●長野県ポート協会 青木成雄さん(諏訪市在住)久保田一司さん(下諏訪町在住) |
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諏訪清陵高校でポー卜を始めた青木さん。昭和52年53年、成年男子ナックルフォアの監督として国体2連覇を果たしました。 久保田さんは下諏訪町役場の職員として国体のコース作りに当たるなど、諏訪湖のポート環境整備に尽力されました。 湖面をすべる爽快感、ポートの魅力を多くの人に知ってほしいと思います。 3月に入って諏訪湖の氷が解け湖面にさざ波がたつようになると、オールを引くクルーの元気のよい掛け声が響いて、諏訪湖にボートシーズンが訪れます。4月に入ると、湖面にブイを浮かべてのコースづくりが始まります。4月の諏訪湖ロングレースでシーズンが開幕し、5月の信毎諏訪湖レガッタへと忙しい日々が続きます。7kmという長丁場のロングレースは今年で32回目、信毎諏訪湖レガッタは昭和53年のやまびこ国体を契機に誕生したもので、「琵琶湖周航の歌」作詞者で岡谷市出身の小口太郎さんにちなむ「小口太郎賞」でも知られています。両大会とも多くの皆さんの支援に支えられて、全国から参加がある盛大なレースに成長しました。ボートの魅力はなんといってもチームワークと団結力です。気持ちを一つにして美しく漕ぐこと、それがボートの醍醐味でしょうか。それにボートに乗ると水との近さを実感するんです。 諏訪湖のボート競技は、明治34年諏訪中学(現諏訪清陵高校)に端艇部が発足したことに始まります。以来、地元の中学や高校にボート部が出来て、そこで経験した人たちが諏訪地方のボート競技の中核を担ってきました。下諏訪町にある漕艇場からは遠くに富士山も見えますし、人工渚が整備され湖岸がスポーツゾーンに指定されるなど、ボート環境が向上してきていることはうれしいですね。下諏訪町はボートの町として、誰でも参加できる「下諏訪レガッタ」が盛んです。今後は諏訪湖をきれいにするとともに、ボート人口を増やしていきたいと思っています。 【写真】対岸はるか彼方に見える富士山。ブイを並べてコースを作るのも久保田さんたちの大切な仕事です。
< 天竜川通信2008春号より>
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