1992 我々諏訪清陵高校端艇部は明治34年に学友会第4部として誕生して以来、海外遠征 や昭和56年のインターハイ優勝等のすばらしい戦歴をもち、今年の3月には女子シ ェルフォアが全国高等学校選抜大会4位入賞を果たすなど明るい話題の多い中、男 子もがんばらねばと、シェルフォア2クルー、ダブルスカル2クルー、シングルスカ ル4クルーで大会に臨んだ。

信毎諏訪湖レガッタ(5月9,10日)
男子シェルフォア 3クルーとも準決勝で敗退
男子シングルスカル(両角)
女子ダブルスカル
男子ダブルスカル
 4	諏訪清陵高校	3分55秒56
女子シェルフォア
 2	諏訪清陵高校	4分01秒47

昨年は1クルーも入賞できなかったが今年は2種目入賞を果たした。他のクルーも予 選落ちがなく各クルーに自信がついた。

インターハイ予選(6月7日)
男子シェルフォア1部
 1	岡谷南高校A		3分20秒33
 2	下諏訪向陽高校		3分37秒30
 3	諏訪清陵高校		3分42秒36
女子シェルフォア
 1	諏訪清陵高校		3分46秒62
男子ダブルスカル1部
 1	岡谷南高校A		3分27秒40
 2	諏訪清陵高校		3分28秒50
女子ダブルスカル1部
 1	岡谷南高校A		3分57秒87
 2	諏訪清陵高校		4分01秒75
男子シングルスカル1部
 1	諏訪清陵高校(両角)	3分49秒34
同二部
 1	諏訪清陵高校(牛山)	4分32秒11
 2	諏訪清陵高校(浜)	5分13秒69
女子シングルスカル1部
 1	岡谷東高校(小林)	4分44秒25
 2	諏訪清陵高校(後藤)	4分56秒74

この大会で、女子シェルフォアと男子シングルスカル(両角)のインターハイ出場が 決まった。しかし、北信越大会が諏訪湖で行なわれるために、ここで男子シェルフ ォアと男子ダブルスカルのインターハイ出場の夢が断たれた。インターハイを目標 に苦しい練習にも耐えてきた先輩達。彼らの瞳は涙で一杯だった。彼らの心の中は 悔しさと満足感といろいろな思いが交錯しているのだろう。彼らの顔は、敗れたと はいえ何か大きいことを成し遂げたような満足感に満ちていた。しかし北信越大会 は地元で行なわれる関係で全クルー出場となった。

第37回中日本レガッタ(6月12,13,14日・愛知県愛知池漕艇場)
男子シェルフォア 一次敗復で惜しくも敗退。
男子ダブルスカル 二次敗復まで進んだが惜しくも敗退。
男子シングルスカル(両角) 準決勝まで進んだがわずかの差で敗退。
女子シェルフォア
 1	八尾高校(富山県)	3分43秒78
 2	諏訪清陵高校		3分45秒26
女子ダブルスカル
 4	諏訪清陵高校		3分58秒23
女子シングルスカル(後藤) 敗者復活戦で惜しくも敗退。

全国有数の大きな大会での入賞だけに、とてもすばらしい成績である。しかし練習 不足のために敗れたクルーがあったのは残念だった。

北信越高等学校体育大会(6月20,21日・下諏訪漕艇場)
男子シェルフォア 準決勝、わずかの差で敗退。
女子シェルフォア
 1	八尾高校(富山県)	3分48秒71
 2	諏訪清陵高校		3分51秒15
男子ダブルスカル
 1	岡谷南高校A		3分36秒80
 2	諏訪清陵高校		3分38秒70
女子ダブルスカル
 4	諏訪清陵高校		4分00秒36
男子シングルスカル(両角) 準決勝で惜しくも敗退。
女子シングルスカル(後藤) 予選で惜しくも敗退。

ここで約半数の先輩方の最後が終った。我々1、2年生は彼らに "お疲れ様" と声を かけてあげたい。また彼らの姿を見てこれからがんばらなくては、と思った。

さて、ここで、国体予選に出場するクルーを除いて3年生は引退となる。ここまで の大会のクルーのメンバーは、

男子シェルフォア C 内藤尚 S 伊藤正浩 3 小林弘和 2 平野聖 B 深井康志
女子シェルフォア C 原朱里 S 中村理恵 3 小口絵理子 2 秋山由紀子 B 渡辺晴美
男子ダブルスカル S 上原建次郎 B 藤森健太郎
女子ダブルスカル S 矢沢友恵 B 北原理恵
男子シングルスカルA 両角武志
男子シングルスカルB 牛山勝博
男子シングルスカルC 浜史朗
女子シングルスカル 後藤理恵

国体予選
男子シングルスカル
 4	諏訪清陵高校(両角)	4分01秒20
女子シングルスカル
 1	岡谷南高校(村田)	4分16秒90
 2	諏訪清陵高校(矢沢)	4分22秒20
女子シェルフォア
 1	諏訪清陵高校		3分49秒88
 2	岡谷南高校		3分56秒56

これによって女子シェルフォアは北信越国体へと進んだ。

インターハイ(8月5日〜9日・宮崎県富田浜漕艇場)
男子シングルスカル(両角) 予選
 5	諏訪清陵高校		3分58秒22
敗復
 1	諏訪清陵高校		4分09秒32
準決勝
 6	諏訪清陵高校		4分21秒44
女子シェルフォア 予選
 1	諏訪清陵高校		3分40秒39
準決勝
 1	諏訪清陵高校		3分46秒21
決勝
 1	八尾高校(富山県)	3分44秒57
 2	八幡商業(滋賀県)	3分45秒78
 3	諏訪清陵高校		3分46秒59

我校の女子シェルフォアは全国の強敵を相手に闘い、3位という偉業をなしとげた。 学校にとっても、端艇部にとしても、とても名誉なことだと思う。県勢としては岡 谷南高校の男子シェルフォアが優勝、女子ダブルスカルが4位、男子ダブルスカル が6位など県勢の活躍が見られた。ここで引退となる両角先輩本当に本当に2年半お 疲れ様でした。

北信越国体(8月16,17日)
女子シェルフォア 決勝I
 2	諏訪清陵高校		4分01秒89
決勝II
 2	諏訪清陵高校		4分05秒42

インターハイで十分自信を持ったせいか国体出場が決定した。十分期待がもてる。

第47回国民体育大会(9月6日〜9日・山形県酒田市最上川漕艇場)
女子シェルフォア 予選
 1	諏訪清陵高校		3分28秒41
準決勝
 1	諏訪清陵高校		3分33秒80
決勝
 1	八尾高校(富山県)	3分30秒69
 2	加茂高校(岐阜県)	3分34秒91
 3	諏訪清陵高校		3分36秒64

なお、岡谷南の男子シェルフォアがインターハイに続いて優勝するなど県勢の活躍 が再び目だった大会であった。

先輩達の長くて暑い夏が終った。有終の美を国体3位という形で締めくくり、この 部を去っていく。先輩達はとても大きすぎる存在だった。先輩達の力強い漕ぎをき っと忘れることはないだろう。我が部を支え、盛り上げてくれた先輩達に心から感 謝したい。

さて、ここで一年生を加え新クルーを結成し、再びハードな練習に耐え、新人戦に 臨んだ。

新人戦(10月3日)
男子シェルフォア1部
 1	岡谷南高校		3分43秒28
 2	諏訪清陵高校		3分43秒87
同二部
 2	諏訪清陵高校B		4分04秒66
女子シェルフォア1部
 1	岡谷東高校		4分14秒17
 2	諏訪清陵高校		4分14秒76
男子ダブルスカル1部
	諏訪清陵高校A	除外のため記録なし。
同2部
 3	諏訪清陵高校B		4分04秒66
女子ダブルスカル1部
 1	諏訪清陵高校		4分20秒81
男子シングルスカル1部
 1	諏訪清陵高校(牛山)	4分20秒81
同2部
 2	諏訪清陵高校(伊賀)	5分00秒91
 4	諏訪清陵高校(岡西)	5分28秒17
女子シングルスカル1部
 1	岡谷東高校(小林)	4分49秒32
 2	諏訪清陵高校(秋山)	5分08秒30
同2部
 1	諏訪清陵高校(岩波)	5分52秒60

稀に見る岡谷南との接近にみんな来年へ期待を持った。この大会によって、男子シ ェルフォア、女子シェルフォア、男子ダブルスカル、女子ダブルスカルが中部選抜 出場を決めた。しかし、昨年と比べるとレベルの低下が目立つレースとなった。

河口湖レガッタ(10月17,18日)
男子シェルフォア A,Bともに準決勝で敗退。
女子シェルフォア
 3	諏訪清陵高校		4分11秒74
男子ダブルスカル A,Bともに準決勝で敗退。
女子ダブルスカル
 1	諏訪清陵高校A		4分14秒76
	諏訪清陵高校B		予選敗退
男子シングルスカル
 4	諏訪清陵高校(牛山)	4分18秒50
	諏訪清陵(岡西)(伊賀)は予選敗退
女子シングルスカル(秋山) 予選敗退

女子ダブルスカル優勝、女子シェルフォア3位等、各クルー納得のいくレースがで きたと思う。来年に期待がもてそうだ。

第6回中部高等学校選抜競争大会(10月27日・愛知池漕艇場)
男子シェルフォア 決勝へ進出ならず。
女子シェルフォア
男子シングルスカル(牛山)
女子ダブルスカル 決勝にて3位入賞

女子ダブルスカルは決勝3位に入って、後の全国選抜出場となった。

ついにシーズンが終り、長い長い陸トレが始まる。先輩達が偉大すぎたから俺達は 小さく見えるかもしれない。しかし俺達は強くなりたい。人間誰しも苦しいことか ら逃げたいと思うのは当然である。しかし我々は逃げてはならない。あの栄光のゴー ルを越えるために。

(深井 康志)

<会誌 「清陵44」より転載>

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