「下諏訪ローイングパーク」(下諏訪町)で9月22日、第43回下諏訪レガッタ(下諏訪町など主催)が開かれました。小雨や時折激しい雨が降る中、89組の市民クルーがナックルフォアによる500㍍レースに熱戦を展開しました。
レース前には、長野県のローイング競技の発展に長年尽力して昨年3月に79歳で逝去した元下諏訪町漕艇協会長の久保田一司(かずし)さんの妻・光枝さんが故人の遺志を継ぎ感謝の気持ちを込めて同町に寄贈した新型ボート「ナックルフォア」1艇とオール22本の披露と進水式が行われました。光枝さんの希望によりボートは故人の名前をそのまま付けて「一司」と命名されました。安全祈願の後、光枝さんが舵手席に、女子チームの「くノ一」が漕手で乗艇して進水。湖岸寄りをゆっくりと漕ぎ進めて湖畔に集う選手らに披露され、エキシビション交流レースにも出場しました。
進水式を終えて光枝さんは「寄贈を喜んでもらえて良かった」と笑顔で語り、「主人はこういう風景を見ていたんだな、ボートの魅力にしっかり入り込んでいた人だったんだな」と感想を述べ、関係者に感謝しました。「一司」は練習や大会等に使用されます。