2003長崎ゆめ総体

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関連記事:長崎インターハイ 長野県勢の情報(長野県ボWEB)


7月29日(火)
選手団は諏訪を出発。松本空港から福岡経由で長崎入り。本日は移動のみ。さっそく「ちゃんぽん」「皿うどん」総攻撃した?!らしい・・・


7月30日(水)
配艇練習初日:聞くところによれば、初日の配艇練習は予想通り?リギングにたーっぷり時間(一説では配艇時間のほとんどを費やしたクルーもいたとかいないとか?!)をかけて、しかもコンディションがだったらしく、感触はイマイチだったとのこと。
 普通なら「ここまで来て、そんなことやっとってええのん??」と言われてしまいそうなレベルなんですが、実はその辺はあらかじめ予想されていた(恐れていた?)コトでもあり・・・・「初日は最悪リギングだけで終わってしまってもいいよ」と覚悟はしていたのですよ(^^;;←冷汗
 まぁこれも経験だね、というのも最近の清陵はといいますと、シングルスカルで辛うじて全国大会出場権をつなげてきた状況で、しかもその舞台を下級生が経験できる場がなかったワケでして・・・大所帯(クオド2,シングル1,サポート2,顧問2+コーチ1の計15名)での遠征も久々なんでゴザイマス。まあ今回は笑って許してやって下さい。
まとめ:要するに上から下へと伝えられる経験とノウハウってやっぱり大事ってこと。


7月31日(木)
選手団に遅れること2日。僕も11:00からの配艇練習に間に合わせるために、一番到着時刻の早い羽田発の便にて長崎へ。(この便に乗るためには、東京前泊が必須。長野県って不便デス。なんとかならない?>やっしー康夫知事殿)
 こーんな朝の便からボート関係者はいないだろう・・・と思っていたら、いました!いました☆ 待合室になーんだか背の高ーいカッコいいお方がいらっしゃるぢゃありませんか(笑) 向こうもこちらを見て首を傾げているので「A部さん、コンニチワ#」とご挨拶。「やっぱり行くんだね」「そうなんですよ」とお互い苦笑い。
 U23から帰国間もないにもかかわらず、しっかりと高校生チェーック!に行くあたりは、さすがー。(でもよく考えてみればそれって将来のチームを決める大事なお仕事ですもんね。) しかも話を聞けば予選の日にはもう長崎を発つとのこと。レースが始まってから現地入りする「フツーのスカウト軍団」とはやっぱりひと味違いますなぁ、と妙なところで感心(笑)。(ご本人は「インカレの準備もあるからね」と謙遜されてましたが)

というわけであっという間(飛行時間90分)に長崎空港に到着。とにかく最短時間で会場に行きたいゾウ、ということでレンタカーを手配済みというA部さんに甘えて同乗させて頂くことに。と、そこに大学時代の後輩F君がわざわざ空港までお出迎え参上。いやー、コレはほんとにありがたかったデスよ。まぢで。というわけでA部さんにはその旨お断りして、僕はF君の車で一路会場へ。まさに「このインターハイのために」長崎に常駐している(のは違いナシ?!)F君には大感謝☆。

 車(まーち)で大村湾を半周。会場までは約1時間。今日もリギングに手間取っていれば「まだモタモタやってるかなぁ」という頃合いに会場到着。はたして清陵クオドが、ちょうど出艇するところ。これなら2日目としては合格点かな(?おいおい・・・)。

 さすがに女子シングル(チーム一番のせっかちサン)の出艇には間に合わず、岸からちょっとだけ漕いでいるのを見たけれど、なんだかフワフワー気味だったねぇ、かおりちん?
 昨日はハイトの確認だけで精一杯だったという女子クオドは他の設定も含めた確認。男子クオドは水の感触を確かめつつ500mのトライアルだと意気揚々出艇していった(・・・つもりが、コース内に止まっていた某高校のダブルに邪魔されて300mで中断しちゃったみたい。コースは安全かつ譲り合いの精神でね。それにしてもコースのど真ん中で止まってちゃダメっすよー。これが戸田なら半ゴロシの目に遭いまっせ(メメ)☆)。男子クオドの艇速は悪くない気がしたが、Fくん曰く、「エネルギーあちこちに迸ってますねー」・・・うーむ。確かに^^;;

どのクルーも、初日より落ち着いてこなせた部分と、もう少し調整が必要な部分を確認して本日の練習は無事終了。蒸し暑さ(どうやら長崎名物らしい?!)が気になるが、水面コンディションはまずまずで一安心。

練習後はシャトルバスにて宿舎へ。
 さて、今回の宿舎は長崎市内で最大規模?とも言われる日昇観光グループの「
日昇館」。山の上という立地は、観光だけなら申し分ナシなんだけど、車のないチームには少々不便。墓地を抜ける階段(夜はチカンやひったくりが出るので通ってはダメ、とは地元の方のアドバイス)を使えば駅まで10分。ただし行きはヨイヨイ帰りは汗だく(笑)。
でも景色は最高なのですよ。↓

日昇館から見るの風景:昼日昇館から見るの風景:夜

 キャパの大きさは、僕がこれまでのインターハイで経験した宿舎の中では最大級。ただ宿泊人数が多すぎるのかフロントの対応がやけに事務的なんだよねー。
 食事は館内にいくつもある宴会場・レストランをフル活用。長野県勢はシアターのあるレストラン。贅沢を言ってはイケナイけれど、味は・・・・うーむ。(岡O東高は宿舎の外で夕食取ってきたみたいだし・・・・)

 さて、この遠征レポート更新には不可欠の関心事=モバイル環境について。
これがなんと窓の外は岩陰になっていて部屋からH"が接続できないことが判明!!いろいろ試してみたところ、どうもこの部屋周辺だけ電波がダメダメらしい・・・まあ岐阜の時よりマシだから勘弁するとしますか(笑)。
電波ダメなら固定回線があるじゃん、と思いきや部屋の電話は、今や化石とも言われる"黒電話"!もちろんR11モジュラージャックなーんて影も形もなく、ケーブルは壁に直付け。これわもしや伝説の「音響カプラー」様の出番ですかい? えー??そーんなマニアックなモノ持ッテマセーン☆。というわけで大会期間中に遠征記を更新するモチベーション、ひたすら低下中。(弱い・・・)そのぶんレースのサポート頑張るからさ。ユルシテね。[追記:というわけで掲載が1ヶ月も遅れました。ただの怠慢です。お許しを]

 夕食後に全体でのミーティング。2日間の練習の様子を各クルーからコメントしてもらい、明日の練習のポイントを確認。女子クオドはレース運びの方向性でかなーり悩んでいるようなので、「力の出し方」についてやり方を変えてみることに。思い切ったイメージチェンジの意図を理解してくれれば何らかの進歩はあるはず。レースまで時間がない、と思うとついつい話が繰り返し口調になってしまう。お疲れのヒト、ほんとにゴメンよ。
 男子クオドは遠征の雰囲気にも馴れたようで、結構ゲンキ。特に2年生の順応性の高さがいいね。渡辺は相変わらず一人でリギングを妙にいぢくりまわして混乱しているようだ。本当は人に頼らず自分で設定の善し悪しを判断してほしいのだけど、レースに集中してもらうために明日はお手伝いいたしませう。短時間で仕上げて、今回の艇の設定値チェックと乗艇の時間を確保したいね。



8月1日(金)
練習配艇最終日。それでも70分の時間が確保されているのはありがたい。これだけあればなんとかなるでしょ。きっと。(数年前は1時間あるかないかの年もあったような・・・クオド移行当初、リギングに時間がかかる、という関係者の意見もあったっけ。たぶんそのせいだね)。水面は本日も良好。

 先発の渡辺からリギング着手。サポート要員・丸ちゃんの目の前で「秘伝・電光石火の回転軸垂直調節術」(無形文化財・現代の名工?(。_*)☆\バキ)をお披露目(?)。おーい、丸ちゃん、そんなに驚かないでよ☆こんなの序の口だってば(笑)。
続いてサポート隊(僕、丸、多田san)は同時にスタートする男女のクオドに分かれてリギング開始。クオドは・・・細かいところでもっとイロイロと手早くできそうだなー、とは思うものの「自分でやらなきゃ身につかない」ので、手つかずの部分を手伝うのみ。それでも昨日よりも30分も(!)早くリギング完了。なかなかやるねぇ☆ これなら確認したかったスタート練習が予定通りこなせそう。

 午後は開会式&代表者会議。会場の都合で参加人数制限あり。クルー代表としてコックスのはるぽんとゆたか、シングルのかおりちんが出席。(会場で撮ってもらった写真、なかなかのデキでした)

夜は明日のレースに向けたミーティング。
 クオドは男女とも強豪との対戦。男子は良いリズムで入れれば予選突破の可能性もあると信じて、前半積極策とする。女子の対戦相手は、名門・八幡商、新鋭・日田、そして小見川との4ハイレースで2上がり。通過するには厳しい(厳しすぎる?)組み合わせだが、「優勝争いする艇速」とはどんなものかを肌で感じるには絶好の機会、と話して前向きなチャレンジを確認した。
 渡辺は、相手の情報がほとんどないので、いつも通り「自分に負けない」ことを念押し。彼女の場合は、結局コレができるかできないかでレース内容が決まると言っても過言でないので、とりあえず予選はこれだけで集中するのが良いだろうとの判断。

レースはこれからやっと開始なのだが、遠征としては日程も半ばにさしかかった。よく観察していると、既に疲れを溜めている選手、まだまだ元気な選手が見えてくる。「ボートを動かす力」とは別に、こうした「長期遠征での体調維持」ができるか否かも重要なポイント。それもこうした経験から培われていくのだろう。


8月2日(土)
結果概要
W1X,M1X,W2X,M2Xの4クルーが予選通過

 W1X(渡辺):2位 (出場41クルー)総合25位 予選通過クルー中18位
 M1X(朝倉):1位 (出場47クルー)総合18位 予選通過クルー中12位
 W2X(野村,直井):2位 (出場41クルー)総合29位 予選通過クルー中21位
 W2X(高木,林) :3位 (出場47クルー)総合 5位 予選通過クルー中5位

M4X+,W4X+の2クルーは敗復へ

 M4X+(諏訪清陵):4位 (出場42クルー)総合14位 敗復まわりクルー中2位 3日の敗者復活へ
 W4X+(諏訪清陵):4位 (出場37クルー)総合24位 敗復まわりクルー中4位 3日の敗者復活へ

・・・・うーん。コンディションが変わりすぎて、タイム順位はあんまり意味ない感じでっす;;;

 初日の清陵クルーはいずれも午後の遅い時間帯のレース。普段の諏訪湖ではありえないケースなので、普通の時間に食べられる朝食が妙に新鮮だったりして・・・。

 昼食をきちんと取ってもレースには十分余裕があるので、昼前に会場に到着、そこで弁当を取ることにした。シャトルバスが前日までの30分おきから1時間おきになっていて、慌てて宿舎を飛び出すパプニングはあったものの、無事バスに乗車。ホッ。
 バスの中でF君からの「岡谷東M2x3位通過」の速報。「え?3位なの?」とちょっと意外な気もしたが、とにかく通過オメデトウ!(それにしてもお仕事はダイジョウブなのでしょーか?>F君)

 昼食後、各クルーとも予定通り、監視、リギングを完了。しかしこのあたりから風が南向きに。地元の人に言わせれば「夏にはよく吹く風」。吹けばコースは波立ち、まともなレースは難しいという。(おいおい・・・。そんなリスキーな場所でインターハイですか・・・大きな賭けに出ましたねぇ>開催実行委員会様)

波でクオドが次々と浸水  果たして午後になると南風が強くなり、コースには白波が。それだけなら諏訪湖でも良くある光景なので驚くほどのことはない。しかしクオドがいくつか浸水してモーターボートの救助を受けている模様。艇が長いために波が乗り越えやすいのか?しかしこれはどう見ても尋常ではない。[写真右]

 発艇時間の早い清陵女子クオドも一度出艇したが、直後に「コンディション悪化のためレース一時見合わせ」のアナウンス。「女子クオド、大丈夫かなー?」と心配していたら、幸いにも平気な顔して戻ってきた[写真下]。はるぽん曰く、「(5月の)信毎レガッタ決勝に比べれば、全然大したコトないんだモン」。確かに・・・あの時の「この経験がインターハイで役立つかも」といった言葉がまさか現実になるとわねぇ。

レース中断のため戻ってきた女子クオド
 結局、1時間近くレース中断の後、クオドを後に回して小艇のレースを再開。
でも「クオドは浸水するから小艇の方がマシ」だと競漕委員会が判断したのなら、ちょっとその考え方はどうなのかなぁ?と個人的には思ったりもしました。やむを得ない状況とは言え、レース中に波でバランスを失ったりオールを引っかけて完全に止まってしまうクルーが続出する中で、半ば強引にレースを続行することが果たして「正常な競漕」かどうか?ということ。さらには安全の問題からもこの辺についてはよく考えるべきなのでは? もちろん諏訪湖も似たような事例は想定しなくちゃイケマセンね。まあ今回は幸いなことに何の事故も起きなかったからメデタシメデタシで済んだことですけど・・・
 おかげで男女のクオドよりもシングル・渡辺のレースが先に行われることに。

W1X:渡辺 がんばりマス  渡辺のリギングは専属リギング師のワザで今日も順調。ところがどっこい早く仕上がり過ぎちゃってストロークコーチを付け忘れる大ボケ!。(我ながらアホでした・・・。) でもコンディションは波バチャバチャなので「レートよりも1本1本をしっかり押すことに集中しよう。レート計なんてなくていいくらいだね」とかなんとかムチャクチャなこじつけでそのまま出艇。漕ぎ出して一本目、「これくらいなら諏訪湖と同じですー」 ま、その余裕があれば大丈夫だろ。がんばれ。

と言った具合で清陵チームの初レース・渡辺かおりん、スタート。
相変わらずひどい波、なみ、ナミ・・・。これだけ荒れると、どこまでがホントの実力なのかまったくわからへん。レースは4レーン地元の大村城南・中野選手が飛び出し、渡辺は3レーンの和歌山北・坂口との2位争い。500mは3位通過。4位とは水が空くか空かないかの展開。渡辺は後半も極端に落ちるタイプではないので、このまま予選通過圏は確保と思いたいが、このコンディションでは何があるか分からない。「確実に、確実に」もうそれだけに集中するしかない。
 レース後半。トップの3レーンはそのままリードを広げるが、これを追って渡辺が集団から抜け出し2位浮上。ゴールサイドは波も収まってきていて、落ち着いた漕ぎをとりもどしつつゴール。コンディションに負けず最後まで強く漕ぐという基本を守り、清陵勢のトップバッターとして見事に予選を突破した。おつかれさん
W1X:渡辺 予選ラスト200mでの力漕

 さて、中断となったクオドのレースは41レースの後から再開と決定。さっきに比べて波は穏やかになっているようだ。それでも迷コックス・はるぽんはステッキボートにつけられるかどうかが、やたらと不安らしい。 そこで最後にもう一度「風上の原則」を確認して「なんとかなるよ。大丈夫、ダイジョーブ」と送り出した。あんまり気休めにはならないけど、あとは自分たちだけでやらねばならないのだから。

W4X+ 気を取り直していざ出艇  渡辺のレースの時より多少収まってきたかな?とはいうものの、決して良いとは言えないコンディション。そんな中で女子クオドの予選6組はスタートした。なんと本番のこの場面で今まで練習では出せなかった良いリズムがいきなり出た!のである。なーんだ。やればできるじゃん。←楽観的なコーチだねぇ(^^;;
 そのまま強豪に離されずに食らいつけー、と言いたいところだが、地力の違いは如何ともしがたく徐々に差が開き始めた・・・かな?と思った矢先の400m付近、隣4レーンの日田高が波で大きく崩して失速(見た目にはシート外したように見えたけど??)。清陵はもたつく日田を抜き去って先行する小見川を追う。リズムをキープして中間点を通過。前半の漕ぎは合格点。

 しかーし!である。このクルーの持ち味は「後半の安定感」だと自他(選手もコーチも)ともに信じていた展開が、しかしここで大きく狂うことに。
 前半で大きく出遅れた日田高が、怒濤の追い上げで、みるみる艇差を詰めてきたのだ。まさにド肝を抜かれるというのは、ああいうスピードのことなんだなー、としばし目は日田高に釘付け。岸で見ていてそう感じるくらいなのだから、迫ってくるその勢いに隣の清陵クルーが動揺しないはずがない。それまでのクルーのまとまりはどこかに吹っ飛んでしまった。焦って各自がバラバラに上げようとするが、これではかえって逆効果。艇速ダウン。日田高との差があっという間に縮まって・・・900m手前であっさり逆転されてしまった。まさに「赤子の手をひねる」ように。もちろん一番ショックだったのは抜かれた選手達自身だったはず。しかしあの後半の日田高のスピードは、おそらく出場クルーのどこにも引けを取らない。これを間近で感じたことも考え方によっては決してマイナスではない。それにしても最後までレースをあきらめなかった日田高クルーの姿勢には脱帽。あの艇速をもう一度発揮できれば間違いなく優勝候補の筆頭だろうと感じたデス。はい。

M4X+ こちらも気合い充分  男子クオドは、女子クオドの次のレース。相手は、春先に強豪・美方を下して(@中日本R)勢いに乗る猿投農林、そして女子と同じく重田先生マジック炸裂(?)の日田高。あともう一つマークすべき相手は配艇練習でナカナカ良さげな艇速を見せていたA部サン高評価の塩釜高。
 スタートに集中!と思いきや清陵クルーは1本目を見事に空振り☆ あれれー(笑)。
遠目にも明らかに出遅れたのが分かるほどで、コックス・ゆたかちゃんによれば「思いっきり隣の日田高の真後ろに入り込んじゃいましたよ」という大々々失敗。方向修正のロスも加わり、どうなることかとハラハラするが、クルーは波の中でしっかりと力強いドライブを発揮。最初に水を空けられた日田高に500mで半艇身に迫る。トップとも水の空かないポジションだ。ここからさらに積極的に攻めて700m手前でトップ争いに加わった。ミスを修正してここまで追い上げるスピードが出せることにちょっとビックリ(コーチがそんなんでいいのか?とか言わないで下さいね。でも高校生はこういうコトよくあるんだよねー。それが面白さ&魅力でもあるわけなのデス☆)。
 しかし必死の追い上げで浪費した体力はここでTHE END。気持ちは上げようとするもののラスト200m手前でついに失速。塩釜にも再逆転を許し4位でゴール。敗者復活に望みを託すこととなった。

ちなみにちなみに、その他の長野勢は男子シングルの朝倉が余裕の1位。(でも波が高くてタイムは平凡)
東高の男女ダブルも一発クリアだが、トップは奪えずやや精彩を欠いた感じ。
コンディションが組によって大きく変わりタイムもあてにならない状況なので、準々決勝がどういう組み合わせになるのか気になるところ。(そうはいっても強豪のいない無風地帯はまずないだろうけど)
明日は1日あいた時間でリフレッシュするらしいデス。Bonne journne!!


8月3日(日)
結果概要
M4X+,W4X+がトップで敗復通過。県勢全クルーが準々決勝へ

 W4X+(諏訪清陵):1位 敗復総合2位 4日の準々決勝へ
 M4X+(諏訪清陵):1位 敗復総合2位 4日の準々決勝へ

本日、長野県勢の出場レースは敗復に回った清陵男女クオドのみ。東と実業の皆さーん、今日は1日楽しんできてくださいねー。(^^)/~~
渡辺サンは宿舎で明日に備えて爆睡中・・・

昨日のレース結果からの予想では、男女ともトップを狙える組み合わせと判断。特に男子は、準々決勝の組み合わせを有利にするためにもトップタイムを狙いたい。もちろんその手応えも十分ある。

 男子クオドは、トップタイムなら準々決勝は美方のいる組のはず。予想される顔ぶれからすれば準決勝を狙うのに一番狙い目なのはココ。(後日追記:この辺はみんな考えるコト同じですねー)、っていうかこの組に入りたいゾ!ってゆーかココってハッキリ言ってオイシイじゃん:-☆。それだけに他のクルーもみんな狙ってくること間違いなしだね。
M4X+ The・気合い  後半の3,4組でコンディションが変われば、そんなもくろみもまっっったく無意味になっちゃうんだけどね(笑)。そうはいっても(過去の経験によれば)こういうところで手を抜くと絶対にロクな結果にならないので、「とにかく最善を尽くす」ことをクルーで確認。「つまらない小細工ナシ&いつも前向き」やっぱりコレが大事なんですよ。
 個人的には昨日の力強さが出せればそれでOKだと思っていたので、作戦は「つまらないミスを怖がらない。万一ミスしても慌てず気持ちを切り替えて積極的にタイムを狙う」である。ついでに言うなら「一度くらいトップでゴールする快感を味わえば、選手も勢いに乗れるかなー」との期待も少々。

 さすがに昨日のような大失敗はなく、キチンと発艇。しかし今日も波が高く、遠くから見ていても大きな白い飛沫が花火状態。おいおい、ただでさえ重量級(笑)なんだから、あんまり水を中に入れるなよー、と岸で妙なことを考えているうちに中間点を通過。
 マークする相手は洲本実業。レースは予定通り頭を取ったもののトップタイムの気負いがあるのか、なかなか差を広げられない。波で崩しながらの力勝負なので、細かな部分でかなり雑な動きになっている。無駄に崩して体力を消耗し、最後は洲本実業に追い上げを許したものの、なんとか逃げ切って1位でゴール。
 思い通りのレースをすることは難しいということを選手達も痛感したに違いない。結局タイムも直前の組の網走翔陽に次いで総合2位。狙いの準々決勝1組目には入れず・・・。でもまあ、ここは気を取り直して作戦の練り直せばいいさ。(実はあまり気にしていなかったりするのですよ。ふふふ)

W4X+ The・りぎんぐ  女子クオドは敗復の4組目ということで昼過ぎのレース。岸を蹴る時間になってもコンディションは相変わらず悪い。はるぽんの「スタートにつけられるかしらん?」病が再発。そうなんだよねー。だれだってイヤなモンですよ。特に横風の時は・・・。(さすがにσ(^^)は荒波の諏訪湖でも全然平気デス。老獪ですので:笑)
 予選タイムから見れば、おそらく敗復通過は問題ない。しかしできれば館林女子に勝って、男子と同様「勢い」に乗りたいところだ。
 クルーのテーマとして、「全員でイメージを合わせて1000mをコンスタントに艇を動かし続けること」をしつこく確認。準々決勝はどこに入っても強豪との対戦が予想されるし、男子のようにタイムを狙って組み合わせを有利しようとかいう余裕などあるわけがない。とにかくこの一本のレースに集中するのみ。

 レース前半は波で崩してリズムを掴むのに手間取ったものの、館林女子はそれ以上に波に苦戦しているようで、清陵が若干のリードを奪い500mを通過。しかしまだ動きがカタイ。やや波のおさまってきたレース後半で館女が徐々にペースを上げてくる。700mで逆転を許し半艇身のリードを奪われた。しかし昨日の教訓をしっかりと活かしたクルーは満を持してスパート。息のあったイベントを決めて館女を再逆転。最後は再び1艇身近く引き離す会心のレース運びでゴール。
敗者復活とはいえ、課題を克服してトップで通過できたことの意味は非常に大きいですネ。

というわけで、これで長野県勢は全クルーが準々決勝に進出となった。敗復落ちナシは確か3年ぶり(岐阜インターハイ以来)かな?清陵もレース後の空いた時間は自由行動。こちらに来て以来、ほとんどまとまった自由時間がなかったので、いいリフレッシュ機会だろう。


番外編:親切な長崎の人々
 街に繰り出した選手達が驚いたのは、とにかく誰もかれもがやたらに(?)親切なコト。日昇館から駅へ向かう階段の途中で女子クルーの面々に「たくましいウデだのぅ」と気さくに話しかけてくださったオジさん。観光中の岡谷東高の一行が、行く先の違うチンチン電車に乗ってしまった際に、我先にと乗り換え方法を説明してくださった乗客の皆さん。そして僕の手足となって清陵チームをサポートしてくれたF君。本当に感謝感激アメ霰でございます。こんな暖かい人々の住む長崎がますます好きになりそうな遠征となりました☆謝謝
夜のミーティングにて準々決勝のプラン確認。
 明日からは、「もう後のない」レースが続く。準々決勝の組み合わせはタイム順位からの予想通り。敗復総合2位の男子クオドは、潮来、熊本学園・・・の組である。予選で腹切りして敗復に回った天竜林業、6月の北信越で1度負けたことのある小松などもあなどれない。ただ熊本学園の男子はレース見ていてもタイム的にも現地入り前に思っていたほど手強いという感じがない(女子の艇速はかなーりイイ感じですね)。この印象が間違ってなければ、準決勝の3組目以降に入らずに済んだことは、すっごくラッキーかも?
なにはともあれ何事も前向き主義のσ(^^)はそう思いこむことにした。選手には相手の名前に負けず自信を持って臨んでほしい。恐いモノ知らずの「勢い」が今は大事な気がするからね。
 ということでマークは、潮来。まとまりのある漕ぎで予選は美方と同タイム(ただし美方は余裕綽々?に見えたけど・・)を叩き出しているのはたぶん実力だろう。去年のインターハイで見た時から、「力を付けてるなぁ」とは思ってたけど、今回は決勝進出候補の一つに挙げて良いと個人的には思っている。これに喰らいつけるかどうかが今の自分たちの艇速は判断できる一つ目のポイント。もう一つのポイントは熊本学園の調子。僕の今の印象が間違いでなければ・・・清陵に十分チャンスはあるかも??・・あるはずだ☆
ということで、明日の作戦の復習。
・予選のようにつまらないミスをしなければ、潮来といえど自分たちと艇速は変わらないはず。だから前半から積極的にぶっ飛ばす!
・おそらく相手(潮来、学園大)にしてみれば清陵などノーマークに違いない。ここでリードを奪えば相手の焦りも誘えるかなカナ?
2年生には、とにかく「前向き&前向き」をイメージとして伝えた。しかしさすがにコックスの裕はこのレースの厳しさが分かっているようで、「もし厳しい展開になったらどうしましょ?」という裏作戦についても打ち合わせ☆(といっても大した作戦じゃありませんがね:笑)。

 女子クオドの組み合わせは・・・・ある程度予想はしておりましたががががーん・・・「こーんな組み合わせに入れてもらっちゃっていいのかしら?」と踊り出したくなる豪華顔ぶれchan☆ そう感じるのは、まだまだ自分たちの力が足りないからというコトあるんだけど(笑)
 それにしても八尾、猿投農林、そして予選で力の差をイヤっっっちゅーほど見せつけられちゃった「怒濤の日田」、あとはこれまた予選で同じ組だった小見川。どう転んでも勝ち目は・・・・イヤイヤ、そんなことを言ってはイケマセン。こーんなワクワクするような相手を前にして「いっちょーやったるぜいっ!」みたいなノリが大事なのですよ。トハイウモノノ強豪との差を少しでも詰めて、あわよくば小見川に勝ちたい!というプラン。そのためには「全力の出し方」と「クルーのまとまり」についてもう一度よく考えて欲しい、とコメント。

 女子シングルも組み合わせ的には、やりやすい相手(決して楽に勝てるという意味ではないよ!)が揃った。東北総体優勝の女川・石森選手と、同じ北信越で何度も顔を合わせている新潟南・青木選手。予選の結果から見れば、この2人のどちらかに勝たねば目標の準決勝はありえない。他にも予選タイムで渡辺を上回る選手はいるのだが、あくまでもこの2人との根比べを勝負のポイントとした。北信越総体では青木選手に勝った経験もあるので、これを自信にして良い漕ぎにつなげたい。きっと相手も「今度は負けないぞ!」という気持ちで攻めてくるだろうから、こちらも気を緩めてはならない。
 いずれにしても男子クオド、渡辺ともに頑張れば勝ち上がれる組でホっとしたのは事実。長野県勢はこのところその辺でいつも泣かされてきたからなぁ。(と、感じるのは単に実力がないから、と言われればその通りでごぜえマスだ。^^;;)他の組み合わせを見ると、男子クオドは、瀬田工&恵那&関西とか、宇和島&小見川&塩釜とか、八尾&日田とか、猿投&清風(それにしても清風、速くなりましたねー)といった具合。やはり2組目でヨカッターと改めて実感。
 女子シングルの組み合わせも同様で、他は「チョットココには入りたくないよー」って顔ぶればかり。とにもかくにも明日は「組み合わせがヨカッタから」とか周囲に思われないようなレースにしたいもの・・・というかしてやろーじゃないの☆ぶいv(^^)


8月4日(月)
 予定変更のタイムテーブルが競漕委員会からアナウンスされた。昨日までのようなコンディションを懸念して、今日のレースはクオドを最初に行いレース間隔を縮めるというのだ。しかしフタを開けてみれば、昨日とは打って変わった穏やかなコンディション。蒸し暑さは相変わらずだが、これなら力一杯悔いのない漕ぎができると期待。

W4X+  清陵は女子クオドからレース開始。さすがに3回目ともなるとレース前のリギングも手慣れたものだ。初めての穏やかなコンディションでのレース。強豪との真っ向勝負である。さすがにスタートから八尾、日田は速い。特に日田は敗復まわりとは思えない力強さ。情報通のF君によれば、「日田の練習場は、普段まったく波がないんですよ。だからたぶん水面が荒れるとダメなんでしょうねー」とのこと。なるほど、そうだったのかー。だから昨日の敗復もタイムいまいちだったんだねー(^^;;
それわさておき・・・中間点は小見川に水を開けられずについていくのが精一杯。でもリズムはこの大会に来て一番いいのではないかい?しかし力の差は余りにも大きかった。後半も懸命に上げるが相手との差は開くばかり・・・。力尽きるようにゴール。3位までが3'40"を切るハイレベルなレース。これで準決勝に進めるのが2クルーというのは・・・うーん、厳しいねぇ。(猿投のみなさん、悔しかったでしょうね)

 清陵クルーは大差の敗北。この好コンディションで辛うじて4分カットというのは・・・悔しいがこれが今の実力? 昨日の敗復で競り勝った館林女子は、前の組で清陵より15秒以上も速いタイムを出している。単純比較はできないが、これが「力」の差なのだ。今まで何度も言われ続けたことだが、それを肌で実感することは決して恥ずかしいことではない。もちろんこの結果を悲観する必要もない。大事なのはこれをどう受け止めて次につなげるかだ。全員が次のチャンスもある2年生。過去の先輩達がそうであったように、ここを新たな出発点にして、少しずつでいいから高いレベルでローイングを「楽しめる」ようになっていってほしい。

M4X+  女子クオドの上陸を見守る間もなく、男子クオドのレースである。しかし定刻を過ぎてもなかなかスタートがかからない。どうやら小松高校が何らかのトラブルらしい(後で小松高の中山コーチにきいたところによれば、ウォームアップ中にオールが折れたとのこと。レース中でなくて本当に不幸中の幸い。選手の動揺もあったでしょうが・・・)。  いざ発艇。元気良く飛び出す清陵男子クオド。「荒々しいがスピードはあるはず」との自信は確信に。潮来のダッシュと互角のスピードで集団から抜け出してトップ争いの展開だ。こうなれば元気一杯の2年生は調子に乗ること間違いナシ☆。マークすべき熊本学園とは中間点で半艇身差。トラブルのあった小松高も健闘しており、食らいついている。気の抜けない状況だが、潮来との競り合いを積極的に攻めることで後続を徐々に引き離し2位でゴール。さすがに最後はバテ気味だったが、思い通りの展開で会心のレース。敗復にまわる苦しさを乗り越えての準決勝進出は、このクルーの急成長を示す何よりの証。

 清陵勢で残るは女子シングルの渡辺である。男子クオドの勢いと雰囲気は、お調子者(?)には好材料だろう。「ワタシもいけるカモ」という気になってくれればしめたモノだが・・・・。

 果たして渡辺はスタートからリードを奪って積極的に良く攻めた。しかし「今度は負けない」という気迫の面で相手が上だった。リードを守れたのは300mまで。「コンディションが荒れればいけるかも」という妙な自信があったようだが、はっきり言って根拠不明。いざ本番は穏やかな水面での真っ向勝負。思い描いていた条件とは違ったことに歯車が微妙に狂った部分もあったのかもしれない。いずれにしても勝負所に対する気持ちの甘さがあったと思う。
 一方の青木選手の出来は今日は特に素晴らしかった。実はこんなに良い漕ぎをされるとは僕も夢にも思わなかった。先行されても慌てないリズム。レース中盤の安定したドライブ。見るからに調子良さそうだなーとは感じたが、コンディションが良かったとはいえ4分2秒を出されたら、今の渡辺が勝てなくても仕方ない。
 トップから遅れること5秒。最終日進出を目指したかおちんの夏の陣はここで幕を閉じることとなった。

 最終日に勝ち進んだクルー、勝ち残れなかったクルー。大会最終日を待たずにここで明暗が分かれる結果となったが、これも勝負の世界。ココで涙をのんだクルーも、ベストを尽くしての結果なのだから胸を張ってほしい。特にこれで清陵チームとして最後のレースを締めくくることになる3年生の渡辺。彼女が「高いレベル」を目指す中でボートを楽しむことに目覚めてから、実はまだ1年しか経っていない。それ以前はシングルで1000mを辛うじて5分を切る程度の選手だったことを思えば、この1年間の成長は目を見張るものであった。とにかく本当にオツカレサマ。次はブロック予選を何としても突破して秋の陣に突入やで!

(でもどうでもいいけど、ワタナベさん!センターホテル行きのバスに間違って乗らないで下さいよー。「気づいたら全然知らないところに着いててビックリしましたー」ぢゃないよ。まったく。一体・・何?ソレ? まじで最後の最後にやってくれました☆。でも運転手さんが優しい人でヨカッタねー)←後日、暑中見舞いとともにお礼状を書いたとか書かなかったとか・・


8月5日(火)
大会最終日。
 清陵がこの日まで残ったのは、実に5年ぶり。長野県勢は期待の男子シングル・朝倉が順当に、そして「今年こそは決勝を!」という女子ダブル・岡谷東もなんとか(?)準決勝に駒を進めている。3クルーが残ったこともあって、今年はいくぶん雰囲気も明るい。

M4X+ 桟橋からの声援を受けて  さて、男子のクオドの組み合わせは、といいますと・・・八尾、美方、清陵と北信越が大激突?!(でもどうせ清陵なんて眼中にないんだろーなー)、そしてお互いに認め合う良きライバル(ってことでイイですか?>恵那のミナサン?)の恵那と、福島県・川口高である。相手は強豪揃い。しかし上り調子の清陵にとっては、今やワクワクする対戦相手でもある。
 作戦は「とにかく前半からトップを争える位置で行けるところまでイク!」後半の粘りを期待するのは難しいという読みもあって、今大会は結局、これ以外の作戦ってやってないじゃん・・・というのはさておき、国体ブロック予選もにらんで美方・八尾との実力差も把握しておきたいところ。

 レースは、昨日に引き続きスタートが遅れ気味に。練習中のクルーが見通し板か何かにぶつかってズレたとか?(詳細不明)。

M4X+ 準決勝のスタート
 スタートは横一線。相変わらず飛び出しのスピードは悪くない。っていうか全然見劣りしてないよ。おっ、なかなかイイねぇ。美方がじわじわリードするも、八尾、清風と横並びで500を通過。なんと2位争いの団子の中での大健闘。(記録ではこの時点で僅差の4位) 決勝進出を争う真剣勝負の中で、この展開は上出来だね。ここから後半戦が本当の強さを試されるところ。そしてレースが動き始めた。やはり北信越の2校が抜け出す気配。そしてやや遅れ気味だった恵那がここでじわじわと追い上げて清陵を逆転し、清風に迫る展開。川口はやや取り残された形。3位争い集団(清風、恵那、清陵)が団子のままラスト200mへ。ラストスパートは・・・さすがに強豪達は速かった。僅差の競り合いを制して決勝切符の3枚目を手にしたのは恵那高。見事な後半の強さであった。惜しくも決勝を逃した4位の清風、そして清陵もこれに僅差で続いてゴール。5位とはいうものの最後まで攻め続けた良いレースであった。
来年、芦田川では大暴れさせてもらいますよ!オタノシミニ☆

レース記録&独断と偏見の総評(こめんと)はこちら(長野県ボWEB)


以上、この特集は,がんばるぞう@またまた会社やすみすぎ? がお届けしました
(この特集はいきなりオシマイ)


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