諏訪湖育ちの仲間が大活躍

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岡西 正明 君('95卒[98回生])、全日本を制す
〜全日本選手権競漕大会・男子エイト〜
6/12〜15まで埼玉県・戸田漕艇場にて開催された第75回全日本選手権競漕大会において、諏訪清陵端艇部OBの岡西正明選手('95卒[98回生])が、中央大エイトのコックスとして出場し、見事に優勝を果たしました。またこのクルーの整調は、岡谷南高出身の池田竜雄選手が務めており、諏訪湖育ちのボート仲間にとって嬉しいニュースとなりました。

同じ中学出身の2人は、高校は別々でしたが、それぞれひょんなことからボートを始めることに...3年生の時に共に長野県の選抜クルーに選ばれ、国体で3位入賞した実績があります。卒業後も縁あって揃って強豪中央大に進学し、練習を積み重ねてきました。池田選手は昨年、2年生ながら中央大エイトのバウとして7年ぶりに学生の全日本タイトル奪回に貢献し、今年は対校コックスとなった岡西君と共に春から負けなしという充実したシーズンを過ごしてきたということです。

今年の男子エイトは、実業団の4強(中電、トヨタ、東レ、NTT東京)と中央大の争いと見られていましたが、中央大は強い逆風の予選でリズムを掴めず、3位で敗復まわりという厳しいスタートとなりました。しかし予選の教訓を見事に活かし、相手にこだわらず自分たちの「勝ちパターン」を貫く見事なレース展開を決勝で披露してくれました。
ベテラン揃いの実業団を相手にしての心憎いばかりの落ち着いたコンスタントとラスト500mの驚異的な爆発力は、感動以外の何物でもありませんでした。

ゴールタイムは、南からの弱い横風という決して絶好とは言えないコンディションでありながら5'50"を切る驚異的なものでした。改めてラップタイムを見ると、500m時点から的確にイーブンペースをキープする見事なレースコントロールだったといえます。これは全クルーが6分を切るハイレベルなレース展開の中にあっても際だったものでした。

なお、「レース前から勝利を確信していた」というNHK中継でのコメントは、学生ならではのギャグと映った方も多いと思いますが、実は彼(岡西くん)は、本当にそう信じていたのではないでしょうか? (連覇を達成できるクルーというのはそういう強かさが不可欠だと思うのです。)

○・・夏のインカレは中央エイトにとって昨年の屈辱を晴らすレースとなるでしょう。最大のライバルと見られる早稲田大学とは、今回エイトでの直接対決が見られなかっただけに、8月のインカレが非常に楽しみです。わくわく

活躍!諏訪湖で育ったボート仲間
○・・今年、全日本エイトを制した中央大学だけでなく、他にも多くの諏訪湖で育った選手が活躍しておりますので、ここで紹介しておきましょう。

女子ダブルスカル:昨年度の世界ジュニア日本代表で、国体少年女子シングルでも準優勝し、今春早稲田大学に進学した岩本亜希子選手(岡谷南高出身)。今回の全日本選手権には、部内の厳しいシートレースを勝ち抜いて、国体優勝経験もある3年生の杉山選手とダブルスカルを組んで出場しました。
レースは予選・準決勝ともすべてトップ通過という好調ぶり。しかも今年度の世界選手権代表に内定しているインテックを抑えての堂々の決勝進出で、1年目にして初の快挙に期待は大きく膨らみました。
決勝は、インテック、滋賀銀行といった世界選手権代表選手を擁するクルーや、昨年この種目の全日本チャンピオン、デンソーという豪華な顔ぶれ。さすがに実業団クルーの意地と粘りは見応えがあり、1500m過ぎまで大接戦となりました。しかしここから見事なスパートをかけてラストで抜けだし、インテックに1艇身差をつけての優勝となりました。
強豪選手と互角以上に渡り合い見事な優勝、そして早稲田に入部してまだ3ヶ月でのタイトル獲得は驚異的ともいえます。これは岩本選手の高い潜在能力の現れといえるでしょう。関係者からの評価も非常に高く、今後の活躍が期待されます。

男子クオドルプル:清陵端艇部OBで、早稲田ボート部で活躍中の鴨志田玄選手('95卒[98回生])は、クオドルプルでの全日本選手権出場となり、6位に入賞しました。準決勝で惜しくも決勝進出を逃し、順位決定戦へまわることになってしまいましたが、地道な努力で少しでも上を目指して頑張って欲しいものです。軽量級は出るのかな?

女子舵手なしペア:今春、岩本選手とともに早稲田に進学した宮坂まりりん選手('97卒[100回生])は、なしペアでの出場でした。結果は6艇中6位という成績でしたが、いままでほとんど経験のないスイープ(1本オール)種目であること、また高度なテクニックが要求されるペアでのチャレンジだったことを考えれば、やむを得ないといったところでしょうか。本人曰く「まだまだ未熟だけど、いつも前向きに取り組んでいきたいです。頑張るゾウ。」とのことなので、暖かく見守ってやって下さい。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申しあげます。>早稲田コーチ陣の方々

男子無フォア、付フォア:上記の他、'95のインターハイ、国体で活躍した岡谷南男子フォアのメンバーだった、金子明選手(明治大)、小野守選手(東経大)がそれぞれ無しフォアと付フォアで8位になっております。彼らも2年生ながら、それぞれ部の中心選手として今後の活躍が期待されます。


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