクルフォア大会は13日、下諏訪町漕艇場(千 メートル)で2日間の日程で開幕した。両大会合わせて県内外から208クルーが参加。初日は男女11種目の予選を行い、熱戦を繰り広げた。

 クオドルプルは全国高校選抜5位の少年男子の諏訪清陵高A(矢島、小松、小林、金原、中嶋)が順当に準決勝に進出。ダブルスカルは成年男子の全諏訪(牛山、丸山)が組1位で決勝へ、少年男子の岡谷東高(東野、小口)、諏訪清陵高A(田中、工藤)がそれぞれ組2位で準決勝へ進んだ。

 シングルスカルは2年ぶりの優勝を目指す成年男子の牛山英俊(全諏訪A)がトップタイムで予選を通過。北沢勝己(全諏訪B)、岩波健児(全諏訪F)、少年男子の北沢泰彦(岡谷東高)もそれぞれ組1位で準決勝進出を決めた。

 レースは雨の中で行われ、初めは穏やかだったコンディションも開始3時間を過ぎて風速約6メートルの強風に。予選6種目を終え、高波の影響で途中2時間ほど中断した。予定していた敗者復活戦は中止となり、予選のタイム順で準決勝進出クルーを決めた。

 最終日の14日は準決勝と男女23種目の決勝が行われる。 (宮坂麻里)


【写真】雨の中、力のこもったレースを繰り広げる選手達
<2006/5/14付 長野日報>

あすから諏訪湖レガッタ

200クルー代表ら 健闘誓う

諏訪湖レガッタ開会式

 ボートの第29回信毎諏訪湖レガッタと第7回全国ナックルフォア大会は、12日、諏訪郡下諏訪町の総合文化センターで開会式があり、県内外からエントリーした200余のクルーの代表らが13,14日に下諏訪漕艇場で行われるレースでの健闘を誓った。

 県ボート協会長の青木悟下諏訪町長は「湖岸整備とコース移転事業が終わり、大変漕ぎやすく応援を楽しめるコースに生まれ変わった。練習の成果を十分に発揮してほしい」とあいさつ。選手を代表し、河西勇輝(東海大三高)が「最後のひとこぎ、ひとけりまで全力を尽くす」と宣誓した。

 レースは両日とも午前7時開始。13日は予選と敗者復活戦、14日は準決勝と決勝を行う。


<2006/5/13付 信濃毎日新聞>

少年女子かじ付きクオドルプル
チーム向南高(下諏訪向陽・岡谷南) エントリー!
諏訪湖レガッタきょう開幕

ボートの第29回諏訪湖レガッタと第7回全国ナックルフォア大会は13,14日、下諏訪町漕艇場(千メートル)で行われる。県内外から昨年より多い208クルーが参加。男女23種目で熱戦を繰り広げ、県内の中高生や社会人が総体や国体に向けて力を試す。


2校の5人で強豪に挑戦

 諏訪湖レガッタの少年女子かじ付きクオドルプルに、岡谷南高と下諏訪向陽高のメンバーでつくる「チーム向南高」が出場する。地元少年勢が学校単位で出場する中、唯一、2校合同で4人漕(こ)ぎ種目にエントリー。シングルスカルやダブルスカル専門の選手がスピード練習として取り組む今回限りのクルーだが、「積極的な漕ぎで県外のクルーに挑戦したい」と張り切っている。(宮坂麻里)


 かじ付きクオドルプルにはコックスと漕手の計5人が必要で、両校とも部員不足などからここ数年女子のエントリーはない。メンバーは普段から同じ下諏訪漕艇場で練習。5人中4人は下諏訪中ボート部出身で、気心も知れており、合同練習の一環でレースに出場することに。約2週間の乗艇練習は、互いに刺激を与え合う機会にもなった。

 昨秋の県高校新人戦で女子シングルスカルを制した長岡は同種目との掛け持ち。パワーがあり、整調でクルーを引っ張る。3番栗岡も専門はシングルスカル。メンバーの動きが見えるバウには唯一3年の藤森が乗り、普段ダブルスカルを組んでいる2番植松と並んでクルーを盛り立てる。

 それぞれ今季の目標に掲げるのは夏のインターハイ出場だ。「人数が多いと練習に活気が出る。貴重な経験をみんなで楽しんで、少しでも多くのことを吸収したい」とクルーキャプテンの藤森。今大会を夏につながる飛躍のきっかけにするつもりだ。高校入学後はレース出場機会がなかったコックス小野も「みんなのレベルアップのために、しっかりと役割を果たしたい」と意気込んでいる。

チーム向南高メンバー (◎はクルーキャプテン 数字は学年)
シート  氏   名 学校     出身中学
コックス 小野可奈子 岡谷南(2)   下諏訪
整調   長岡ちあき 岡谷南(2)   下諏訪
3番    栗岡 愛  岡谷南(2)   岡谷東部
2番    植松 美央 下諏訪向陽(2) 下諏訪
◎バウ  藤森 江美 下諏訪向陽(3) 下諏訪
【写真】岡谷南と下諏訪向陽のメンバーで編成した、チーム向南高(左から長岡、栗岡、植松、藤森、小野)
<2006/05/13付 長野日報より>

あすから諏訪湖レガッタ

全国から強豪県内外208艇

県勢少年男子に上位進出の期待

 ボートの第29回信毎諏訪湖レガッタと第7回全国ナックルフォア大会は13日、14日、下諏訪町漕艇場(千メートルコース)で県内外から208艇が参加して行う。少年勢(高校生)は全国トップクラスのクルーがエントリーしており、迎える県勢は全国大会に向けて力を試す絶好の舞台だ。

 県勢は少年男子で上位を狙えるクルーが多い。注目は3月の全国高校選抜大会で5位になった舵手付きクオドルプルの諏訪清陵高だ。国体を見据えて編成した福井県高校選抜、4月の中日本レガッタ2位の猿投農林高(愛知)と競り合いながら優勝を目指す。  ダブルスカルは、スピードのある岡谷東高と、後半粘り強い諏訪清陵高が、福井や岐阜、愛知などの強豪にどこまで迫れるか楽しみ。シングルスカルでは北沢(岡谷東高)に上位を狙う力がありそう。

 少年女子は舵手付きクオドルプルの諏訪清陵高が、イーブンペースを持ち味とした漕ぎで決勝進出を目指す。シングルスカルとダブルスカルは全国高校選抜の入賞クルーが多数集まり、パワー不足の県勢は苦戦が予想される。

 成年男子は本県エースの牛山と若手の丸山が新たにコンビを組んだダブルスカルの全諏訪が、どんなレースをするか注目。牛山はシングルスカルにもエントリーし、2年ぶりの優勝を狙う。ベテラン勢も奮闘している舵手付きフォアの全諏訪は3連覇がかかっている。


<2006/5/12付 信濃毎日新聞>

下諏訪町役場チーム出場

13日開幕 全国ナックルフォア

町長ら5人「目標は優勝」

 下諏訪町漕艇場で十三、十四の両日、信毎諏訪湖レガッタに併せて開く全国ナックルフォア大会の五百メートル男子Bに、「下諏訪町役場」チームが初出場する。同種目に強豪東大漕艇部OBチームの「淡青会」が初出場することになり、「地元の強いチームで対抗を」と結成。幻のモスクワ五輪代表だった岩波健児・秘書係長(49)の呼び掛けで、一九七七、七八年に国体二連覇を経験したメンバーの青木悟町長(51)、矢島正恒・管財係長(51)らがそろった。

 ナックルフォアは、四人のこぎ手とコックス(舵手)一人が幅広のナックル艇に乗り、こぎ手が一本ずつオールを持ってこぐ。男子Bはこぎ手の年齢の合計が二百歳以上で、八チームが出場予定だ。

 役場チームのメンバーはこのほか、こぎ手に全国市町村レガッタ優勝クルーの沖山亘・まちづくり整備課技査(54)、コックスは国体ナックルフォア四位の成績を持つ土田豊・産業観光課長(52)で構成。これまでに全体練習を二回している。

 青木町長と矢島係長は、本格的なレースに出場するのは十年以上ぶり。「楽しいし、わくわくするけれど、思うように体が動かないのはつらい」と青木町長。岩波さんは「目標は優勝です」ときっぱり話した。


<2006/5/11付 信濃毎日新聞>
※本記事は「おやじスカラー戸田便り」のおやじスカラーさんのBLOGより情報をいただきました。


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