’99岩手インターハイ

ここでは諏訪清陵クルーの情報をお伝えします。
なお全記録は静岡県ボート協会サイトにあります

岩手インターハイボート競技情報@東和高校サイトは閉鎖されてしまいました.残念


8月4日(水)
 選手は,3日の早朝に諏訪を出発.東京経由で特急「あずさ」と東北新幹線を乗り継いで岩手入り.引率顧問の先発として現地入りした小宮山先生に電話取材を試みた.

岩手は暑いですか?
「いやぁ,こっちは暑いですね.北に来たら涼しいってことはないんですね.諏訪の方がずっと涼しいですよ,こりゃ.とにかく日差しが強いんです.僕なんかもう真っ赤で..普段練習している選手も結構みんな赤くなってましたから,相当強いんですね,太陽

選手はみんないたって元気ですよ.夏風邪ですか? そんなの全然関係ないですね.とにかく暑さにやられないように帽子とか水分補給とか気をつけますよ.

昨日は,シャトルバスが予定よりも早く会場に着いたんで,練習配艇に間に合って,乗艇できたんですよ.今日と合わせて2回乗りましたけど,まだリギングに時間がかかっているようで,「明日はもっとてきぱきと」って言ってました.まあだんだん感じは掴めてきているんじゃないかな.」

田瀬湖コース レース会場はどんな感じですか?
「日差しも強いんですが,昨日,今日は結構風が強かったです.追い風って言うんですかね.でも風の強さの割には波が立たないんで,結構漕げるって選手達は言ってましたよ.やっぱり諏訪湖とは違いますね.(笑)」

宿の方は?
「民宿なんですけど,けっこう綺麗ですよ.ただ昨日泊まったところには部屋に冷蔵庫あったんですが,今日のところにはないなぁ.そういえばクーラーもないですね.扇風機だけです.食事は結構いいですよ.ばてないようにたくさん食べてもらわなきゃ.買い出しできる店もありますし,特に今のところ問題はありません.え?差し入れ? うーん水(ミネラルウォーター)があればいいですね」

ということで清陵クルーは今のところ順調に現地調整を進めている模様.


8月7日(土):競技第1日目<予選>

M1X(下鳥)

スタートでいつもの軽快なリズムができないまま,本人曰く「納得いかない」結果(3位)とのこと.本来の切れが出れば,30秒台は楽に出せたはずだが,微妙なリズムの狂いによって,タイム的には混戦集団に巻き込まれる形となってしまった.
午後の組ほど順風が強くなる傾向の中で,タイム順位はそれほど意味はないとはいうものの,予選タイムは総合6位.準々決勝は,東海ブロック勢との気の抜けない勝負になりそうだ.準決勝進出のポイントは,持ち味のスタートダッシュであろう.勝負所での集中力は抜群なので,自信を持って準決勝につなげたい.

なお,以下のレース結果は,東和高校の競技結果速報ページから転載させて頂きました.どうもありがとうございます.


レース No.27  8月 7日(土)  発艇時刻:14:00  
種目: 男子シングルスカル 
区分: 予選 5 組 
通過: 上位 3 クルー (赤字)
レーンクルー 順位 ゴールタイム 500mラップタイム
1 岩 手   西和賀高校・柏崎 4 3'40"86 1'51"19
2 長 野   諏訪清陵高校・下鳥 3 3'40"46 1'48"44
3 福 岡   八幡工業高校・陶山 6 3'51"15 1'51"01
4 栃 木   佐野高校・戸田 2 3'40"09 1'47"95
5 奈 良   十津川高校・福井 5 3'43"39 1'50"05
6 広 島   福山工業高校・川元 1 3'39"53 1'50"42
天候: 晴   風向: 南   風速: 3.5 m/s

W4+

「事実上の決勝戦」と言われた,「宇東,本荘,柳学園」の組.おまけに全国選抜4位の館林女子もいるという超豪華組み合わせ.1週間前のトライアルで,好タイムをマークして波に乗る清陵クルーといえど,さすがに優勝候補との対決はキツイ.とにかく相手の名前に負けないことと,食らいついて好タイムを狙うことを目標とした(ひそかに柳学園を抑えて予選通過も狙っていたのだが...^^;).500mまでは柳,宇東と僅差の展開であったが,600m過ぎでレートが落ちてしまい,引き離された.しかし館女を抑えて4位でゴール.総合タイムは11位と大健闘であった.(春先の艇速から考えれば,この組で4位は十二分に評価できる結果であったといえる).明日の敗復は,トップタイムでの通過を狙いたいところである.

レース No.34  8月 7日(土)  発艇時刻:15:10  
種目: 女子舵手付フォア 
区分: 予選 6 組 
通過: 上位 3 クルー (赤字)
レーンクルー 順位 ゴールタイム 500mラップタイム
1 秋 田   本荘高校 1 3'33"69 1'46"70
2 長 野   諏訪清陵高校 4 3'42"60 1'48"89
3 愛 媛   宇和島東高校 2 3'35"52 1'47"29
4 群 馬   館林女子高校 5 3'44"48 1'50"73
5 兵 庫   柳学園高校 3 3'37"63 1'48"13
6
天候: 晴   風向: 南   風速: 2.0 m/s
備考:

M4+

女子フォアとは対照的に組み合わせには「恵まれた」感があるものの,2年生中心の若いメンバーということを考えると,全国舞台で「自分たちの」レースをすることが重要であろう.レースは,トップの小見川に食らいついて,堂々の2位で予選突破を果たした.コンディションに恵まれ,20秒台前半のタイム(諏訪湖での実力は35秒前後と思われる)だが,トップレベルは10秒台.正直言ってまだ差はある.準々決勝では加茂,佐沼との対戦が予想される.実戦を通して多くを学びたいものである.


レース No.35  8月 7日(土)  発艇時刻:15:20  
種目: 男子舵手付フォア 
区分: 予選 5 組 
通過: 上位 3 クルー (赤字)
レーンクルー 順位 ゴールタイム 500mラップタイム
1 大 阪   清風高校 4 3'24"87 1'43"21
2 長 崎   大村高校 3 3'24"17 1'41"52
3 福 島   喜多方商業高校 5 3'27"39 1'42"85
4 長 野   諏訪清陵高校 2 3'23"20 1'42"61
5 高 知   高知南高校 6 3'36"60 1'48"77
6 千 葉   小見川高校 1 3'21"50 1'42"37
天候: 晴   風向: 南   風速: 2.5 m/s

インターハイ初日に夏祭りのイベントが重なるケースって多いんですかね?
ここ遠野でも,「まぬけ節まつり」なるイベントが開催されていたらしく,浴衣美人(?)が駅前周辺に出没していた模様.清陵生は相変わらず「ジャージでも中身がイイから大丈夫」(なにが??)の臨戦体制バッチリOK状態であったが,女子フォアは明日の敗復に備え無念の出場辞退となったのでした.

8月8日(日):競技第2日目<敗者復活戦>

W4+

昨年は「こんな組み合わせで落ちるわけがナイ」とか言われつつ,見事に敗復で散った女子フォアであるが,今年は違うぞー.ということで予選で強豪に食らいついた自信をトップタイムGetに結びつけるべく本日のレースに臨んだ.予選タイムで見る限り10秒以上の差がつくことは間違いなさそうであったため,中盤で昨日のようなダレをなくすことと,準々決勝に向けた速い水中と良いリズムを確認することをねらいとした.
結果は,予定通りの圧勝...ではあったが,安定感,リズムなどクルーにとっては不満の残る内容だったらしい.ただし岸から見る限り水中の迫力は決して強豪にもひけを取っていない(はず)ので,準決勝で昨日のイメージを再現することは十分に可能だろう.
3日目からは,これまで目に見えなかった疲れが出てくる時期.今日は十分休養してね.(うまいものツアーとかはしゃいでる場合ぢゃないゾ.でも準決勝進出したらウマイモノもいいかなぁ:笑) フネを押さえる岳人くん:出艇する女子フォア

レース No.57  8月 8日(日)  発艇時刻:10:20  
種目: 女子舵手付フォア 
区分: 敗復 1 組 
通過: 上位 3 クルー (赤字)
レーンクルー 順位 ゴールタイム 500mラップタイム
1 徳 島   徳島市立高校 5 4'31"38 2'14"93
2 沖 縄   辺土名高校 3 4'00"88 1'58"66
3 長 野   諏訪清陵高校 1 3'49"24 1'51"80
4 長 崎   大村高校 2 3'59"05 1'57"46
5 三 重   宮川高校 4 4'15"56 2'05"18
6
天候: 晴   風向: 無風   風速: 0.0 m/s

8月9日(月):競技第3日目<準々決勝>

な,なんと!まさかの全クルー敗退??

M1X(下鳥):

マークは信毎R予選で競り負けた経験のある篠原(岐阜・恵那).その他もタイム的には,ほとんど差のない顔ぶれなので,早めに本来の切れあるリズムを取り戻すことと,積極的なレース展開を確認して出艇.リギングは一昨日に比べると良くなったようだが,1日のブランクが吉と出るかどうかは微妙な雰囲気であった.
スタートから積極的に飛び出し,300m過ぎまで篠原とのトップ争いで,リズムを掴んだか,と思いきやファイナルの突き放しで艇が伸びない...400mで後続集団に吸収され苦しい展開となってしまった.スタートでのムリが本来のペース配分を狂わせてしまったのだろう.後半は良いところを出せずに5位でゴール.勝負の怖さをまざまざと見せつけられる結果に終わった.
最終目標と位置づけていたこの大会で,思わぬ敗退がショックでなかったと言えば,それはウソであろう.しかしその厳しさをしっかりと受けとめて「次(国体)につなげるんだ」,という姿勢にまだまだやれるという頼もしさが感じられた.


レース No.100  8月 9日(月)  発艇時刻:14:10  
種目: 男子シングルスカル 
区分: 準々 6 組 
通過: 上位 2 クルー (赤字)
レーンクルー 順位 ゴールタイム 500mラップタイム
1 埼 玉   川口高校・大久保 2 3'42"77 1'50"87
2 岐 阜   恵那高校・篠原 1 3'41"18 1'47"02
3 長 野   諏訪清陵高校・下鳥 5 3'47"67 1'50"34
4 静 岡   二俣高校・宮地 3 3'43"90 1'50"59
5 香 川   高松高校・新名 4 3'46"38 1'50"01
6 三 重   宮川高校・長谷川 6 3'49"05 1'51"70
天候: 晴   風向: 南   風速: 4.0 m/s

M4+:
実力的に抜け出している加茂と佐沼が同じ組,ということでチャレンジャーとして大胆に攻めることを目標とした.「怖いモノ知らず」がうまくプラスに結びつけば,大きな自信となることを願って... しかし後のない勝負ということで緊張したのであろう.ハイレートで入ったものの,空回りして,リズムを作れないまま最後は盛岡三高に差されて最下位に沈んでしまった.焦って地に足がつかない状態,というのは誰でも経験があると思うが,それを今後に活かせるかどうかが,そのクルー(選手)の本当の実力(センス)を問うことになるのだと思う

レース No.96  8月 9日(月)  発艇時刻:13:00   種目: 男子舵手付フォア  区分: 準々 4 組  通過: 上位 2 クルー (赤字)
レーンクルー 順位 ゴールタイム 500mラップタイム
1 岩 手   盛岡第三高校 5 3'25"14 1'41"23
2 兵 庫   洲本高校 3 3'22"22 1'38"41
3 岐 阜   加茂高校 1 3'17"20 1'36"60
4 宮 城   佐沼高校 2 3'17"88 1'37"16
5 長 野   諏訪清陵高校 6 3'26"12 1'40"84
6 広 島   廿日市高校 4 3'24"67 1'41"86
天候: 晴   風向: 南   風速: 1.5 m/s

W4+:
敗復タイムはコンディションの変化もあって総合2位となり,宇和島東,猿投農林,盛岡三高との組み合わせになった.この3クルーには今シーズンの対戦で勝った経験がない.唯一の明るい材料は,ここ1週間の急成長(?)であったが,それを自信にして相手の頭を押さえる展開に持ち込みたかった.
スタートから積極的にとばした清陵クルーだが,相手もなかなか先行を許さない.猿投は中日本の頃に比べて,それほど調子良さそうには見えなかったが,力で頭を押さえようとしている様子.盛岡三高は,やはり地元開催の意地もあってか,春先よりも艇速を伸ばしているようであった.結局,清陵もよく粘ったものの,いずれのクルーも捉えることができず4位.
タイムは3'50" .無風というコンディションとしては今の実力だと言っても良いだろう.しかしそのレベルでは準決勝進出が厳しいこともよく分かった.それはある意味ではコーチする側の認識不足でもあったし,それを意識したトレーニングに着手するのが,遅かったということもあるのかもしれない.

レース No.82  8月 9日(月)  発艇時刻:10:30  
種目: 女子舵手付フォア 
区分: 準々 2 組 
通過: 上位 2 クルー (赤字)
レーンクルー 順位 ゴールタイム 500mラップタイム
1 長 野   諏訪清陵高校 4 3'50"67 1'54"74
2 岩 手   盛岡第三高校 3 3'48"82 1'52"72
3 愛 媛   宇和島東高校 1 3'42"51 1'49"64
4 愛 知   猿投農林高校 2 3'44"51 1'52"53
5 島 根   松江東高校 5 3'52"44 1'54"03
6 沖 縄   辺土名高校 6 4'05"82 2'02"92
天候: 晴   風向: 西   風速: 0.5 m/s

8月10日(火):競技第4日目<準決勝・決勝>
昨日でレースが終わってしまった清陵クルーは,最終日を岸から観戦することになってしまった.長野県勢も,(昨年と同じく)女子ダブルスカル(岡谷南)が残っているのみということで,レースを応援したものの決勝には届かなかった.残念.岡谷南F2Xはまとまりやリズムなど,いいものを持っていると思うのだが,やはり全国大会のファイナルを狙うレベルにはパワー的にあと一歩という気がする.要はおとなしすぎるっていう感じかなぁ.

今回のインターハイを通して痛切に感じたのは,全体のレベル向上であった.5年ほど前までは,地域的な実力差が顕著で,学校名だけである程度のレース展望が予想できたのだが,特に最近はこの考え方が全く当てはまらなくなった.全国各ブロックに,それぞれ十分に決勝をねらえるクルーが育ってきていることは非常に好ましいことだ.その背景には各地で熱心な指導者がボートへの情熱を選手達へと注いでいるからにほかならない.しかしその一方で,そのレベルを把握して,自分のクルーを勝たせようとすることも(1コーチとして)難しくなってきていると感じた.

また,今回の出場クルーの中で,予選の際に一目見て「優勝間違いなし」と感じたのは,女子フォアの本荘高クルーであった.これ以外の種目で,ずば抜けたクルーはほとんどいなかったと感じたし,実際決勝レースを見ていても女子フォア以外の種目は僅差の(しかもレベルの高い)好レースが多かった.

シングルスカルの下鳥は,本調子であれば,この決勝進出クルーと互角以上に渡り合える力があったと思われる.実際,諏訪湖での最終調整も良い感じで乗り切ってきただけに本人も周囲もかなり自信をもって岩手入りしたのだが,それだけに本番レースでのリズムの崩れは関係者の目から見ると意外なことであった.しかし同時にそういう微妙な甘さに容赦のない全国舞台の厳しさが非常に勉強になった大会でもあった.

このまま終わるか,それとも巻き返しなるか? 勝負はまだまだ終わらないゾウ...

(国体へつづく)
以上,がんばるぞう@諏訪に戻ってクタクタ がお届けいたしました
(この特集はおわり)


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