我々諏訪清陵高校端艇部は90年以上の歴史を持ち、過去にはインターハイ優勝、海
外遠征等のすばらしい経験を持ちながら、ここ数年間低迷してきた。今年はシェル
フォア3クルー、ダブルスカル2クルー、シングルスカル3クルーで大会に臨んだ。
信毎諏訪湖レガッタ(5月11,12日) |
男子シェルフォアA,B、女子シェルフォア、男子ダブルスカルA、男子シングルスカ
ル(矢島)は準決落ち、男子ダブルスカルB、男子シングルスカル(長谷川)(北沢)は
予選落ち
|
と散々な結果に終ってしまった。
インターハイ予選(6月2日) |
男子シェルフォア1部 |
1 岡谷南高校 3分29秒89
2 諏訪清陵高校 3分33秒62
|
男子ナックルフォア一部 |
1 岡谷南高校B 4分01秒12
2 諏訪清陵高校B 4分06秒65
|
女子シェルフォア |
1 諏訪清陵高校 3分59秒19
|
男子ダブルスカル1部 |
1 岡谷南高校 3分40秒89
2 諏訪清陵高校 3分44秒36
|
男子シングルスカル1部 |
1 岡谷南高校(遠藤) 3分55秒56
2 下諏訪向陽高校(赤津) 4分00秒37
3 諏訪清陵高校(矢島) 4分05秒46
|
同二部 |
3 諏訪清陵高校(長谷川) 4分14秒26
|
この大会で、女子シェルフォアのインターハイ出場が決まった。又、男子種目も、
シェルフォア、ナックルフォア、ダブルスカルの北信越大会の出場が決まった。
第36回中日本レガッタ(6月7,8,9日・愛知池) |
男子シェルフォア |
二次敗復まで進んだがわずかの差で敗退。 |
女子シェルフォア |
5 諏訪清陵高校 3分52秒40
|
男子ダブルスカル |
準決勝まで進んだが惜しくも敗退。 |
男子シングルスカル(矢島) |
二次敗復まで進んだが惜しくも敗退。 |
全国でも有数の規模を持つ中日本レガッタだけに、女子シェルフォアの5位は立派
な成績だと思う。他のクルーは、本当にわずかな差で次のレースに進めず残念だっ
た。全国レベルを知る良い機会になった。
北信越高等学校体育大会(6月15,16日・石川県津幡漕艇場) |
男子シェルフォア |
6 諏訪清陵高校 3分32秒56
|
男子ナックルフォア |
4 諏訪清陵高校 4分04秒60
|
女子シェルフォア |
5 諏訪清陵高校 3分59秒98
|
男子ダブルスカル |
敗復で惜しくも敗退。 |
フィニッシュラインを越えた彼らは動かなかった。いや、動けなかった。三年間の
思い出が涙に変わっていった。彼らはあの水しぶきの中に何を見たのだろう。先輩
達の背中は大きかった。あの大きい背中を、我々は決して忘れないだろう。
惨々な結果に終ってしまったが、どのクルーもあきらめず、最後まで全力を出しき
り素晴らしいレースを見せてくれた。
さて、ここで、国体予選に出場するクルーを除いて、3年生は引退となる。ここまで
の大会のクルーのメンバーは、
男子シェルフォアA |
C 吉沢秀樹
S 金子新
3 柳沢明
2 田中竜太
B 若林顕吾
|
同B(ナックルフォア) |
C 内藤尚
S 伊藤正浩
3 守屋公一郎
2 佐々木嘉人
B 藤森健太郎
|
同女子 |
C 原朱里
S 高宮理恵
3 小口絵理子
2 中村理恵
B 渡辺晴美
|
男子ダブルスカルA |
S 大蔵貴
B 藤森健史
|
同B |
S 上原建次郎
B 両角武志
|
男子シングルスカルA |
矢島孝一
|
男子シングルスカルB |
長谷川真史
|
男子シングルスカルC |
北沢隆一
|
選抜クルーで臨んだ男子シェルフォアは、3分20秒代の好タイムを出したが岡谷南
にわずかの差で及ばず涙をのんだ。又、女子シェルフォアは国体北信越大会の出場
を決めた。男子シングルスカルの矢島は、一本目に一位をとり、北信越大会出場の
期待がかけられたが、二、三本目に南高の遠藤に微差で及ばず、三年間のスカラー
人生に終止符をうった。
インターハイ(8月1日〜5日・静岡県天竜市漕艇場) |
女子シェルフォア |
一次予選 |
4 諏訪清陵高校 4分19秒57
|
一次敗復 |
1 諏訪清陵高校 4分18秒55
|
二次敗復 |
3 諏訪清陵高校 4分09秒71
|
連日の暑さの中、全国からの強敵を相手にとても健闘したと思う。二次敗復ではわ
ずかな差で秋田本荘高校に敗れ、我々のインターハイは終った。
今年は岡谷南高校の男子シェルフォアが3位、男子ダブルスカルが5位等、県勢の活
躍が見られた。
北信越国体(8月10,11日・下諏訪町漕艇場) |
女子シェルフォア |
決勝I |
4 諏訪清陵高校 4分00秒14
|
決勝II |
3 諏訪清陵高校 4分03秒36
|
インターハイ優勝の八尾高校を迎えての大会だが、素晴らしいレースを見せてくれ
た。
暑かった夏が終った。夏の暑さが去っていくのと共に、三年生の先輩達は艇庫から
去っていった。ここまで部を引っ張ってきた先輩達に、本当に感謝したい。
さて、ここで新クルーを組み、再びハードな練習に耐え、新人戦に臨んだ。
新人戦(10月5日) |
男子シェルフォア1部 |
1 岡谷南高校 3分34秒16
2 諏訪清陵高校 3分40秒44
|
同二部 |
3 諏訪清陵高校B 3分45秒12
|
女子シェルフォア |
1 諏訪清陵高校 4分04秒40
|
女子ダブルスカル |
1 諏訪清陵高校 4分43秒24
|
男子シングルスカル |
5 諏訪清陵高校(藤本) 4分22秒48
|
女子シングルスカル |
諏訪清陵高校(後藤) 落水のため記録ナシ
|
この大会で、女子シェルフォアと、女子ダブルスカルが中部選抜に出場することが
決まった。又、レース中に腹切りや落水するなど練習不足が目立った。もっとレー
スに慣れることが大切である。
今年は河口湖増水のため、河口湖レガッタは中止となった。男子、女子ともに期待
されていただけに残念だった。
第5回中部高等学校選抜競争大会(10月27日・岐阜県加茂郡川辺漕艇場) |
女子シェルフォア |
1 八尾高校(富山県) 3分52秒19
2 諏訪清陵高校 3分53秒14
|
女子ダブルスカル |
敗復で惜しくも敗退。 |
全体的にレベルの高い北信越ブロックで2位になった女子シェルフォアクルーは、
来年の全国選抜大会に出場することになった。この大会をもって、シーズンは幕を
閉じた。又長い冬トレが始まる。
今年は女子の活躍が目立った。この活躍も端艇部の長い歴史の一つに刻まれていく。
女子がインターハイ出場を果たした今、我々は更に上を狙う。----インターハイ優
勝。10年前の感動を我々も手にしたい。そのためにはどんな練習にも耐えねばなら
ない。栄光のゴールラインを越えるために------。
(上原 建次郎)
<会誌 「清陵43」より転載>
|