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県勢決勝進めず

諏訪実・朝倉 スタート失敗

 3艇が準決勝に進んだボート県勢で、実績がある男子シングルスカルの朝倉と女子ダブルスカルの岡谷東が精彩を欠いた。今春の全国高校選抜2位の朝倉、同4位の岡谷東はともに準決勝で5位。3位までが進める決勝レースを逃した。

 朝倉は6月の全日本ジュニア選手権で6位。5位までが世界ジュニア選手権代表に決まるレースで、代表にあと一歩届かなかった。インターハイには世界ジュニア選手権代表は出場していない。当然、優勝を狙った。

 準決勝は「スタートで失敗し、ずるずると引きずってしまった」という。左のオールが浮き、最初のひとこぎで水を捕らえきれなかった。

 高校選抜と全日本ジュニア選手権は2000メートルのレース。今大会は1000メートル。朝倉は後半に強い持久型の選手で、課題だったスタートの出遅れが、焦りにつながった。
 レース後は艇に身を任せ、水から上がってくるまで長い時間がかかった。「世界選手権に出られなかったから、こっちで勝ちたかった。このままでは終わらせられない」と国体へ気持ちを切り替えた。

[写真]男子シングルスカル 準決勝で敗れた朝倉大貴(諏訪実)


女子の岡谷東 力不足だった

 女子ダブルスカル岡谷東の野村、直井ペアは中学時代に全国大会を制覇し、昨年のインターハイも準決勝に進んでいる。
天野監督は「動きにきれがなかった。暑さと疲れかな」と首をひねった。2人は「全力は出せたと思うが、力不足だった」としんみり。


男子清陵 来年へ手応え

 ○…大会に入ってから成長した男子かじ付き四人スカルの諏訪清陵は準決勝1組で5位。決勝へは進めなかったが、選手たちには「悔いは残らない」 (コックス宮坂)と、力を出し切った充実感があった。

 こぎ手4人のうち3人が2年生で、3年生の宮坂と3番小松がチームを引っ張った。初日は予連を勝ち上がれず、敗者復活戦に回る苦しいスタートだったが、若いチームらしくレースごとに勢いが出てきた。

 準決勝はスタートから飛ばし、中盤までトップ争いに懸命に食らいついた。最後は力の差が出たが、「もうスピードを上げられないという限界まで追い込めた」と宮坂。OBの平林コーチは「経験のない2年生を2人の3年生がうまくリードしてくれた。来年への手応えは十分感じた」と評価した。

[写真]男子かじ付き四人スカル 準決勝1組5位の諏訪清陵(手前)


▽男子かじ付き四人スカル準決勝「1組」D諏訪清陵(宮坂、河西、小松、岩垂、高)3分15秒69=落選
▽男子かじ付き四人スカル決勝@美方(福井=清水、米田、加茂、佐竹、池上)3分8秒59A八尾(富山)3分10秒06B猿投農林(愛知)3分11秒65
▽男子ダブルスカル決勝@小浜水産(福井=西田、中村)3分15秒76A加茂(岐阜)3分17秒11B大村(長崎)3分17秒72
▽男子シングルスカル準決勝 「1組」D朝倉大貴(諏訪実)3分46秒84=落選
▽男子シングルスカル決勝@井手雅敏(愛媛・今治西)易35秒61A杉谷(鳥取・米子工)3分37秒21B石田(青森・むつ工)3分38秒43
▽女子かじ付き四人スカル決勝@八尾(宮山=野村、役川、山下、恒川、有須)3分29秒07A日田(大分)3分30秒79B熊本学園大付(熊本)3分32秒20
▽女子ダブルスカル準決勝「1組」D岡谷棄(野村、直井)3分54秒86=落選
▽女子ダブルスカル決勝@熊本学園大付(熊本=古幡、広田)3分35秒06A旭丘(愛知)3分36秒88B今治西(愛嬢)3分37秒12
▽女子シングルスカル決勝@島田尚子(福井・小浜水産)3分58秒84A内田(山梨・富士河口湖)4分0秒37B後藤(岐阜・美濃加茂)4分1秒82
<2003/8/6付 信濃毎日新聞より>

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