決勝レース・最後の力漕
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選手団は一昨日、諏訪を発って、昨日(2日)から現地で最後の調整を行っている。本日は練習配艇最終日。最近はなかなか会社の休みを取るのもままならなくなってきて、今日から選手たちに合流するべく諏訪を出発。ところがいきなり首都高速の渋滞に遅刻を覚悟する羽目に…だからTOKYO(=都会)はキライなんぢゃ!と1人ぼやきながらも、なんとかギリギリ間に合って会場着。おかげで弁当食べる時間はなくなりましたが・・・番外編 『吉野屋旅館』
ゴール付近からコースを臨むというわけで到着早々リギングの準備。本日の配艇は70分間。モタモタしていると、あっという間に乗艇時間がなくなってしまう。ところがいざ配艇開始になると選手たちの手際が良いのにビックリ(&ちょっと感心)。こういうところは去年の経験が役立ってるってことデスね(笑)。15分かけずにリギングを仕上げたクオドの選手たちはテキパキと出艇していったのでアリマシタ。(でもこの時点ではナナちゃんの角度の測り方がおかしいことにまだ誰も気付いていないのでありますた…)
練習配艇風景:女子シングルクオドに続いて女子シングルの関(きゆうちゃん)も出艇。こちらは配艇形式が初めてだが、橋本センセイと「すぱまね」のしっかりサポートで無難にリギング完了。
本日のコンディションはやや横風。そのせいか水面もややうねっていて「昨日よりは少し強い風かな」と橋本センセイ。結局、岸からクルーの漕ぎを見れたのは、最後にゴール付近まで戻ってきた一瞬だけだったけれど、クオドは波(うねり)の割にはしっかりフネを動かせているかなーという印象。きゅうちゃんは…まだコースに慣れるのに精一杯?ま、それでもいいか。 できればもう少し両クルーのレースレートの動きも見てみたかったけど、上がってきた選手たちは結構ゴキゲン?だったので、余計な心配はしないことにしたのでありました。
午後は開会式&代表者会議。一旦宿舎に戻り、同宿の下諏訪向陽高の選手&芦田先生達と一緒に会場の小見川町民会館へ。代表者会議では「結果・組み合わせの配信メールがケータイ圏外で受信できない」と訴えた芦田先生のお願いはあっさり却下(^^;; 「あくまでもサービスなので…」という主催者の立場は分かるけど、円滑な運営に役立つなら、そのくらいの対応(希望する宿泊施設にFAX送信etc.)はやってくれてもいいんじゃない?という意見があることもお忘れなく。民間企業ならCS(顧客満足)向上とかいって真っ先に対応してくれるんじゃないかな?もちろんそういうサービスにすべて「おんぶにだっこ」ではイケマセンが。
リギング場にて:女子クオド
練習を終えて会場を後にする一団
開会式もつつがなく?終了し、いよいよ明日から大会が始まる。現地入りしてみてチームの雰囲気には明るさもあり、ひそかに「今年のセイリョー女子クオドって結構いけるかも」…なーんて思っていたりシマス(笑) その辺、もうちょい詳しく、ですか?それでわレースを前にコーチの思惑なんぞを徒然なるままに書きつらねてみませう。(誰も聞いてないよ!とか言わないでね…)恒例?!独断と偏見の…ライバル戦力予想
インターハイの組み合わせが公式WEBで発表された際の、女子クオドの組み合わせ表に某コーチがつけた戦力予想マーク。上位候補は3つのクラスに分けられるかなぁ、と考えてました。さて、☆◎○印がついていたクルーは?といいますと…Sクラス(☆):バリバリ優勝候補っしょ:[美方、日田、八尾、宇東?]
→日田はブロック総体結果の結果(タイムと相手との艇差)を見る限りズバ抜けた印象。美方は実際に対戦した感触。
この美方を破った八尾は北信越総体のメンバーなら美方以上の実力のはず。でも世界ジュニア代表が抜けるからメンバーチェンジするはずだけどなぁ…どうするのかなぁ?(→結局、現地入りしてから北信越総体のメンバーではないことが判明。ま予想されたことだけど)
ジュニア代表が出場できないという点は宇和島東もどうするのか興味深い存在。(→現地入りして配布されたパンフレットによれば…登録メンバーに1年生が3人?うーむ。。。解釈に悩みまス。)Aクラス(◎):できればココと競り合いたい![猿投、加茂、沼東]
→決勝進出候補と目するクルー。東海勢ばかりなのは直接対戦したり実際にこの目で見る機会が多いせいもあるけど、レベルが高いのは事実だと思う。ここに名前が挙がらなくてもあまり気にしないでクダサイね(笑)>他ブロックの強豪の方々(あまりたくさん挙げちゃうと自分のチームの入るところがなくなっちゃうじゃん!という個人的な感情によるものなので。スミマセン)
春の信毎レガッタで清陵は猿投、加茂には大差をつけられているし、沼東は毎年好クルーを仕上げてくる印象が(個人的には)ある。幸いにも?予選からの直接対決は今回ないけれど、目標が決勝進出だとすれば(え?そうなの、とか突っ込まないでクダサイね…)、このクラスとのタイム差が、一つの指標になるだろうとの予想。Bクラス(○):油断せずに気を引き締めてかかるべし![本荘、大津、洲本、熊学、大村]
→準決勝候補と言い換えてもいいかな。春の選抜入賞校や各地のブロック大会で優勝、あるいは優勝クルーと接戦を演じたクルー。おそらく清陵にとってはAクラスと同じくらい手強い相手。特に本荘はデータだけ見るとAクラスじゃないかな?って気もするけど、入賞を目標とするからには清陵としてはここには負けられない!という意味も込めてあえてBクラスに入れてます。スミマセン>本荘クルーの皆さん。なにはともあれ直接対決の際には気を抜かずしっかりマークしませう。…以上、独断と偏見で予想はしてみたものの、まあ実際レースが始まってみると「全然ハズレぢゃん」ってことは日常茶飯事なので、細かいところはあまり気にせんといてクダサイ。 [事後談:でも結構当たってたでしょ?]
対するスワセイリョーの実力は?
強豪ひしめくインターハイ出場クルーの中で、他チームから見たウチの実力は…きっとほとんどノーマークじゃないかと予想。何故って?客観的に見れば、ここ数年の成績を見れば普通はそう思うでしょ…(^^;関係者としてはちと悔しいけど。 でも、それにもかかわらず「今年のスワセイリョーは要注意だぞ」と言っている方がいらっしゃったら…そりゃスゴイですね。(^^) きっと予選で当たる熊学も岡山操山も「あそこには勝てるだろう」と思ってるはず。(少なくとも僕が相手の立場で、何の情報もなければ間違いなくそう考えるだろうなぁ) でも実はそれがこっちの狙いだったりもするわけで(笑)。今の清陵クオドは、さっきのランク付けでいえばB+くらいかなーというのがコーチ評。モチロンいくらそう思っていても、レースでその力を出せなければ、勝手な思いこみでオシマイなんだけど…。
というわけで気持ちはあくまでもチャレンジャー。今の実力が全国で通用することを、これからの1レース、1レースで着実に証明していきませう。予選:キーワードは「自信」。
「自信」・・・それが今の清陵クルーに一番足りないもの、そして今回の戦いになくてはならないもの。 昨年は敗復落ち、今シーズンも大した実績のない清陵クルーにとって、何よりも必要なのは「自分達って実はけっこう速いぢゃん!」という手応え。これがあるかないかは、(特にジュニアのレースでは)勝負を左右する重要なファクターだ。
本当は、こういう自信はこの舞台に乗り込む前に身につけたかった…。でも県内には同じ種目で競い合う相手はなく、県外に出ればいきなり強い(強すぎる?)富山・福井や東海勢との対戦ばかり。6月までの清陵の艇速ではライバルに「勝って自信をつける」ことはなかなか難しかった。とすれば、まさに今、ぶっつけ本番の中で「勝ち上がるために必要なもの」を身につけていくしかない。まさに綱渡りのようでアリマス…^^;;まずは初戦を良い雰囲気で迎えたい。ここでタイムの上位に食い込めば、きっと周囲の見方が変わるだろうし、何よりも自分達自身が勢いに乗れるはずだ。で、その時に「スワセイリョーってけっこう速いぢゃん」と気付いても、ふっふっふ、もう遅ーい!ってな展開はどうでしょ?…などと妄想だけは膨らんでおります(笑)。
準々決勝:「競り合い」を制すべし
自信をつけるために予選では相手に水を空ける展開&好タイムを叩き出したい!という思惑の一方で、近年のインターハイはコンマ数秒が勝負の明暗を分けるレースが多いコトも忘れてはいけない。おそらく最大のヤマ場となるであろう準決勝に向けて、必要な経験をこの準々決勝で積みたいというのが狙いだ。予選のタイム順位にもよるけれど、欲を言えば、自分達よりも格上クラスを相手に気の抜けないレース展開(競り合い)を経験してほしい。ただしここからは負けたら後のないレースが続く。だからこそ厳しい展開を制して「勝つ」ことが重要になる。すなわちタイムより順位。ミスをしても、リズムが多少悪くても勝負をモノにするという経験ができれば理想的。写真判定で勝つ経験もいいかも(妄想…(。_*)☆\バキ)…と書いては見たけど、これってなんかものすごくワガママ&ゼイタクな望みですね(^^;; あんまり高望みするとバチが当たりそう…だけど、それを信じて諦めない!信じる者はきっと救われる(笑)準決勝:「勝負へのこだわり」
正直、準決勝についてはハッキリとしたキーワードが湧いてこない。というのも、このレベルで勝ち上がるために最後に必要なものが見えていないから。だから最大のヤマ場となる準決勝に対しては、そこまでのレースを通じて僕自身もクルーと一緒に考えていかなければならない。ただ一つ言えるのは、もしここまで勝ち残れたとすれば、いちばん大事なのはメンタルな部分。すなわち「決して勝負を諦めない気持ち」に尽きると思っている。それが、長野県勢がこの8年間突破できないでいる決勝舞台への突破口になるような気がしている。
夕食後は明日からのレースに向けてミーティング。みんなで予選のレースイメージ確認。クオドの目標は「持ち味=中盤の安定感した艇速」を発揮して気持ちよく勝つこと。
展開は、おそらく熊本学園大付属、岡山操山との争いになるはず。学園大は、ここ数年この種目では決勝の常連。一昨年ほどの圧倒的な強さはないとしても気の抜けない相手。岡山操山は中国ブロックのチャンピオン。ちなみにこの岡山操山、実は昨年のインターハイでも予選で対戦した因縁の相手で、この時は清陵の完敗デシタ。果たして向こうは覚えているのカナ?ちなみにそれを聞いた清陵の選手たちは「今年はゼッタイ負けない!」とやる気満々。いい傾向。最近の清陵クルーは、ここ2週間で艇の動きに迫力が出てきていて、コーチ的には「ずいぶん力ついたなぁ」という手応えがある。「なんとか決勝レベルかな・・・7,8年前なら^^;;」と思わせるタイムも出せるようになって、小見川入りすることができた。バリバリ絶好調というほどではないが、ほどよい具合で「まだまだ右肩上がり」の雰囲気だ。しかし今回のインターハイで、自分達の艇速がどの程度通用するのかが、実は困ったコトに…コーチにもよく分からないという有様なのです(笑)。ということで予選は、まず自分達のポジションを確かめるために全力で臨むことを確認。要するにいつも通りの「予選は手抜きナシ」の心構え。
諏訪湖での艇速(タイム)がホンモノだとすれば、この組み合わせは、十分にトップ通過が狙える。積極的に攻めて、タイムも狙いにいくことを併せて確認。シングル・関の目標は、とにかく「1に経験、2に経験」
すでに同宿の中神選手とは、宿舎の風呂で一緒になって「予選で当たりますねー」という話をしたという関だが、他選手の情報がまったくない状況。中神選手は信毎レガッタ3位の実力者で、清陵のエース・みきてぃをもってしてもシングルで一度も勝てなかった相手。とすれば諏訪湖でまだ4分半を切ったことのない関にとっては非常に厳しい相手ということだ。なんとか相手の艇速を感じて、それにできるだけ長くついて行く気持ちで臨みたい。それによって他のクルーとの競り合いを有利な形に持ち込めれば理想の展開だ。今まで何度も確認してきた「自分に負けない」「しっかりとまっすぐ進める」という2点がこの大会でも一番大事なポイント。1レース、1レースに集中していこう、ということでミーティング終了。それでわ、明日に備えてオヤスミナサヒ・・・と思いきや、結構遅くまで騒がしかったレース前夜…だったようですな。なんだかこの大会、やっぱりテンション高め、かも?
清陵の選手部屋は勉強机も完備
すとれっち!ひぇぇ
・今回の宿舎「吉野屋旅館」はウワサ通り、携帯の電波に見放されそうな立地であります。今回は恵那高校の皆さんと同宿となりました。「いまどきのお洒落なHOTEL」の対極にあるような外見ではありますが、「料理はオイシイ」というのが大きな魅力です。これは対外試合の遠征、特に比較的長期となる全国大会では非常に重要なファクターなのであります。今回、選手の食欲が良好なのは、その辺が効いてるのかも? 妙にテンション高いのも…ひょっとしてそのせい??? 今までの経験によれば「なんでも食べる」「たくさん食べる」「いつでも何処でも寝られる」というのは強い選手の基本条件だと思ってるんだけど、今回のケースはかなりそれに近いかも。ということで乞うご期待であります☆
いよいよ開幕!レースが待ち遠しい気分。でも朝はのんびり散歩。吉野屋旅館周辺は田んぼや牛舎があって田舎の雰囲気満載。さすが千葉県香取郡山田町!信州のイナカ者達にはうってつけの環境。 今日もNANA-chanお気に入り[その1]の『牛コース』でさわやかなお目覚め?番外編 『吉野屋旅館』ぱーと2
本日の結果概要
朝の散歩
向こうに見えるのが「牛舎」
・W1X,W4X+ともに予選通過W1X(関):3位 (出場41クルー)総合38位 予選通過クルー中18位
W4X+:1位 (出場35クルー)総合タイム1位でさらにビックリw(@@)w ともに6日の準々決勝へ昨日よりも横風は収まったが、相変わらず蒸し暑い。それでもだいぶ暑さには慣れてきたかな。本日は女子クオドが昼過ぎ、女子シングルが午後のレースとなる。今年は監視という煩わしい「儀式」がないので、それはありがたいが、炎天下のリギングは避けて通れないのはホントに参ってしまふなぁ…、と思いつつ、隣を見ると、どう見ても選手でないメンバーがリギングしているチームを発見。選手の負担を減らしたいという気持ちは分からんでもないし(というか痛いほど分かります!)、炎天下でのリギングのリスクを避けるべき、という考え方は間違ってないよ…。だけど、自分のリギングくらい自分でやればー? …まあ他人事だけどさ。(だったらこんなところに書くなって? でもこういうのを見ると、ちょっと(?)だけ「ここだけには負けたくないな」などとも思ってしまうワケであります(^^; 器(ウツワ)がちっちゃい人間でゴメンナサイ)
清陵クルーは昨日と同様、スムーズにリギング完了。ところが、いざ出艇!と思いきや桟橋から出たところでプチトラブルが! キャプテンのみきてぃが「やばっ!(;^_^A 」という顔して焦ってるのでよーく見ると…L版のナットがユルユルじゃーん!! 発艇まであと30分。艇を上げてリギング場に戻っていると時間的に厳しそうなので、監視の審判にお願いして帰艇桟橋にて応急処置することに。ここで「すーぱーリギング師」の必殺ワザ炸裂しまくり(笑)。久々の本領発揮(?)。まあ、こういうアクシデントのためにワタクシはいるようなものなので…お役に立てて光栄でゴザイマシタ。「まだ時間は余裕あるから焦らずいこう」とクルーを送り出して一件落着。(桟橋の審判員さん、ゴメイワクオカケシマシタ。あんまり他のクルー見て,「自分でリギングしろよー」とかいちゃもんつけてる場合ぢゃないっすね^^;)
でも後でみきてぃに聞いたら、この部分のネジは自分で締めなかったとか。ほーらやっぱり最後は自分で確認する癖をつけなきゃ…。さすがのみきてぃもこの時ばかりは「シュン」としてマシタ(^^;;W4X+
さていよいよクオドのレース開始。最初は出遅れても慌てずに…というつもりが、意に反して?僅かながらリードを奪う形でスタート。こうなればしめたモノ。ここから更にコンスタントの強さで前に出る。300mで熊本学園を半艇身リードして清陵がトップに立つ。後半の安定感には自信があるので、とにかく手抜きせず全力ドライブ。中間点は手元の時計で1'50"を切って通過。やや順風気味ということもありスピードは出ている。2位の熊本とは徐々に差が開いてきた(1艇身)。後半もコンスタント重視で攻めて、危なげなくトップでゴール。手元の計時で3'41"くらい。予選A組の加茂と同じくらいか。名前の知れた強豪相手に水を空ける快勝は初戦としては理想的な内容。
予選前にパチリ(余裕綽々?)
スタートダッシュレース後、整調のモモちゃんがダウン? やっぱり酷暑の影響? 救護所に運び込まれて、その時持っていたお茶を見とがめられ「熱中症対策は電解質の入ったスポーツドリンクじゃなきゃダメですよ」と言われてしまいました。利尿作用のある緑茶がダメだってのは確かにその通り。反省デス。…でもそのお茶、モモちゃんのじゃなくてナナちゃんの(しかもお気に入り[その2]の)ヤツをたまたま持っていただけらしいんスけど(笑)。ということで明日からサンプリングのアクエリアスGET倍増計画始動します。
W1X・関
いざスタートへ
レース後の片付け昨日も書いたとおり信毎レガッタで入賞している恵那高の中神選手以外の実力が未知数。しかし相当頑張らないと厳しい実力なのはわかってるってば!・・・という予想に反して、幸運にも?競り合える相手とのレースとなった。前半リードされた館女・小山選手を蛇行しながらも中盤以降で追い上げて逆転。3位で予選通過を果たすことができた。モチロン他から見れば「こんなタイムで予選突破なんて・・・」と思われちゃうのはしょうがないけどね。組み合わせに恵まれたのは事実だけど、その中でやることを精一杯やった結果でもあり、関自身にとって得るものは大きかったはず。ここは素直に褒めてあげてクダサイ。
レースを終えた漕手は一足先に宿舎へ戻り、残りの女子クオド予選レースを「すぱまね」ことしょーこちゃん&コックスのれいれいと観戦。午後になってやや風向きが変わったせいか、強豪と思われたクルーも思ったほどタイムが出ていない状況。優勝候補と目する美方などは明らかにタイム狙いで最初から飛ばしたものの、清陵のタイムに僅か及ばず…ということは、な、なんと清陵がトップタイム? まぢですか?これは明らかに想定の範囲外の結果だぞ…。
ホンネを言うとタイムで8位以内なら万々歳だと思っていたので、ちょっと…いや、かなーりビックリ。予選の後、「なんでスワセイリョーがトップなん?」という声もちらほら…(^^;、何を隠そう一番驚いているのは当の本人達なので、そんなことであまりカリカリしないでクダサイね(笑)
それにしても全国大会で清陵が予選タイムトップというのは、おそらく初めてのような気が…(あ"ぁ、記憶力が…かなーりアヤシイっすけど^^;;) 過去に最も優勝に近い(?)とウワサされた伝説の女子ダブルin1996でさえ、予選タイムは、確か8位(この時は明らかにコンディション差で不利だったけど)。今回はたぶん風のカミサマのいたずら?ですね。でも、まったく実力のないクルーだったら、いくらコンディションに恵まれてもトップタイムはありえないはず。だとすれば、まあそれなりに悪くないポジションにいるのかなー…とりあえず前向きに捉えませう。
こうして例の「決勝進出(妄想)ストーリー」第1章の「自信」をバッチリ身につけて最高の滑り出し、のようです。遠征日程も半ばにさしかかり、口では「暑い〜、あづいぃよぉぉ〜」という選手たちだが表情はまだまだ元気^2&相変わらずの超ハイテンションモード。予選レース後に心配されたモモちゃんの体調も午後には回復して、後輩のふみえちゃんに○○タッチ攻撃を繰り出してました。実は今回のノリノリ状態はどうやらモモちゃんが発端らしいっす…。それにしても宿舎の選手部屋から聞こえてくる「キャー」とか「ひぃぃぃ〜」とかヘンな高周波、なんとかなりません?(−−; きっと同宿のE那高校の人たちは「なんかヘンな学校と一緒になっちまったなー」とか思ってるに違いないです。ゼッタイ!
本日の結果を見てみると、下諏訪向陽W2Xが敗復に回ってしまったものの、その他の「吉野屋旅館」クルーはすべて予選通過! 予選突破率80%は、なかなかスバラシイ?かも?
しかも!男女のクオドはともに予選タイム総合1位。サスガニコレハ偶然ノイタヅラカト思ワレマスガ・・・好調の秘密は朝食で出る「秘伝の梅干し」ではないかとにらみ、目下調査中であります。この梅干し、自家製らしくなんだかものすごーく年季の入った見た目と味(オイシイですよ)!夏バテ予防にもってこいの一品らしいのでございます。(ザンネンながら写真がござひませぬ)
本日、清陵クルーはレースなしのHAPPY DAY!!でも同宿の下諏訪向陽2Xの敗復レースをしっかり応援に行くのであります。○○○で遊びたいとか、おいしい○○を食べに☆☆に行きたいとか、ワガママ一つ言わず諏訪湖の仲間の応援に!・・・なーんてスバラシイ心がけぢゃありませんか☆ それがきっと自分たちの結果にもつながると信じたいne。
レースは応援の甲斐あって(?)県勢の男女ダブルは敗復を突破。これで長野県代表は全クルーが3日目に進出と相成りまして候。メデタシメデタシ。
長野県勢の応援はモチロンですが、今日はちょっとした偵察も兼ねての観戦。
というのも、昨日の女子クオド。予選トップタイムはどう考えても怪しい(そもそもコーチがそういうこと言ってちゃイケナイですね^^;)。…となると「ぢゃあホントの実力はどうなのさ?」というあたりを一応確認しておかねば!というワケでして…。まあ、いつもチェックしてるコトなので今回が特別というわけでもないんですが、今回はさすがにちょっと事情が事情ですから…(笑)。判断材料として着目するのは、種目を問わず昨日の清陵と同じ時間帯でレースしたクルー。このクルーと他の時間帯でレースしたクルーの昨日と今日のタイム差をいくつか並べてみれば、コンディションの差や、全体の勢力図がつかめるかなー、という目論見。もちろんクルーの調子はレースごとに違うしタイムに現れない部分もたくさんあるはずだから、あくまでも参考程度なんだけど…。さてさて、そこから導き出された結論や如何に???
清陵クオドの位置づけとしては「やっぱりトップタイムはデキすぎ!!」っていうのが妥当なトコロのようデス。沼津東、宇和島東、美方あたりは、たぶん清陵よりも速いのはほぼ確実。でも清陵クルーも全体で10本の指に入っているかもという手応えアリ。一応は狙い通りのポジションにいることが確認できてホッといたしました。はい。
明日はドキドキ・ワクワクの勝ち上がりプランで臨みたいものだ。今の清陵クオドならそれをやってくれそうな雰囲気だしね!!
ところで代表者会議で話が出ていた「コンディション(風向き)によっては、タイム上位のクルーが不利にならないようにレーン順を考慮する可能性あり」という話が現実になるようだ。今回のような微妙な川幅で横風気味のコンディションだと確かに風下の方が波の影響が大きいことは容易に想像できる。競漕委員会の判断としては、…よくわからないけどまあ妥当なのかなぁ。
ということで、予選タイムの上位から5→4→6→3→2→1のレーン順となる。(6→5→4…としないあたりがいかにも競漕委員会の決め方ってカンジだけど:笑)
番外編:『みなさん!仕事(練習?)してますかぁ…?』
今年も恒例の遠征メンバー全員に配信される「応援メーリングリスト」を立ち上げているんですが、応援する側・される側とをつなぐツールとして大活躍中。このML以外にも昨晩から、思わぬ方々より次々と激励のメール、電話を頂いてマス。激励の言葉に加えて必ず言われるのが「予選タイム、トップぢゃないですか!」の一言。うーん、さっきも書いたように、たぶんカミサマのいたずらなんスけどね…。思わぬ「トップタイム効果」に驚きつつも、こうして多くの方々が、今年も清陵クルーの動向を見守っていてくれるんだなぁと改めて実感。本当にほんとうにアリガトウゴザイマスm(_ _)m。
激励のいくつかをご紹介。
その1:幻のオリンピック日本代表:I波さん・・・どうやらインターネットの速報サイトで「更新」ボタンを連打してるらしいです。(時間的にはどう考えてもお仕事中だと思うんですけど・・・。ま、いいか。社長は理解がありそうだし^^;) 電話で開口一番「おぉ、おめでとう!ひょっとして予選トップ…だよな?おぃ、がんばれよ!」とアツイ☆メッセージを頂きました。ありがとうございました。
その2:清陵女子で初めてインターハイのメダルを獲得した1992年女子フォア3番のエリちゃん(・・・知る人ぞ知る有名人?です)が、こちらも予選トップタイムの報を聞きつけて(?)電話くれました。久々でしたが元気そうでなにより。しかも「明後日あたり、応援に行こうかと思ってるんだけど…」というので、「明日(準々決勝)も勝てる保証ないから、ぜひ明日から来てよ!」とお願いしたらOK! 心強いサポートになりそうです!
その3:現在大学2年生、某R大のW辺サンは、宿舎まで激励に来て下さいました。「敗復の日じゃレースはないよ」と言ってあったのに(実は自信満々ぢゃん、とかいう突っ込みはしないコト^^;)、大学の練習の合間を縫って、わざわざ応援にかけつけてくれて感謝ですた。コーチの佐橋さんをはじめ、R大学女子部の皆さんも一緒で、差し入れまで頂いてしまいました。暑い千葉の夏には最高にありがたいものでした!これでモモちゃんの電解質補給&熱射病対策もバッチリになりました。本当にありがとうございました。
夜のミーティング。
明日のクオド準々決勝は、予選タイム8位の洲本、9位の大津ともに油断のできない相手との認識を徹底。清陵とはタイム的に差があるけれど、洲本は予選で優勝候補の美方と”たった”5秒差。美方とこの差ということは、間違いなく清陵とは互角かそれ以上の艇速を出せるはず。しかもねばり強さがありそうなので、リードされた場合、中盤から追い上げる展開で逆転できるかどうか・・・相当の厳しさを覚悟をして臨むべし。
一方の大津は、前半のスピードに要注意。最初で不用意に大きなリードを与えてしまうと、順風の速いレース展開になった場合は、挽回できない可能性がある。ただし予選の内容を見る限りでは、後半のペースダウンも大きい。典型的なスプリンタータイプか?…だとすれば、先行されても慌てる必要はないのだが… 予選での相手の本気度合いもわからないし結局何とも言えないですねぇ。いずれにしても「ラクして勝てる」という気持ちは捨てて臨まねば。
もう一つ注意すべきポイントはこの2クルー同士のライバル意識。同じ近畿のクルーで、ブロック総体でも僅差の優勝争いをしている。ということは明日の対戦もお互いにライバル心メラメラ状態??(ってのは深読みしすぎ?) そうなるとこの2クルーのデッドヒートから取り残されるような展開だけは絶対に避けなければばばばば。
つまり本来なら予選トップタイムで有利なはずの組み合わせも、実は一歩間違うと足をすくわれかねないべりーべりーデンヂャラスな要素をはらんだ一発勝負ということ。だから「スタートから2艇に先行されてもしっかり落ち着いてリズムをつくり、中盤以降からの競り合いでなんとか勝ち上がる」というタフなレースをするつもりでいた方がいい。競り合い・接戦の経験がほとんどない清陵クルーにとっては、うまくいけばそのレース内容自体が次に生きる経験となるはずだ。シングル・関も準々決勝の1組目。予選通過タイム最下位(!)ということで対戦相手は関にとって予選とは比べものにならない強豪ばかりだ。しかしインターハイという大きな舞台でレースするからには、こういう相手と直接スピードを競い合えること自体に貴重な意味がある。
予選トップの阿賀黎明・清野選手は、北信越総体でも対戦しているが、向こうは明らかに優勝狙いでこの小見川に乗り込んできている。おそらく今回も相手にはならないかもしれない。タイムから見る限り、関の場合は敗復から勝ち上がってきた選手に1人でも勝てればそれが大きな収穫になる。そういう状況でシングルの戦いは辛いけれど、少しでもレベルアップのきっかけを見つけてほしい。それがこの大会に出る意義なのだから。
大会3日目。いよいよ準々決勝。余裕を持って臨めるようなレベルではないけれど、クオドは勝ち上がるチャンスも十分。ここを突破すれば最終日だ。なんとしても次につなげたい。本日の結果概要
・W4X+が着実に準決勝進出!W1X(関):5位 落選
W4X+:2位 (準決勝進出12クルー中タイム7位で通過。7日の準決勝へ)シングルの関が長野県勢のトップバッターで登場。しかし危惧していたとおり強豪とのスピードの差は如何ともしがたく、前半から大きく水を空けられてしまった。最初から最後まで競っているはずの相手を感じることができないままゴール。現時点でできることはやった。でもまだまだ全国レベルとの差が大きかった。
ちょっと余談だけど…。この結果が確かに今の彼女の実力。しかし見方を変えれば、そういうレベルの選手が全国舞台に出場せざるを得ない、というのが長野県女子の実情ということ。それを変えていこうという意識を諏訪湖で一緒に漕ぐ仲間みんなが持たないことには何も進歩しない。 可能性を秘めた選手は決して少ないわけじゃないのに、「自分達もやればできる」という意識を持って普段から取り組んでいないのが最大の問題のような気がする。意識を変えればきっと変われる。がんばれ長野の女子選手!
準々決勝800m過ぎ女子クオドは昨日から「ネジ閉め忘れ警報」が発令中であります! …リギングは少々慎重に。
ネジ以外は大丈夫だよな…と思いつつリギング手伝いながら選手の様子を眺めていると…某選手の角度の測り方がアヤシイ感じだそ? もともとEmpacherの角度計+スカルのローロックの組み合わせは要注意なのだが、よく見るとやっぱりおかしい。「ねえ、ナナちゃん、その測り方ヘンぢゃない?」「えっ・・・そうですかぁ?」 そこで測り直してみると、前傾2度。ありゃりゃー、やっぱダメじゃん(^^; 「ひょっとして、今までずーっとこうやって測ってた?」「(元気に)ハイ!」「おとといの予選も?」「ハイ…(なんかヤバいかも?と気付いたらしい)」「なんかヘンじゃなかった?」「ちょっとフィニッシュ…抜きにくかった、デス...」・・・そりゃそーだろね(笑) そこで測り方の問題点を簡単に説明して、キチンと修正。きっと予選より漕ぎやすいことマチガイなし!byすーぱーリギング師さてレース。清陵のスタートは悪くなかったが、大津がいきなり飛び出す。洲本は最初のダッシュこそ清陵と並んでいたものの、そこから大津を追って加速していく。ここまでは想定の範囲内だが、やや厳しめの展開か。300m過ぎからは先行2クルーとの艇差は広がらなくなり、清陵もスピードに乗ってくる。ここで焦らずに自分達の漕ぎに集中したい。実際、クルーは(見た目には)それほど慌てていないようなので大丈夫だろう。決して余裕があるわけではないけれどリズム的には悪くない。しかし前半は相手も勢いがあり、500mは大津がトップで通過。これを1/3艇身差で洲本が追う。清陵は洲本と半艇身差の3位。トップの大津とも水は空いていないので、まだ勝負はこれからだ。 そして600m過ぎで期待通り(?)大津の艇速が鈍りはじめた。清陵にとっては苦しいところで相手の姿が見えてくるという絶好の展開&タイミング。「大津抜くよ!」で清陵の艇速は一気にアップ。そのまま大津を抜き去り、700mでは洲本vs清陵のガチンコ勝負となる。
今日は準備バッチリっす
中盤のトップ争い800mを過ぎて上位は、この2クルーに絞られた状況だが、もちろん準決勝の先を目指す清陵にとっては、ここからのレース内容が大事。互角の相手とラストクオーターの苦しい場面で競り合う状況は、まさに狙い通り。やや遅れた大津も油断できないが、清陵クルーの集中力はキープできている。果敢にトップを狙って最後までアタックをかける。徐々に詰まる洲本との艇差。ラストは「ププッ!」というゴールのブザー。ゴール付近は伴走が規制されているので順位は分からなかったが、準決勝への進出は間違いなし。ほっ…(^^;。
それにしても予想通りタフなレースだった。特に洲本の粘り強さは予想以上。もう少し簡単に差せると思ったのだが…。大津のスピードも素晴らしかったが、清陵はこれに動じることなく自分達のペースを乱さず落ち着いて漕げたことが最大の勝因。レース後に選手曰く「今まτ〃こωTょ競l)合LヽιT=]├Tょレヽ〒〃ス!」 結果は洲本に0.17秒及ばず2位だったが、接戦の中で勝ち上がるという「決勝進出ストーリー」の第2章をシナリオ通りにクリア。この「自信」と「経験」で準決勝に向けたコンディショニングはバッチリ整いましたよ!
そういえば、「今日のリギング、漕ぎやすかったデス」といってた奈奈ちゃん!
ほーら、やっぱり!!(笑) 『匠のワザ』は違うでしょ?ってのはおいといて…角度くらいきちんと測れるようになりませうね。(といっても大会はあと1日を残すのみだぞう)番外編:『ウレシイ応援でぱわー倍増』
昨日の予告通り?エリちゃんこと小口絵理子先輩が会場まで応援に駆け付けてくれました。なんとかレースに間に合うタイミングで会場に到着したようで、接戦を勝ち上がった後輩達のレースを見てもらうことができました。
ドラマ「がんばっていきまっしょい」を毎週欠かさず見ているという清陵メンバー曰く「小口さんって石田ゆり子っぽくないですかぁー?」…はてさて真偽はいかに?ワタクシはのーこめんとってことで(^^;それはさておき、エリちゃんからは、レース後の疲労回復と明日の準決勝に向けて極上のサプリメントを差し入れしていただきました。多くの差し入れ&激励で明日のコンディショニングもバッチリだす。
明日の準決勝(そして決勝!)に備えて、エリちゃんも今日はこの近くに泊まることになったのデスガ…ただでさえ宿泊施設の少ないこの地域(千葉県香取郡)。インハイ期間ということで、めぼしいホテルは軒並み満員御礼らしいのです!あちこち探して結局「泊まるトコロがないんですよ〜」というので、橋本先生にムリを言って我らが「吉野屋旅館」に交渉してもらったところ、なんとOK!無事、部屋を確保。とてもラッキーでした。明日もラッキーな応援ヨロシク。
大会4日目。いよいよ最後の正念場。勝ち上がれば2レースだ。小見川入りからすでに1週間近く。酷暑の中でのレースが続き、まさに消耗戦となりつつある雰囲気だが、ここまできたからには何としても2レースするぞ!という意気込みの選手達でアリマス。昨日の準々決勝は、他の組もほぼ順当に強豪が出揃った模様。今日の準決勝は、清陵の組(準決勝B組)には沼津東、猿投農林の東海勢と(昨日競り負けた)洲本がいる。この中のどれかに勝たなければ決勝進出はありえないということ。正直言ってキッツイねぇ…それでもこの中で勝てる可能性が一番高いとすれば、昨日も対戦して「もう一回やれば…」という手応えを感じた洲本あたりか? いずれにしても本当に厳しい組み合わせだ。しかし実は清陵のいる準決勝B組はどちらかといえば「らっきー☆」な方だ(と個人的には思うんだよね)。もう一方の準決勝A組は、美方、日田、宇東が集う。なんとSクラス勢揃い。 とにかく今はこういう組み合わせになったことも前向きに捉えて、「絶対チャンスをものにするぞ!」という気持ちで臨むべし。いざ出陣ぢゃ!
さすがに選手も(コーチも…あっ、胃が痛っ?!)キンチョーのレース前。スタート付近で出場クルーのウォームアップを見ているだけでその緊張感や意気込みが伝わってくる。
それにしても予選の時から思ってたんだけど、清陵クルーのスタート練習って何となーく勢いがないというかモッタリしているというか…。選手達は、予選のレース前に隣でスタ練やってた某クルーを見て「ここには勝ったナ」と思ったらしいんだけど、アンタ達!たぶん他のクルーから「ここには勝てるナ」って思われてますから!!…☆☆!!(古いネタですんまへん)でもウォームアップでパっとしない割には、レース本番はしっかりキメてくるんだよなぁ(笑)
ゼッタイ勝つぞ!
緊張のスタート前スタート!まずは猿投と沼東が積極的に飛び出す。さすがAクラス! といっても絶対的なリードを奪うほどではなく、後続クルーも一団となって続く。清陵は5番手。もともとダッシュ力に頼らない(頼れない?)タイプなので、最初のポジションとしてはそんなものだろう。ここからコックスには3位クルーを常に見極めておくように指示してある。決勝進出ラインを射程内(半艇身以内)に捉えながらコンスタントで攻める狙いだ。(結局やることはいつもと同じやん!といわれればその通りデス。これ以外に能がないので:笑)
前半は猿投が先行し、これをほぼ並んで沼東が追う展開。これに3位洲本、4位本荘と続く。清陵は5位で、3位(この時点で決勝進出ボーダーライン)の洲本と逆カンバス差くらい。艇差としては普通なら逆転可能なポジションだが、今、対戦しているのは全国トップクラスの強豪で、しかも洲本の後半の強さは前のレースで経験済み。つまり、かなりシビアな状況だ。中間点手前からいつもより早めにペースアップ。4位本荘との差が詰ってくる。しかし洲本もコンスタントが強く沼東を抜いて2位を狙う勢いだ。となると捉えるべき相手は本荘か沼東か…? 700m過ぎ。徐々に差を詰めて沼東、本荘との3位争いに加わった清陵だが、僅差ながらも順位的には依然5位。残り距離が残り少ない。しかし諦めずに全力のスパートで攻める!4位の本荘との差は更に縮まりつつあるが、もうゴールは目前。このままだと決勝ライン(3位)にわずかに届かずゴールか?と思った瞬間…信じられない光景が目に飛び込んできた。「あ、ミスオール!」赤いユニフォームの動きが止まっている。切り込んだオールで艇はコースから大きく逸れて漂い、その脇を駆け抜ける後続のクルー。思いもかけぬアクシデントによって本荘・清陵の4位争いが決勝進出をかけた最後の勝負となった。まさにチャンス到来。この状況をクルーは正確には把握していないかもしれない。でも「ゴールの瞬間まで諦めない」という強い意志があればチャンスは必ず訪れる。それを強く、強く信じて!
大混戦!ラスト100m最後のデッドヒート 本荘と清陵の必死の競り合いはゴール直前で先行していた猿投、洲本も巻き込んでの大混戦。4クルーが一気にゴールラインになだれ込んだ。洲本と猿投は上位を確保したように見えたが、清陵と本荘はほとんど同時のゴール。クルーも自分達の勝敗がわからないようで、そのまま不安げな表情で桟橋に戻ってきた。
全力を尽くしたレース。たとえ決勝に届かなかったとしてもベストを尽くしての結果なんだから受け入れよう。そう思う一方で、もしダメなら悔しさ100倍だろうなぁ、という複雑な心境。ゴールの判定台近くで応援していた橋本先生曰く「判定員のコールは2,6,3,4だったようだけど…」(清陵は3レーン)。しかし接戦の場合、写真判定で順位が入れ替わることは珍しくない。おまけに不安を煽ったのが本荘クルーの動向。準決勝通過クルーは決勝でも同じ艇を使うため、クラッチを外す必要はないが、廿日市と沼津東が後片づけをする横で何もする気配ナシ。当然こちらもクラッチは外さずに発表を待つ。そして…
待ち遠しいアナウンスがようやく流れてきた。「3着、3レーン…」歓声にかき消されて後は何も聞こえなかった。苦しんで苦しんで最後の最後に目標だった大舞台への挑戦権、去年までは夢だと思っていた決勝進出を確かにつかみ取った瞬間であった。4位となった本荘とのタイム差は0.21秒。トップの猿投とは0.72秒。2位洲本とは0.52秒。激戦の勝因は、「諦めなかったこと」に尽きる。大会を通じて着実な成長を見せた清陵クオドは、その力が全国の強豪相手でも通用することを証明し、それを自信にして大きく飛躍した。そして「気持で負けない」というアスリートにとって最も難しい部分を克服し、長野県勢が8年間も遠ざかっていたインターハイの決勝という舞台への扉をこじ開けたのだ。もちろん今回の結果には「運」も味方した。しかしそのチャンスをものすることができたのも「諦めない気持」があったからこそ。だから選手達の頑張りは素直に称賛されるべきものだ。全力を出し切ったという意味では、痛恨のミスで(ほぼ手中にしていた)決勝を逃した沼津東もまったく同じ。もちろんその状況ゆえに悔しさも言葉には表せないだろうけど。 「あのミスがなければ…」というのは当然の心理かもしれないが、勝負に「たら、れば」を言い出したらキリがない。その気持を忘れないことはきっと大事なことなのだろうとも思う。沼津東。今年も期待通り、いや期待以上の素晴らしいクルーでした。これからの清陵チームが見習うべきところが多々あるチームだと感じています。(余談:僕もコーチとして同じような思いをしたことは何度もある。それは簡単に割り切れるものではないけど…時間が経てばそれが決して意味のないことやマイナスではなかったことが見えてくるはず)
決勝進出の果たせなかったクルーの気持をエネルギーに換えて、最後のレースも思う存分楽しむべし!!
やりました!決勝進出☆
夢にまで見た?決勝。ここまできたら失うものはない。タイムは6番目(よってレーンは最も不利?な1レーン)だけど、一つでも上を目指して思いっきりやるぞ!という選手の意気込みが伝わってくる。他の長野県勢はザンネンながら決勝進出ならず、清陵女子クオドが唯一の希望の☆であります。発艇まであと2時間。弁当を食べる暇はないので、差し入れのサプリメント(再々感謝!)でエネルギー再チャージ。リギングしなくていいのはとてもありがたいが、猛暑の2レース目は未体験ゾーン。他クルーも同じ条件とはいえ、きつそうだ。
発艇40分前。最後の気合いを入れて桟橋を蹴る。そこにはなんと!アノ長野の大黒柱、清陵生からは"GOD(カミサマ)"と崇め奉られる牛山選手も応援に駆け付けてくれた。これわがむばるしかありません!
13:10 定刻通りレース発艇。いつも通りのスタート。しかし厳しいレースを戦ってきた疲労は予想以上。序盤でハンドルから手が離れるなど細かいミスも重なり、いつもの中盤から艇速を伸ばすリズムがなかなか出せず苦戦。これまでの中でも一番ハイレベルな相手と競う決勝では、さすがにこういうミスは致命的だ。それでも「あきらめない」ことの大切さを身を以て知ったクルーは全力のスパート。これまで2レースを競り合った洲本にはせめて最後で勝ちたいとの思いもあるが、最後は徐々に引き離されてしまい、無念の最下位となった。
苦しい後半も諦めず!
ラストスパート
ゴールまで全力
戦い終えて…全力を尽くして文句なしの全国6位。春先からの、いや昨年からの著しい成長を改めて実感すると同時に、本当によくここまで辿り着いた、というのが今の実感。メダルを獲得した3位・宇和島東との差は2.8秒(約1艇身)。その差は決して小さくはないが、まったく手の届かないものでもないな、という手応えを感じた決勝レースでもあった。
今回の結果はきっと後に続く清陵の1,2年生、そして長野県の他クルーにとっても「自分達だってやればできるんだ」という気持にさせる大きなきっかけになるに違いない。このかけがえのない成果を残してくれた3年生(ももちゃん、ななちゃん、みきてぃ&れいれい)には感謝感謝! そしてこの貴重な舞台を経験した2年生のふみへchan。全国6位は良くも悪くも彼女の実力だともいえる。パワー、テクニック、経験のすべてで3年生には及ばない中でのプレッシャーもあったはず。それを乗り越えての全国入賞。胸を張って次へのステップに進んでほしい。
表彰式にて
番外編:『ウレシイ応援 その2』昨日の準々決勝で応援に駆け付けてくれたエリちゃんに加えて、本日は92年インターハイで清陵女子の名を一気に全国レベルに高めた舵手付きフォアのCOX、通称「ヒメ」こと朱里(アカリ)ちゃん、そしてそのダンナで同じ端艇部OBのタケシくん(こちらもインハイシングルスカル県代表)が2人のかわいいジュニア同伴で応援に駆け付けてくれました。ちなみに「ヒメ」っていうのは、別に某TVドラマのパクリではなくて、本当に当時からそう呼ばれていたのでございます。だってTVも映画も、ましてや原作さえもまだ世に出ていなかった頃の話ですから:笑清陵女子クルーの輝かしい歴史の1ページを刻む彼女達ですが、久々の後輩達の活躍に合わせるかのように応援に足を運んでくれたもの単なる偶然ではないような気がします。時代は変わっても同じ清陵でボートに携わった気持ちをこの2日間共有できたことは、少なからず各選手の、そしてクルーのパフォーマンスをアップさせてくれたと信じています。
こうして今年も多くの方々の暖かい気持を受けながら、清陵チームは、ほぼ万全の状態でインターハイに臨むことができました。コーチがあれこれと余計な思い(妄想)を巡らす一方で、選手達は本当に純粋にボートに取り組み、その中で「競い合って相手よりも速くゴールする」というボートの原点を追求することを楽しむことに気付いていったのだと思います。「楽しめた」からこそ、クオドは目標としていた結果につながったのだとも思います。シングルの関も自身の結果は厳しいものでしたが、同じ全国大会を目指して叶わなかった仲間(男子クルー)の分も含めて次に何をすべきかを考えて前向きに進んでくれることを期待します。総括としては今回のインターハイは清陵端艇部全体にとっても非常に有意義なものでした。これを良き「伝統」として後輩に伝え、さらに高いレベルで艇を走らせる面白さを追求していきましょう。>ちーむ・せいりょーの皆様
最後に…
多くの方々の応援、本当にありがとうございました!