来春の全国選抜大会の地区予選となる中部高校選抜大会がいよいよ明日から開幕。既報のとおり清陵からは5クルー総勢17名が出場。ここ数年では最大規模の選手を送り出すことになった。期待は県の新人戦で好タイムをマークした男子クオドと、夏から大きくレベルアップした女子シングルスカル。ただ、この2種目は他県レベルも非常に高いことが予想される。そして当然のことながら自艇参加のこの大会は外国艇競争の流れを避けられない状況で、各県トップクルーのほとんどが有名海外メーカ製を使うのが当たり前になってしまった。(もちろん「漕ぎやすいフネ」でレベルアップしたいというのは正しい考え方であるし、そのために海外艇を選択するチームが増えるのは当然のことであろう。) 実は清陵はレース用の外国艇は持っていない。しかし今回は関係者のご理解もあって、県協会からフィリッピ1xとエンパッハの4x+艇をお借りすることができた。厳しい県財政のしわ寄せでこうした遠征費用の捻出も非常に厳しい中、艇の輸送も同窓会のクラブ後援費から補助を頂くことができたことにまずは感謝申し上げたい。選手は朝7時半に借り上げのマイクロバスで清陵艇庫を出発。岡谷経由で数名をピックアップして一路愛知へ向かった。
会場到着後は、艇の積み下ろしとリギング&乗艇練習。今回はトラブルなく・・・と思いきや、やっぱりヤってしまいました(^^;・・・ブイにオールを引っかけた男子クオド(Empacher号)のオールがポッキリ!・・・折れてしまったのデス(;;;;;ひょえ〜(それにしても今シーズン2回目なんですけど。今回はレースじゃなかったのが救いですが)
そ・し・て、女子クオドにも・・・どうやらT田R子(16)が途中のサービスエリアに財布を置き忘れてきたらしい?コトが発覚。(この1件により彼女はBOO:The Best Of Occhokochoi?=「サイコーにステキなおっちょこちょい」 に文句ナシのノミネート) 初日からこんな具合では先が思いやられるなぁ・・・やはり大人数の遠征にはこういうアクシデントがつきもの、なのでせうか?(そんなことはない、よね?・・・ね?)
で、結局折れたCrokerは予備がないので、岡谷南高から借りたオールを急遽諏訪から運ぶハメになったワタシσ(^^)・・・。ついでに「T田サンのお財布回収」という特命も受けて、夜の中央道を1??km/h平均(ヒミツ)でブっ飛ばし、リミット(閉店)5分前に無事任務を完了。もうコーチ泣かせの連中で困りますわ(;;)ホンマに・・・
というわけで常宿=「五色園」の到着が夜10時を回ってしまった。明日のレースを控え、全体のミーティングは先に済ませてもらって、「希望するクルーはあとでレースプランの話をするよ」と言ってはおいたのだけど、結局全クルーとミーティングすることに。時間が遅くなってしまったクルーのみなさんゴメンナサヒ。でも今回のレースに懸ける意気込みを感じたね。明日のレースが楽しみ。
レースは昼過ぎからというボートの大会には珍しいパターン。とはいうものの、初めての遠征、しかも慣れないコースに不安イッパイの選手も多いため、昨晩の打ち合わせ通り開会式後に各クルーとも軽く出艇することにした。コース上は昨日のような横風もなく、レーンの感覚も掴めたようで一安心。昨日折れたクオドのオールは、そのままでは不統一なので、渡辺かおちんのオールと交換。ムリを聞いてもらった香織ちん、ホントにありがとさん。女子シングルスカル・渡辺
今大会の第1レースからの登場。東郷・大畑選手以外はレベルが分からないので、とにかく前半積極策でいくことは事前に確認済み。思惑通り飛び出して大畑選手とトップ争いで中間点を通過したが、後半の距離感覚が掴めない上に前半のハイペースがたたって引き離されてしまった。2位で予選通過したもののタイム的にもイマイチ(あと5秒は縮めたかった・・・)。予想通り他の組の予選通過タイムとはかなり差を付けられていて、このままでは明日の準決勝が厳しい戦いになりそうだ。もう一度、気持ちで負けないメンタルコンディショニングが必要か。
女子シングルスカル 予選A組(2/6あがり) 二俣高 < 松井 > (静岡2) 3 4'27"40 2'12"34 東郷高 < 大畑 > (愛知2) 1 4'22"95 2'08"24 宮川高A < 野呂 > (三重1) 6 4'58"12 2'15"94 諏訪清陵高 < 渡辺 >(長野1) 2 4'25"73 2'08"71 八尾高A < 山藤 > (富山1) 4 4'29"22 2'11"97 若狭高 < 田中 > (福井2) 5 4'39"80 2'24"10男子シングルスカル・高
諏訪湖以外での初レース。スタートでいきなりシートを外して大きく出遅れてしまう。まあ、これも良い経験なのだが、得意(というより唯一のセールスポイント?)のスプリント力を活かす場を逸してしまい、大きく遅れてゴール。当然諏訪湖のベストタイムの更新も果たせず、敗復での巻き返しを誓う。
男子シングルスカル 予選A組(2/6あがり) 諏訪清陵高 < 高 > (長野2) 6 4'26"18 2'09"87 津高 < 杉野 > (三重2) 5 4'10"86 1'59"95 旭丘高 < 平岡 > (愛知1) 3 3'56"77 1'55"66 恵那高 < 伊藤 > (岐阜1) 1 3'47"32 1'49"41 浜松西高 < 望月 > (静岡1) 2 3'54"41 1'54"25 美方高B < 森山 > (福井2) 4 3'57"47 1'54"04
敗復は予選の失敗をキチンと修正して、積極的な飛び出しを見せるが、典型的なスプリンターの持ち味?を見事に発揮してしまい、前半を上位につけて期待させるも、結局後半で全クルーに抜かれて最下位。ベストタイムを更新できたことが収穫。
1年生でまだまだこれから伸びる素材。たぶん清陵の秘密兵器デス・・・ってここで書いたらヒミツじゃないよね(笑)。でもホントだよ。
男子シングルスカル 敗復D組(3/6あがり) 津幡高 < 坪内 > (石川1) 4 3'59 26 1'57 92 東濃実業高 < 座間 > (岐阜2) 3 3'58 71 1'56 72 沼津東高 < 山崎 > (静岡2) 1 3'57 92 1'57 62 大沢野工業高B < 山崎 >(富山2) 2 3'58 30 1'58 92 小松高 < 田宮 > (石川2) 5 4'10 09 2'04 00 諏訪清陵高 < 高 > (長野2) 6 4'15 21 2'00 89女子舵手付クオドルプル
どうみても厳しい予選の組み合わせ。しかしこの2週間のレベルアップを証明すべくオール1年生メンバーのクルーはチャンレンジ感溢れるレースを見せてくれた。前半食らいついた新潟南Bが一つの目標であったが、後半やや離されたものの公式レースで初の4分一桁。優勝候補との圧倒的な差を肌で感じたのも大事な経験だ。女子舵手付クオドルプル 予選B組(2/5あがり) 新潟南高B ( 新潟2 ) 4 4'05"07 2'00"02 諏訪清陵高 ( 長野1 ) 5 4'07"88 2'01"75 猿投農林高A ( 愛知1 ) 2 3'51"19 1'52"38 八尾高 ( 富山1 ) 1 3'40"26 1'48"58 恵那高 ( 岐阜2 ) 3 3'57"86 1'58"60敗復は最下位にならなければ目標の準決勝進出だったが、スタートから良く声を出して自分たちの漕ぎをキープ。確実に小松高を抑えて3位でゴール。レースの度にタイムも更新してきた。明日は順風でもいいから初の3分台を狙いたいところだ。まだまだかみ合わせる要素、パワーをうまく伝えるきっかけはたくさんあるはず。
女子舵手付クオドルプル 敗復E組(3/4あがり) 諏訪清陵高 ( 長野1 ) 3 4'05"12 2'02"36 猿投農林高B ( 愛知2 ) 1 3'56"66 1'57"32 恵那高 ( 岐阜2 ) 2 3'57"01 1'58"89 七尾高 ( 石川1 ) 4 4'07"81 2'04"89男子舵手付クオドルプル
「Empacher」
過去の長野県の新人クオドとしては高いレベルにある、とはいってもこの激戦区でどれだけ通用するのか? 予選から八尾と小浜水産というちょっと気になる組み合わせ・・・の不安が的中。前半積極的に攻めるも八尾はスルスルと抜けだし、小浜にも1艇身弱離されてしまう。前半に水中イベントを集中させすぎたせいか後半伸ばせず3位でゴール。タイム的には僅差ながら総合で4位。上位の3クルーがずば抜けた存在(3分15秒を切れるレベル)でこれがすべて北信越ブロックと言うところが正直言ってツライ。予選で1艇身差の小浜に勝てなければ実質的に全国選抜出場は厳しくなるからだ。ここは最低限でも決勝に残って次への経験を積みたいところ。3強を除けば今の清陵のポジションは後続集団のまっただ中といえるだろう。順当なら加茂、新潟南、猿投農林Aとの勝負だ。この中で唯一の敗復まわりという条件下でどれだけ立て直せるかがポイントだ。
男子舵手付クオドルプル 予選C組(2/5あがり) 小浜水産高 ( 福井2 ) 2 3'19"91 1'36"51 恵那高 ( 岐阜2 ) 4 3'25"46 1'38"26 八尾高 ( 富山1 ) 1 3'15"59 1'34"23 諏訪清陵高A ( 長野1 ) 3 3'21"20 1'38"93 猿投農林高B ( 愛知2 ) 5 3'44"45 1'44"51敗復は自信を持ってトップタイムを狙う。予選でも対戦した恵那高を確実に抑えて最後の秘密兵器で一気に差を付ける作戦。スタートからのリズムが良くなり、予選よりも楽に良い艇速が出ている。今度は後半にパワー系イベントを集中しじわりじわりと恵那高を引き離す。ラスト50mでダメ押しの「○オ○オいこう!」が入り、一気に1艇身差まで広げてゴール。明日に向けて良いイメージができたはず。
男子舵手付クオドルプル 敗復D組(3/6あがり) 猿投農林高B ( 愛知2 ) 4 3'27"73 1'41"79 恵那高 ( 岐阜2 ) 2 3'24"47 1'40"07 諏訪清陵高A ( 長野1 ) 1 3'21"86 1'40"29 沼津東高 ( 静岡1 ) 3 3'27"35 1'43"03 新潟高 ( 新潟2 ) 5 3'43"50 1'51"51「神渡」
大会直前に主力メンバーのケガで急遽1年生を3人のせることになった神渡クルーであったが、動きの素直な河西と自分のリズムで漕げるようになった高木の効果?で、予想以上にいけそうな雰囲気。予選は美方・加茂は別格とみて、他を一つでも抑えることと、ベストタイムの更新を狙う。前半はバタつくものの、後半はなんとか安定させて4位でゴール。
男子舵手付クオドルプル 予選B組(2/6あがり) 新潟高 ( 新潟2 ) 6 3'45"45 1'50"56 二俣高 ( 静岡2 ) 3 3'24"60 1'40"28 小松高A ( 石川1 ) 5 3'34"57 1'43"83 加茂高 ( 岐阜1 ) 2 3'21"44 1'37"66 美方高 ( 福井1 ) 1 3'12"53 1'33"78 諏訪清陵高B ( 長野2 ) 4 3'33"27 1'43"24敗復は予選で競り合った小松Aとの勝負。前半を安定させてリードを奪いたいところであったが、相手も必死で、逆にわずかにリードを許す展開。500m過ぎからは体力勝負。こうなると大会直前に「影の整調:3番」に抜擢した「高木さまさま」のお力が大きな助けになる。800mで半艇身までリードを広げ、「もうダイジョウブかな」と思いきや、小松Aも猛烈な追い上げ。神渡もスパートに入っているのだが、差は徐々に詰まる。コースのブイがきちんと並んでいないので正確な差が読めないままゴールラインへ。見た目にはわずかに清陵がリードしたままゴールラインを越えた気がしたが、ゴール付近の小松関係者と思われる一団は「差しましたよね?」「うん差した、差した」という会話。うーむ?結構自信あるんだけどなぁ。でも万一ってこともあるので、とりあえずおとなしく結果発表を待つか・・・。で、結局0.45秒差で清陵が準決勝へ。やっぱり僕の目は間違ってなかったね、ということでホっと一安心。結果を知ったクルーの笑顔が最高に輝いていた。たかが敗復を辛うじて通過しただけと言ってしまえばそれだけだが、この経験が1年後、2年後に生きてくる。ベストを尽くした結果に思わず泣いた高木の姿が印象的であった。
男子舵手付クオドルプル 敗復E組(3/6あがり) 小松高A ( 石川1 ) 4 3'34"57 1'44"72 二俣高 ( 静岡2 ) 2 3'26"73 1'42"48 大沢野工業高 ( 富山2 ) 1 3'24"02 1'40"02 諏訪清陵高B ( 長野2 ) 3 3'34"12 1'44"98 小松高B ( 石川2 ) 5 3'56"48 1'56"07
ということで、男子シングル以外の4クルーが明日の準決勝へ進出。当初厳しいと予想した女子クオドと、僅差の競り合いをモノにした男子クオド「神渡」の健闘が光った。明日も果敢なチャレンジでレースでしか得られない経験を積んでほしい。
女子シングルスカル・渡辺
予選のタイム差で15秒以上ある3クルーがいるということで、レース前から気持ち的に弱くなっているのが気にかかる。そうはいっても攻めなければアトがない。気持ちの迷いもあるのか前半で既に3位とは水の空く展開。さらに中盤過ぎで八尾にもかわされてしまう。「このままズルズル引き離されるのか?」と思ったところで強いリズムが戻ってきた。コース感覚が掴めて自信を持ってスパート。再び八尾を抜いて4位に浮上。決勝は遠かったが、粘りのあるラスト200mは自分に負けない良いレースだった。
女子シングルスカル 準決勝G組(3/6あがり) 八尾高A < 山藤 > (富山1) 5 4'22"09 2'08"31 諏訪清陵高 < 渡辺 > (長野1) 4 4'20"17 2'07"98 美濃加茂高 < 後藤 > (岐阜1) 1 4'09"28 1'58"52 東濃実業高 < 岸 > (岐阜2) 3 4'12"50 2'00"89 新居高 < 安部 > (静岡1) 2 4'11"37 2'02"01 七尾高B < 山添 > (石川2) 6 4'26"80 2'09"39桟橋に戻ると、北信越代表決定戦を行うとの連絡が入る。もちろんこの貴重なチャンスを逃す手はない。実力的には小浜水産が一歩リードしているが、レース本番ではどんなチャンスが巡ってくるか分からないのだから。
決定レースは順風の好コンディション。スピードのある展開で小浜が飛び出すが思ったほど離されずに食らいつく。隣の八尾も相変わらず粘ってくる。「一度勝った相手には負けるな」の意気込みをぶつけて後半は今まででもっとも気合いの入った漕ぎを見せてくれた。トップとは2艇身に開いてしまったが、予選、準決勝のどこかに弱さのある漕ぎを見事に克服しこれまでのタイム差以上に上位に迫ったことは素晴らしい。粘る八尾も突き放し、順風ながら自己ベストタイムのゴール。全国のカベは厚かったが、確実に次につながる経験となったはずだ。ただしシングルで挑むにはまだまだ力をつけなければ全国の強豪には歯が立たないゾ。
女子シングルスカル 北信越代表決定戦(1/4あがり) 諏訪清陵高 < 渡辺 > (長野1) 2 4'16"70 2'05"66 八尾高A < 山藤 > (富山1) 3 4'19"52 2'05"21 小浜水産高 < 岩澤 > (福井1) 1 4'10"42 2'03"13 岡谷南高 < 松本 > (長野2) 4 4'34"05 2'14"81女子舵手付クオドルプル
体力にまだまだ伸ばす余地あり(ありすぎ?)。しかしレースでは後半も大きなペースダウンをせずに漕げる安定感がある。レース毎にベストタイムを更新した点と併せて、今後もそれを伸ばしてほしい。
1年生だけというハンデは意外と大きい。チームボートとしてお手本になる先輩も周囲のクルーも居ないという今の清陵、というより長野県の状況をいかに克服するか?が最大の課題になるだろう。それを乗り越える一つのきっかけは今回のレースでの経験にあるような気がする。
女子舵手付クオドルプル 準決勝組(3/6あがり) 若狭高 ( 福井2 ) 5 3'56"87 1'55"62 猿投農林高A ( 愛知1 ) 2 3'42"76 1'49"46 沼津東高A ( 静岡1 ) 1 3'39"07 1'47"34 加茂高 ( 岐阜1 ) 3 3'43"63 1'50"03 美方高 ( 福井1 ) 4 3'44"06 1'48"41 諏訪清陵高 ( 長野1 ) 6 4'03"11 2'00"80男子舵手付クオドルプル
「Empacher」
組み合わせは、予選と同じ八尾、小浜水産との対戦。これに猿投A、二俣と沼津東。マークは猿投農林。実力的には互角と思われるが、昨日の敗復の安定感があれば後半勝負で勝てるはず、というのがレース前の作戦であった。スタートはまずまずだが、その後のリズムが堅い。余計な力が入って「楽なリズム」になっていない。「ここで勝たなければ」という雰囲気が明らかにマイナスに作用している。経験の少ないクルーにとってはムリもないとは思うのだが、ここで立て直せなければ後半が苦しくなる。いやここは前向きに考えなければ。「後半の安定感に自信を持って勝負!」だ。500mを猿投、清陵、二俣の順で僅差通過。はやり前半のリズムが響いているのか後半も伸びが足りない。マーク外の二俣も遠くの6レーンで意外に(失礼)伸びてきているのだが選手は気付いているだろうか? 気持ちの焦りもあるのか得意のラストも伸ばしきれず二俣にも差されて5位でゴール。目標の決勝進出まであと2秒。実力的には十分射程内だっただけに、勝負の難しさを痛感させられるレースとなった。
大会前には「3'18"(タレちゃんのお誕生日?!)で決勝を狙える」と予想していたが、正直言ってこのレベルは、もはや「当たり前」になってしまったと言わざるを得ない。その意味で大会前のレベル認識は甘かったし、今回の結果も「完敗」であった。しかし、ここ最近の長野県クルーとしては久々に強豪と互角に勝負できるクルーが育ってきたと言っても良いだろう。特に1年生を2人乗せているという点は、ライバル(猿投、新潟南、加茂、二俣)に対して将来性という点で有利な材料だ。現状は「そこそこレベルの団子集団」のまっただ中。そこから抜け出せる力と強い意志を持ってこれからのオフシーズンに取り組もう。
男子舵手付クオドルプル 準決勝G組(3/6あがり) 二俣高 ( 静岡2 ) 4 3'18"20 1'37"75 猿投農林高A ( 愛知1 ) 3 3'17"03 1'36"12 八尾高 ( 富山1 ) 1 3'12"09 1'34"37 小浜水産高 ( 福井2 ) 2 3'15"21 1'35"45 諏訪清陵高A ( 長野1 ) 5 3'19"20 1'37"51 沼津東高 ( 静岡1 ) 6 3'24"02 1'40"32「神渡」
この大会、不思議なことにAクルーとの直接対決が1度もなかった。県大会のタイム差が8秒で、メンバー交代があったものの、やはり1年生はレース毎に大きく成長するということを実感させられたクルーであった。準決勝進出クルーの中では、一番遅いことは予想されたが、自分たちの目標に向かってチャレンジャブルなレースを見せてくれた。前半は3'30"秒カットのギリギリライン(1'44")で通過。他艇との差が開いて、自分を追い込むには厳しい状況だが、安定感のある整調・ヨコとパワー系3番・高木の踏ん張りでレートをキープ。ラストも全員で盛り上げてゴール。タイムとの戦いは見事に30秒を切って(しかも辛うじて)目標達成。2クルーが出場した男子チームの頼もしさを感じた。男子舵手付クオドルプル 準決勝F組(3/6あがり) 恵那高 ( 岐阜2 ) 5 3'19"49 1'37"55 新潟南高 ( 新潟1 ) 3 3'18"11 1'36"19 美方高 ( 福井1 ) 1 3'12"35 1'33"67 加茂高 ( 岐阜1 ) 2 3'16"95 1'36"38 大沢野工業高 ( 富山2 ) 4 3'19"00 1'37"26 諏訪清陵高B ( 長野2 ) 6 3'29"60 1'44"00
清陵クルー全体としては、久しぶりの大所帯遠征。やはり人数が多いということはそれだけでチームの雰囲気を上昇志向にすることを実感した。ここ数年、停滞気味だった清陵端艇部が再び力をつけつつあるという手応えを感じた大会だった。反面、選手の取り組みにはまだまだ甘さがあるのも事実。
相手との駆け引きや気持ちで負けないレース、あるいは基本技術の理解といった根本的な部分でもまだまだ未完成な部分が多い(というか多すぎる)。もちろんそれをゼロからのスタートでそれを一朝一夕で築き上げろというのは酷な話だというのは分かっているのだが・・・未完成であるだけに、今後の成長も期待できそうだ。向上心溢れる選手が核となって部全体がそういう気持ちを持って厳しいオフシーズンを乗り越えてほしい。それが実現できた来シーズンには、きっと今回の悔しさを吹き飛ばすような結果を出してくれるに違いない。
今回のレースでは、各クルーとも目標を持ってそれに取り組み、特にベースを支える1年生(とりわけ男子)のレベルは著しく向上した。その一方で上位を狙って編成した男子クオドと女子シングルは目標の全国切符には届かなかった。いずれもやる気に溢れる2年生が夏以降主体的に引っ張って、かなりのレベルまで力をつけてきたと思う。しかし現実は周囲のレベルは予想以上に高く、コーチも選手もレベルの認識が甘かったと言わざるを得ない。
実はこの辺に「かつての勝てる雰囲気とノウハウ」が失われてしまったチーム事情が現れている。クオドルプル種目に移行して始めてのクルー編成。効率よい練習。レース経験・・・すべての意味で本来は上級生から学ぶべき「強さの秘訣」を伝えられることがなくなってしまったのは正直言って大きなハンデだ。それを自分たちでそれを切り開かなければならない選手たちにとってはいささか厳しいスタートとなったのはやむを得ない部分もあるだろう。(正直言ってボランティアのコーチがたかだか数ヶ月でなんとかできるレベルの話ではない)
しかし「勝てるチーム作り」はこの8月に新たなスタートを切ったばかり。ここまでの雰囲気改革を引っ張ってきた2年生と、ポテンシャルの高さを感じさせる1年男子、「考えるクルーづくり」を始めた1年女子。それぞれの取り組みが少しずつ、かつての強さを取り戻していってくれるはずだ。