−諏訪湖育ちの岩本選手、2大会連続の五輪出場へ−4/24に中国・上海にて実施されたボートのオリンピックアジア大陸予選において、諏訪市出身の岩本亜希子選手(アイリスオーヤマ)が2位となり、8月に開催されるアテネオリンピックの出場権を獲得しました。今年3月までの強化合宿を経て日本代表に選ばれた岩本選手は、女子軽量級ダブルスカルでデンソーの内山佳保里選手とペアを組み、五輪出場権を懸けたこの選考会に臨みました。
予選は全体のトップタイムで通過。しかし決勝では力のある中国クルーに徐々に差を広げられて2位。タイム的には課題を残すものの、3位までに与えられるアテネ切符を見事に獲得することができました。岩本選手は、岡谷南高時代はインターハイ6位、国体準優勝、ジュニア日本代表などを経験したほか、早稲田大学進学後も数々の全日本タイトルを獲得。日本ナショナルチームとしても多くの国際舞台を経験しており、前回のシドニー五輪にも軽量級ダブルスカルで出場しました。日体大大学院を卒業した昨年、活動の拠点をアイリスオーヤマ(宮城県)に移し、昨年は国体で優勝するなど、今回のオリンピックを目指して着実にステップアップしてきました。
今回選ばれた岩本・内山両選手は、そのままアテネ五輪の日本代表となります。両選手ならびにメダルの期待される男子チームも合わせて日本ローイング界の精鋭達の活躍を期待しましょう。
岩本選手から関係者宛にアテネ発のお礼状が届きました。(五輪の記念切手+アテネの消印がなかなか粋なはからいでございます。)先日のインカレでは戸田で元気な姿も見せてくれました。その際にお礼状の掲載を了解いただきましたので、ここに公開いたします。岩本選手、そしてご家族はじめサポーターの皆様、本当にお疲れさま&ありがとうございました!!
地元の諏訪市をはじめ関連団体が主催する表記の壮行会は21日、盛大に開催されました。事前のアナウンスと2度目の出場ということで準備の段取りも良く、参加申し込みが400名を超える大々盛況ぶりで関係者を喜ばせました。主賓の岩本選手は、合宿地の岩手から長野入りし、午前中は田中康夫知事を表敬訪問、その後諏訪に移動。当初予定されていた合宿日程が変更となった関係で、移動にはチャーターヘリを動員しての強行日程となったこともあり、やや疲れも残る中、精力的に母校への挨拶まわりなどを行い、夕方からの壮行会に出席されました。
壮行会では、山田諏訪市長、ボート協会関係者、各方面ご来賓からの手短な挨拶の後に祝電、激励金、花束、寄せ書き日の丸、「蒟蒻畑」など心温まる品々の贈呈が行われ、これに対する岩本選手からの御礼と大会に向けた抱負が語られました。その後は懇親会となり、岩本選手も会場に駆けつけた応援者・ファンにまじって本番への決意を新たにしていたようです。あこがれの岩本選手を一目見ようと集まった中高生のボート部員は、記念のうちわに直筆サインしてもらったり記念撮影したりと大感激のイベントだったことでしょう。
こぼればなし:今回の壮行会には、岩本選手とコンビを組む内山佳保里選手(デンソー)の実兄・喜照さんも参加され、関係者とともに五輪本番への盛り上がりを分かち合いました。実は、喜照さんは大学卒業後、県内某メーカに就職し、現在諏訪市に在住しておられます。妹の佳保里さんが初出場するオリンピックでコンビを組む相手が諏訪市出身というのは、とても偶然とは思えない縁といえるでしょう。
いよいよ来月に迫った五輪には、内山さんも家族を上げて現地まで応援に駆けつけるそうです。内山・岩本の日本最強女子ダブルの活躍を選手のご家族とサポータの熱意で支えていきましょう!