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今年21回目を迎える信毎諏訪湖レガッタは、5/16・17に下諏訪漕艇場にて開催される。県内外から総勢151クルーが参加し、遠くは岩手、宮城からの出場もある。御柱で盛り上がった諏訪を舞台に再び熱いドラマが繰り広げられそうだ。出場クルーは、20回記念だった昨年に比べやや減少。成年部門は例年以上の盛り上がりを見せる一方で少年勢の顔ぶれがやや寂しい。特に県内高校チームは部員不足もあって出場クルー数は昨年の半分以下である。夏の総体・国体に向けた試金石となるレースを期待したい。
<レース展望>
成年男子舵手付きフォアキャリア25年。「ボート長野」を支え続ける岩波健児選手(下諏訪町役場)が今年は久々に舵手付きフォアでこの大会に挑む。今なお現役選手として昨年の国体でも決勝に進出したベテランだが、舵手付きフォアでのエントリーは、国体で3位に入賞した93年以来となる。脇を固める「全諏訪」のメンバーも漕歴10年以上のベテラン中心で、国体選抜クルーの編成に向けていろいろな可能性を探るレースになると見られる。今回の大会では富山国際大学が昨年の国体チャンピオン(少年男子シングルスカル)の東山を加えパワーアップしており全諏訪の最大のライバルとなりそうだ。
成年男子ダブルスカル先月の諏訪湖ロングレースを圧倒的な独漕で制した若手コンビの「全諏訪」が優勝候補の筆頭。整調の牛山(細川商店)は、昨年の国体で岩波とともに決勝進出した若きホープ。バウの杉村(長野日本ソフトウェア)もシングルスカルでレベルの高い北信越で勝ち抜いて本国体に出場した実績を持つ。2人の動きが噛み合ってくれば好タイムが期待できるだろう。
成年男子シングルスカルここ数年この大会で安定した強さを発揮している可児ローイングの今井を軸とした展開になるだろう。またこの大会に欠かせないベテラン津田真男(ザ・トール・キング・クラブ)が今年も健在なのが嬉しい。岩波がフォアでエントリーのため直接対決はお預けとなったが、地元若手の花岡(全諏訪)のチャレンジ精神に期待したい。
少年勢県内高校クルーは、部員不足の影響もあって寂しい顔ぶれである。男子の注目はスカルなどの小艇種目になるだろう。県外クルーとの数少ないレースを良い経験として、夏の全国大会に向けて力を伸ばして欲しい。 期待は諏訪清陵高の男子スカル陣。ダブルスカルの宮坂・黒沢ペアはメダルを目指したい。シングルスカルの下鳥も2年生ながら先月の南信大会で好タイムをマークし、センスの良さを感じさせる。トップスピードに磨きをかけて決勝を狙いたい。 他県勢では、この春全国選抜大会で男子フォアを制した美濃加茂高クルーが、全員シングルスカルでエントリー。パワーのあるローイングが注目されそう。女子は今年度の世界ジュニア日本代表に内定した佐合(岐阜・東濃実高)や、先々週の朝日レガッタで2位の宮川高(三重)ダブルスカルなど強豪がエントリーしているが、立ち向かう県勢はややパワー不足か。ダブルスカルとフォアはまずは4分を切るレベルを目標としたい。相手の名前に負けず日頃の練習成果を発揮して欲しい。
地元出身選手この大会にはかつて諏訪湖で育ち、今も大学などで活躍する選手が何人か「里帰り」出場している。その一部を紹介する。
- 富山国際大には岡谷東高出身の伊藤貴裕がキャプテンをつとめており、地元成年フォア(全諏訪)との対決が興味深い。
- 2年ぶりに復活した成年女子舵手付きフォアには、遠く宮城県から参加の東北大クルーで山田恭子(諏訪清陵高卒)が出場。高校時代に果たせなかったこの大会での優勝を目指す。