信毎諏訪湖レガッタ 中山(少年女子)予選1位通過 |
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ボートの第27回信毎諏訪湖レガッタと第5回全国ナックルフォア大会第1日は15日、下諏訪町漕艇場(千メートル)で行い、高波のために予選12種目のうち6種目目の途中でレースが中止となり、残りは最終日の16日に持ち越した。 終了した予選のうち、シングルスカルでは成年男子の牛山英俊(全諏訪)、少年男子の高木慎也(諏訪清陵高)、少年女子の中山友乃(岡谷東高)がそれぞれトップタイムで準決勝進出を決めた。ダブルスカルでは少年男子、同女子の岡谷南高などが予選を通過した。 午前10時前から風が強まり、初日予定していた63レースのうち、24レースを終えた時点で中止。最終日は開始時間を1時間繰り上げ、午前6時から残りの予選を実施。敗者復活戦は取りやめ、準決勝、決勝を行う。 準決・決勝でベスト記録を
○…3月の全国高校選抜大会で準決勝まで進んだ少年女子シングルスカルの中山は、予選4組を通じてトップタイムの4分18秒67。それでも「前半に飛ばしすぎたため、後半はばてて艇の方向が曲がったりリズムが崩れた」と反省の残る内容だった。 ひざに持病があり、大会前の1週間は左ひざに痛みが出たため乗艇練習をしていない。序盤は感覚をつかみ切れなかったようだ。全国高校選抜も十分な乗艇練習ができないまま出場したことに悔いが残った。不足分は上半身の筋力トレーニングなどで補うよう心がけている。 常に不安がつきまとうが、「ひざが痛くても妥協はしたくない」と中山。ゴールデンウィーク中に諏訪湖で出した4分10秒のベスト記録を、準決勝と決勝で上回ることが目標だ。 【写真】少年女子シングルスカル 予選1位で準決勝に進んだ中山友乃(岡谷東高) 岡谷南高いい感触
少年男子ダブルスカル 〇…少年男子ダブルスカル予選B組を1位で通過した岡谷南高の池田と武井は「予定通り」と口をそろえた。前半は遅れ気味で中間点は3番手だったものの、「強く、大きく」をイメージした漕ぎで終盤に巻き返した。 1年の時からコンビを組んでおり、2人の漕ぎはそろっている。夏を見据え、現在は持久力アップに取り組んでいる。 この日のレースでいい感触をつかみ、池田は「これから伸びていけると思う」と話していた。 【写真】少年男子ダブルスカル 力強いオールさばきで勝ち進んだ岡谷南高(手前から池田、武井) 牛山と高木は順当
○…シングルスカルで、成年男子の牛山と少年男子の高木が順当に予選をトップ通過した。昨年の全日本選手権で4位になった牛山は「今年は故障で出遅れていたため、まだ艇がいい動きになっていない」と気を引き締める。 3月の全国高校選抜大会で2位になった高木は「重視していたスタートは良かったが、後半は競り合う相手がいなくて追い込めなかった。タイムがまだまだ」と振り返った。
地元に就職の両角準決勝へ
○…3月に明大を卒業し、地元に就職した両角(全諏訪)が成年男子シングルスカルで予選を突破。「これまでシングルスカルには出たことがなかったので、力んでしまったが、準決勝に進めて良かった」とホッとしていた。 岡谷南高時代から活躍し、昨年は全日本軽量級選手権のダブルスカルで初優勝した。諏訪湖でボー卜を続ける社会人選手が少ない申で、両角は「地元で頑張っていく」と決意しており、県勢の貴重な戦力として期待がかかる。
<2004/5/16付 信濃毎日新聞より>
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