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信毎諏訪湖レガッタ
県勢順調

 ボートの第26回信毎諏訪湖レガッタと第4回全国ナックルフォア大会第1日は10日、下諏訪町漕艇場(千メートルコース)で11種目の予選、敗者復活戦を行い、県勢は3月の全国高校選抜大会で入賞した少年の3艇をはじめ、期待のクルーが順調に準決勝などへ進出した。

 少年タブルスカル予選は女子の岡谷東高が全組を通じてトップ、男子の岡谷東高も2番目のタイムで準決勝ヘ。少年男子シングルスカルは全国高校選抜2位の朝倉大貴(諏訪実高)が予選でつまずいたものの、敗者復活戦を順当に勝ち上がった。

 成年男子はシングルスカル予選の牛山英俊(全諏訪)がトップタイムで決勝に進出。3連覇を狙うダブルスカルの全諏訪Aや、舵手付きフォアの全諏訪も無難に予選を突破した。


ダブルスカル予選タイム1、2位
 ○…3月の全国高校選抜大会でアベック入賞した岡谷東高のダブルスカルが、順調な滑り出し。女子は全体でトップ、男子ば2番目のタイムで準決勝にコマを進めた。
選手は厳しい練習を積んでシーズンを迎えた。諏訪湖で乗艇練習ができるようになった2月中旬から3月末の選抜大会に向け、朝の練習で1日20キロを漕ぐことを目標にした。2時間以上に及ぶ練習をしてから授業を受け、夕方もさらに10キロを漕ぐ日があったという。

 全国選抜4位の女子は、同大会後に野村がひざ、直井が腰を痛めた影響で、2人そろって練習を再開したのは今大会の3日前。「予選を通過できないのでは」(野村)と不安もあっただけに、この日の結果にホッとした様子だった。

 男子の高木、林ペアは意気込み十分だ。全国選抜8位の後、4月の中日本レガッタで3位と上り調子。予選のレースを「後半がたつき、2人の息を合ねせることができなった」と納得していない。2人は「優勝を狙う」と元気いっぱいだった。

【写真】少年男子ダプルスカル予選C組を1位で通過し、準決勝に進出した岡谷東高(手前から高木、林)


朝倉(少年男子)底力で進出
ライバル意識しすぎて緊張

 ○…少年男子シングルスカルの朝倉は予選でライバルを意識しすぎて失敗した。朝倉とともに世界ジュニア選手権代表候補に入っている伊藤(岐阜・恵那高)と同じ組。準決勝に進めるのは1位だけで「緊張からガチガチになっていた」と振り返った。

 序盤から大きく遅れ、伊藤に6秒近い大差をつけられて2位。ところが、気持ちを落ち着かせて臨んだ敗者復活戦は、予選のタイムを約6秒短縮して無難に勝ち上がった。
 2位になった全国高校選抜大会(二千メートルレース)でも、敗者復活戦に回る苦しい滑り出しを克服して結果を出している。
 もともと後半に強いタイブだけに「千メートルはアッという間に終わってしまうので全く気が抜けない」と引き締める。

 今大会には今月5日の朝日レガッタで優勝した井手(愛媛・今治西高)も出場している。昨年秋から着実に力を上げている朝倉が、千メートルのレースでも実力を試す絶好の舞台は整った。

【写真】少年男子シングルスカル敗者復活レースで1位になり、準決勝に進んだ朝倉大貴(諏訪実高)


初のスカル バタバタでも勝ち上がる
成年男子の清水

 ○…大学を卒業して地元に∪ターンした清水が成年男子県勢の新戦力として加わり、杉村と組んだダブルスカル(全諏訪B)で準決勝に進んだ。
 183センチ、79キロと体格に恵まれている。原村出身で、ボートを始めたのは新潟大に入ってから。大学時代はインカレの舵手なしペアで2位になった実績もある。県信連への就職が決まり、「諏訪でボートを続けたい」という希望がかなって諏訪支店への配属となった。
 大学時代は1本オールの種目が専門だったため、2本のオールを扱うスカル種目で大会に出るのは初めて。しかも、乗艇練習を先月中旬から始めたばかりで、「慣れないため、バタバタしたまま終わってしまった」と手探り状態だった。




<2003/5/11付 信濃毎日新聞より>

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