6/15-16の2日間、下諏訪漕艇場にて北信越高校選手権が開催されました。
結果とレース概要をお届けします。中日本レガッタ以来、波に乗る女子シングルスカル・関洋美選手が初優勝!
清陵勢の北信越大会優勝は99年男子シングルスカル(下鳥健吾選手)以来の快挙となりました。
|| 大会全レース記録(長野県ボート協会サイト) ||
諏訪清陵からの出場クルーと成績
☆女子1X・・・S:関洋美(3年)
【予選 B】 2/5 順位 1000m 500m 北陸学院高校(前田) 5 4:46.19 2:20.00 新潟南高校(青木) 3 4:21.36 2:06.39 八尾高校A(恒川) 2 4:13.39 2:05.82 諏訪清陵高校A(関) 1 4:12.22 2:03.37 若狭高校(坂本) 4 4:26.97 2:07.90世界ジュニア候補の強豪は戸田の選考会に出場中のため、それほど名前の通った選手はいない。とはいうものの北信越はハイレベル。中日本の勢いを持ち込んで是非とも「優勝」の経験が欲しいところ。
レースは「逆風のオンナ」を返上する(?)すばらしい安定感を発揮して1位通過。コンディションにも恵まれて今までの諏訪湖でのベストタイムを10秒も更新してしまった。積極的なペース配分も活きて予選タイムはトップ。【決勝】 順位 1000m 500m 小松高校(村上) 3 4:28.09 2:08.29 新潟南高校(青木) 4 4:33.47 2:10.74 諏訪清陵高校A(関) 1 4:20.27 2:05.83 八尾高校A(恒川) 2 4:20.88 2:08.89 若狭高校(坂本) 除外 小浜水産高校(清水) 5 4:35.20 2:12.07気持ちに余裕がでてきたこともあり、相手をしっかりと見てレースを支配することをテーマとする。マークは昨日のラストで追い上げられた八尾の恒川と、この春、全国選抜出場の小松・村上。
予想通りスタートから村上が飛び出すが、それを抑えて関が安定したリード。後半は、予想通り八尾が追い上げてきた。「オーバーペースでもいいからとにかく先頭を譲らない」という作戦どおり900mまで耐えて最後のスパートも決めてトップでゴール。僅差ではあったが、中日本以来の落ち着いたレース運びは安心感をもって見ることができた。
☆女子1X・・・S:渡辺香織(2年)
【予選 A】 2/5 順位 1000m 500m 八尾高校B(山藤) 3 4:27.74 2:12.58 諏訪清陵高校B(渡辺) 5 4:37.38 2:15.63 小浜水産高校(清水) 2 4:20.47 2:08.90 阿賀黎明高校(薄) 4 4:33.69 2:13.67 小松高校(村上) 1 4:18.80 2:05.50パワーがまだまだ物足りないものの、レース経験を積む中で勝負感覚も身につけたいところ。前半300mまでは4位と競り合うが、その後は、やや失速。5位で敗者復活へ。やはりパワーと集中力を身につけてもう一踏ん張りしてほしい。【敗者復活 A】 1/3 順位 1000m 500m 諏訪清陵高校B(渡辺) 3 4:41.58 2:19.80 新潟南高校(青木) 1 4:29.77 2:11.75 阿賀黎明高校(薄) 2 4:41.22 2:17.55予選よりも競り合う展開が予想されたため、ねばり強さを確認。
600-800mの一番苦しいところで踏ん張って一時は2位に浮上する積極さはヨカッタものの、最後にかわされて3位。しかし予選よりもレース展開は良いイメージだった。【B決勝】 順位 1000m 500m 諏訪清陵高校B(渡辺) 3 4:42.93 2:21.49 八尾高校B(山藤) 1 4:31.32 2:13.50 阿賀黎明高校(薄) 2 4:42.25 2:19.59 北陸学院高校(前田) 4 4:44.00 2:20.95八尾以外は、またも混戦と予想。はたして予想通りの展開となった。
中盤過ぎの強さは相変わらずで、ここでまたも最下位から2位に上がるが、昨日と同じ展開で阿賀黎明に差されて3位。ラストの勝負感覚で一歩及ばなかった。
まだ2年生の有望株。細かな駆け引きよりもとにかくパワーアップとレースでの集中力アップで力を伸ばして欲しい。☆男子4X+・・・C:有賀大悟(1年) S:横内義幸(2年) 3:白澤聡一郎(2年) 2:小松佑介(2年) B:宮坂裕(2年)
【予選 B】 2/5 順位 1000m 500m 美方高校 1 3:13.16 1:32.23 新潟高校 5 3:48.79 1:53.66 八尾高校 2 3:19.89 1:37.30 七尾高校 4 3:31.73 1:44.50 諏訪清陵高校 3 3:28.21 1:42.88クルー結成以来、上位のレースに勝ち上がった経験がないだけに、この大会は決勝進出が第1目標。美方ダントツ。八尾も格上と予想し、石川・新潟勢には負けないことをポイントとした。この作戦どおりの展開で、微順風も手伝って諏訪湖で初の3'30"突破。敗復まわりだが決勝進出の望みがでてきた。【敗者復活 B】 1/3 順位 1000m 500m 新潟高校 3 3:50.77 1:55.88 諏訪清陵高校 2 3:29.87 1:43.00 大沢野工業高校 1 3:24.04 1:39.91大沢野工は5月の信毎レガッタで16秒差をつけられて負けた相手。しかし、今やタイム差はほとんどゼロ。それを考えると清陵クルーの著しい成長がよく分かる。ここで一気に大沢野を破って勢いに乗りたいところであったが、相手も決勝に向けて必死の漕ぎで対抗してきた。
スタートからリードを奪われることは予想していたものの、その後も落ちてくる気配なし。先行されている焦りからか清陵も攻めきれず、結局5秒差の2位。決勝進出はならなかった。【B決勝】 順位 1000m 500m 津幡高校 2 3:32.28 1:43.81 七尾高校 3 3:32.83 1:46.81 諏訪清陵高校 1 3:30.16 1:43.42 新潟高校 4 3:52.52 1:56.11昨日の悔しさをプラスに結びつけるB決勝。
タイムではまたも石川勢との接戦が予想された。クルーは自分たちの漕ぎを考えた上で「最初にリードを奪って焦らずに良い漕ぎをする」作戦にしたいとのこと。集中力に満ちた良いレースだった。声も良く出ていたし、レートも安定し昨日の大沢野戦、ましてや1ヶ月前のクルーとは見違えるようなスピードを発揮してトップでゴール。初の1位ゴールのレースは今後の成長を予感させる意義あるものだった。
☆男子1X・・・S:宮坂翔(3年)
【予選 A】 2/6 順位 1000m 500m 美方高校A(池上) 2 3:48.81 1:50.70 諏訪実業高校(朝倉) 4 4:01.09 1:59.33 阿賀黎明高校A(井黒) 1 3:43.79 1:46.47 小松高校(北川) 3 3:58.99 1:56.61 八尾高校A(小林) 棄権 諏訪清陵高校(宮坂) 5 4:11.43 2:04.96先週の中日本ではクオドのコックス(ピンチヒッター)で出場していたこともありシングルで十分な漕ぎ込みができなかったものの、スタートは良い感じで決まった。が、コンスタントの入り際で崩したことと、手の筋を傷めていることもあって、タイムを伸ばせず5位。大事をとって敗復は棄権となった。
これからは来週の国体選考予備レースに向けて最後の調整となります。[さいごに]
各クルーとも、それぞれの持ち味を発揮して、部全体としても少しずつですが、かつての「上を目指す集団」に近づきつつあるように感じました。特に2年生男子の意識が非常に前向きになった4月以降、クルーの艇速だけでなく、新入生や他のクルーの雰囲気を良い方向に変えてくれました。
この2年生の今後の活躍は大いに期待できるでしょう。併せてこの雰囲気を当たり前のものとしてスタートした1年生も、この大会で先輩達のすばらしいレースを目の当たりにすることができました。この経験を次は自分たち自身のものとしていってほしいものです。